■はぎうだ光一の永田町見聞録

2004年8月31日(火)
■台湾の要人と交流を深めました。

　8月25日より自民党青年局主催の海外研修で台湾へ訪問しました。
　国交の無い台湾とは昭和42年の海部青年局長、小渕青年部長の時代から党の青年局が窓口になって国会議員による交流を続けて来ました。
　今回、私は局の国際局長に就任し、本ミッションの責任者として国会議員のみならず全国の地方議員、議員以外の青年局幹部の皆さんも参加をしていただくべく、昨年から準備をし、その趣旨に応えて国会議員12名、地方議会議員等82名からなる大訪台団を組織し、副団長（団長は金子恭之 青年局長）として任務にあたりました。私自身、長い地方議員を経験する中で党は国会議員だけじゃ無いと言う自負をいつも持っておりましたので地方議会の皆さんにも同じように活動していただく事が必ず結束に繋がり、政策に幅が出来ると信じておりました。
　お陰様で参加者からも安倍幹事長、谷津組織本部長はじめ党幹部からも大きな成果だったと評価をいただき「来年以降も是非続けてほしい」と激励をいただきました。　一行は前日に成田全日空ホテルに集結し結団式を行い、台北駐日文化経済代表処主催の壮行会を和やかに行いました。ところが、当日は台風16号が台湾で猛威をふるい翌日の出発が最後まで危ぶまれました。在日中国大使館からは外務省や関係各所へミッションの中止を求める要請があっただけに「意地でも」という気持ちもあり、全ての航空会社が欠航の中、私達の乗った、中華航空の一便だけが定刻にフライトをし閉鎖中の中正国際空港へ一便だけが到着する貸切の貴重な経験をしました。
　滞在中は陳水扁総統や李登輝前総統はじめ政治・経済・各党と言った台湾を代表される皆さんとの会合に全員で出席する事が出来ました。我が国対世界第4位の貿易国であり、年間90万人がお互いに住来し、要人の皆さんが上手な日本語で話をされる世界一の親日国でありながら大きな歴史の渦の中で国交の樹立が出来ずに歯がゆさを感じました。
　李登輝先生が「一体君らは何人(なにじん)か？」との問いに日本人以上に日本の将来を憂う人々の存在を改めて知りました。「アジアの中で名実共にリーダーとしての日本を目指すべきで国際的にその役割は大きい。真にあなた方の世代が日本人のアイデンティティをしっかりと持って、もっと堂々と世界の平和に尽くすべきだ」と檄をとばされました。
国会では民主党に数の上で迫られる自民党ですが、一番の違いは「この国をどうするかという国家観を持ち続けている事と県議会や市議会や町村議会に同じ思いで頑張る同世代の仲間がいる事」を再認識しました。
　数少ない地方議会出身の代議士として党のあり方に地方の声を届ける役割を今後もはたしていきたいと思います。

2004年8月23日(月)
日本選手のがんばりの陰にｔｏｔｏあり！

日本選手団のメダルラッシュの活躍に勇気を与えられる毎日です。寝不足の方も多かろうと思いますが、引き続きの応援をお願いします。
　さて、今回の日本選手の活躍は本人の並々ならぬ努力がある事は申し上げるまでもございませんが、シドニー不振以来、政府やＪＯＣも直接、間接様々な支援をしてきました。中々報道されませんがその一つが５年前からスタートしたｔｏｔｏ（サッカーくじ）のスポーツ振興くじ助成金です。まかりなりにもこの制度が草の根の地域スポーツからはじまり有望な若手の発掘や育成、日本体育協会やＪＯＣの運営にも一定の役割を果たした事は否めないでしょう。例えば体操日本は最終合宿地に今回のアテネで使う器材や床材まで同じメーカー、同じ素材の物を揃えて練習をしましたし、昨年の柔道世界選手権を盛り上げ今大会への選手強化につながったのもｔｏｔｏの助成があった事を是非知っていただきたいと思います。
　ところがＷ杯を境に売り上げが減少しそれに合わせて平成１４年度５７億８千万円あったこれらの助成金も、平成１５年度では２４億３千万円まで減少し、今年度では５億８千万円、中でもオリンピックイヤーにもかかわらず優秀選手や指導者への個人助成は前年度の２億８千万円を最後に支出できない状況です。
　シドニー以降選手のがんばりの陰にｔｏｔｏ効果があったのは明らかで我国のスポーツ振興の為この灯りを消してはならないと決意を強くしました。ちなみに私は党を代表して国会のスポーツ振興投票プロジェクトチームに加わり複雑で面倒なくじを「もっと手軽に、もっとエキサイティングなｔｏｔｏに」改良すべく、法改正に取り組んでいます。
　いずれ国民の皆様に示してまいりますのでその前に一度おためしを！！
ｔｏｔｏホームページ

2004年8月15日(日)
59回目の終戦記念日を迎えて


　59回目の終戦記念日を迎えた8月15日。例年通り自民党東京都連青年部長として部員60名と一緒に靖国神社へ参拝をいたしました。今年は日曜日になった為、神社側からの要請で朝8時となり、前夜のオリンピック柔道の「谷・野村」のアベック金に寝不足の目をこすりながら、激しい雨の中、全都の仲間が集まりました。
国会議員としての参拝は初めての事で今までとは異る責任を感じながら「先人の皆様の尊い犠牲者の上に今日の平和がある事」をしっかりと胸に恒久平和への誓いを新たにいたしました。来年には憲法改正議論も高まってくるでしょうが、いよいよ戦争を知らない私達世代がこの国の行く末に責任を持たなくてはなりません。しかし、映像では戦争の凄まじさ、痛ましさは知っていても実際に倒れた友人を背負った事も、止めど流れる血にとまどった事も、肌の焼ける臭いをかいだ事も五感では経験した事が無い訳ですから、多少臆病と言われても世界唯一の被爆国としての立場で慎重な対応が必要と思います。一方、国際社会の中でリーダー国としての責任を果たす事も求められている訳で、ある意味相反する２つの政策を「日本ならでは」のまとめ方をしていかなくてはならない重要な時です。
「アメリカの言いなりになるな」とか勇ましく言う人もいらっしゃいますが、100年前、日露戦争に勝利した後、同盟国の後方支援を忘れて一人よがりの外交を打ち出し、国内の「勇ましい声」に推されて日英同盟を破棄した事が、その後太平洋戦争にもつながった歴史を忘れてはならないと思います。

2004年8月6日(金)
国民に丁寧に説明する党を目指して
　

　8日間に及ぶ第１６０回臨時国会が閉会しました。議会人の私たちは民主党の３０日会期要求がいかに陳腐で根拠のないパフォーマンス（休んでいる奴が大勢いる）かは明らかですが、残念ながらマスコミを通じての国民の目には参議院選挙の結果を受けての野党からの審議要求を私たち与党が夏休み欲しさに数で逃げたのかの印象を与えてしまったようです。
　党の『改革委員会』では「私たちが当たり前に思っている議会ルールや慣例も含めて今まで以上に国民に丁寧に説明する党の姿勢が重要」と訴えました。皆で緊張感を持って臨めばよい政治ができると思います。
　さて、今日から八王子まつりが始まります。黒須市長になってからは紆余曲折、検討を加えて来ましたが、今年から花火も一週間前に行い好評でしたし、祭り全体は山車やみこしを中心にした伝統の形に戻し、昨年は全国の芸能大賞も貰いました。細かい事かも知れませんが、コミュニティ振興会の評議委員会長はじめ市議会の時代から取り組んできた事が少しずつ成果として、こんなところにも表れている事に嬉しく思います。「何事も諦めずに努力あるのみ」です。