2005年12月
2005年12月28日
■昭和の時代の良さを
早いもので今年もあと数日にせまった。新年を迎えたときには考えてもいなかった解散も経験し、「政治は一寸先は闇」を改めて学んだ。
自然災害に始まり列車事故、耐震構造計算書の偽装事件等、我国の安全神話も国民の性善説も根元から崩れた一年だった。もはや親が子を殺し、子が親に手をかける事件は珍しくなくなってしまった国家の荒れ様に恐怖心さえ感じる。
さて先日、会館に来た家内と次の会合までのつかの間、久しぶりに映画を観た。作品は「Always 三丁目の夕日」で安倍官房長官のお薦めだ。昭和33年の東京タワー建設当時の東京の商店街を舞台に人間模様を描いた作品でCGとの組み合わせだが全く違和感を与えない出来だ。家族の暖かさ、隣近所が何事にも力を合せ協力しあう時代、貧しかったが皆、未来に希望を抱いていた古き良き時代。もっとも私は生まれる以前だがそれでも懐かしく日本の良さを感じた。何度も涙を誘われるシーンがあるが、何より主人公の家族が最後のシーンで沈む夕日を指差し「明日も明後日も夕日はずっときれいだ」と父親が言うと、息子が「50年先だって…」というセリフが政治家である我々の魂を揺さぶる。真に50年後の変わらぬ夕日を守る仕事をしている事に改めて責任を感じる。後日、席でご一緒した安倍長官とこの話に花が咲きいつか党本部で全員で観ようという事になった。
「昭和の日」の制定を前にあの時代の良さをもう一度思い起こし世の中の発展に努力したい。
良いお年を!
自然災害に始まり列車事故、耐震構造計算書の偽装事件等、我国の安全神話も国民の性善説も根元から崩れた一年だった。もはや親が子を殺し、子が親に手をかける事件は珍しくなくなってしまった国家の荒れ様に恐怖心さえ感じる。
さて先日、会館に来た家内と次の会合までのつかの間、久しぶりに映画を観た。作品は「Always 三丁目の夕日」で安倍官房長官のお薦めだ。昭和33年の東京タワー建設当時の東京の商店街を舞台に人間模様を描いた作品でCGとの組み合わせだが全く違和感を与えない出来だ。家族の暖かさ、隣近所が何事にも力を合せ協力しあう時代、貧しかったが皆、未来に希望を抱いていた古き良き時代。もっとも私は生まれる以前だがそれでも懐かしく日本の良さを感じた。何度も涙を誘われるシーンがあるが、何より主人公の家族が最後のシーンで沈む夕日を指差し「明日も明後日も夕日はずっときれいだ」と父親が言うと、息子が「50年先だって…」というセリフが政治家である我々の魂を揺さぶる。真に50年後の変わらぬ夕日を守る仕事をしている事に改めて責任を感じる。後日、席でご一緒した安倍長官とこの話に花が咲きいつか党本部で全員で観ようという事になった。
「昭和の日」の制定を前にあの時代の良さをもう一度思い起こし世の中の発展に努力したい。
良いお年を!
hagiuda1 at 11:35|Permalink│
2005年12月17日
■ジェンダーPTフル回転
私は党内に組織された「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査PT(プロジェクトチーム)」の事務局長として官邸、内閣府、党の間を調整に走る毎日。もともと男女がお互いに尊重し合い支え合う社会をめざしつくられた法律で男女の性差によって役割を決めつけてしまうような社会を改め、女性にも様々な社会参加の機会を拡げ、活き活きと活躍してもらうことをイメージしていたものだ。しかしいつしか男性らしさ女性らしさを否定するような「ジェンダーフリー思想」が教育現場に入り込み男女混合名簿に始まり、性差を否定するような、でたらめな教育はやがて性教育の分野でも横行し家庭の価値観をも否定するような暴走が続いている。私は都議会で古賀先生達とこの問題を取り組んでいた事もあり、党内でこの問題にいち早く気がついた山谷先生はじめ同志の皆さんとPTを組んで約1年にわたり全国の調査をした結果を冊子にまとめたが目をおおいたくなる中身だ。
現場でこのような暴挙を続ける教員や職員が異口同音に言い訳をするのが「国がジェンダーを奨励しているじゃないか」という反論だった。内閣府は「ジェンダー」と「ジェンダーフリー」は元々意味が違うと言い訳をするがそもそも解釈が定まっていない外来語を日本の法律が使う事が問題だと指摘をしてきた。5年間、あきらかに社会が悪い方向へ進んでいる実態をふまえれば問題の芽を取り除く事は私達の仕事だ。正しい男女共同参画社会の実現の為には、外来語一つなくてもいいと思い削除要望を出しているが、これがフェミニスト連中にすると錦の御旗で譲れないらしい。
ここは保守政党としての真髄を発揮すべく更に努力をするしかない。
hagiuda1 at 09:52|Permalink│
2005年12月11日
■久しぶりの早明戦観戦
小雨の降りしきる中、行われた関東大学ラグビーの最終戦、早明戦を国立競技場で
(財)日本ラグビー協会の皆さんと観戦した。少なからずラグビーをかじった私は卒業後も早明戦だけはしばらく通ったがさすがに議員になってからは初めての事。今年は念願であったラグビーW杯の招致失敗の後だけに、協会役員も早明戦での優勝争いに期待をしたが、前週に早稲田の優勝が決まり伝統の一戦でも空席が目立ち残念だった。
事の起こりは昨年の早明戦後、協会の会長も務める森前総理が「君、東京にいるんだから早明戦ぐらい行ってやれ!」とおしかりを受け「来年はお供します」と1年前から約束し、日程を空けておいたのですが、近くなって待合せ場所等を連絡すると「君も行きたいのか?」と逆に聞かれ、あげくには「久しぶりに萩生田君が来たから雨になった」といじられっぱなし。二人は貴賓席の中央で早・明両校の総長、学長の間で中立な応援をしました。?
当日は今年一番の冷え込みで、森会長は新聞紙につつまれた妙なビニール袋を下げていたので「お持ちします」と申し出ましたが「大事な物だからいい」と固辞されました。前半の間中ひざの上で抱きかかえていたので「さては新種のカイロか?」と気にしていたところ、ハーフタイムで控室へ戻るとなんと「焼きイモ」があらわれ「割って皆さんにくばって差し上げろ」と渡されました。両校と協会関係者が手でちぎったまだ暖かい焼きイモと暖かいお茶でムードは早くもノーサイド。一瞬にして皆がテーブルを囲みラグビーと政治談議に花が咲き暖かさに包まれました。
さすが森会長の一流の気遣い。試合は早稲田の圧勝で森会長も白井総長もご機嫌でしたが、明治の復活は日本ラグビー界の課題でもあり、次のW杯招致のためにも日本全体の底上げが必要と感じた。試合後皆さんに「彼は半分早稲田で半分明治ですからどっちが勝ってもいい男なんですよ」と冷やかされ、協会の手伝いも窓口になることとなりました。
久しぶりの早明戦も来年からは定例行事になりそうです。
(財)日本ラグビー協会の皆さんと観戦した。少なからずラグビーをかじった私は卒業後も早明戦だけはしばらく通ったがさすがに議員になってからは初めての事。今年は念願であったラグビーW杯の招致失敗の後だけに、協会役員も早明戦での優勝争いに期待をしたが、前週に早稲田の優勝が決まり伝統の一戦でも空席が目立ち残念だった。
事の起こりは昨年の早明戦後、協会の会長も務める森前総理が「君、東京にいるんだから早明戦ぐらい行ってやれ!」とおしかりを受け「来年はお供します」と1年前から約束し、日程を空けておいたのですが、近くなって待合せ場所等を連絡すると「君も行きたいのか?」と逆に聞かれ、あげくには「久しぶりに萩生田君が来たから雨になった」といじられっぱなし。二人は貴賓席の中央で早・明両校の総長、学長の間で中立な応援をしました。?
さすが森会長の一流の気遣い。試合は早稲田の圧勝で森会長も白井総長もご機嫌でしたが、明治の復活は日本ラグビー界の課題でもあり、次のW杯招致のためにも日本全体の底上げが必要と感じた。試合後皆さんに「彼は半分早稲田で半分明治ですからどっちが勝ってもいい男なんですよ」と冷やかされ、協会の手伝いも窓口になることとなりました。
久しぶりの早明戦も来年からは定例行事になりそうです。
hagiuda1 at 12:24|Permalink│
2005年12月05日
■党税調始まる
平成18年度に向けての党税制調査会がはじまりました。この時期私達は、各団体からの税制要望、各省庁からのヒヤリング、関係部会での協議に合せて予算に向けての様々な意見交換等、手帳の日程は真っ黒になるハードな日々が続きます。昨年までは一年生で自分の興味あるところへ出席し、思った事を発言していればよかったのですが今期からは国土交通と文部科学の各副部会長に就任した上、厚生労働関係団体の副委員長として医療制度改革に加わり、都連では幹事長代理として都市基盤整備部会と財政部会両方に出席しなくてはならず頭はパニック。学生時代にもこんなに勉強した事は無い程、真面目に取り組んでいます。
税はある意味、生き物でその時代々に合った形を変え新税の創設や増税、減税が繰り返されてきたのですが、一度始まった減税を元に戻すのは誰もが抵抗感を感じ、その必要性をそれぞれが切り口を変え、訴えます。同席の議員がうなるほど説得力のある方もいれば、手を上げない方がいいのにと思う人もいて真に先輩や党の職員にとっては代議士の品定めの場でもあり、かつてはこの税調が将来のコースの決まる登龍門でもあったそうです。しかしここ一〜二年は政府小泉将軍にたてつくような意見を言えば抵抗勢力のレッテルをはられたり、あるいは声の大きな所を逆に狙い撃ちしてくるので本当は反対でも静かにしている部会もあり、微妙なかけ引きが行われています。私は知ったかぶりだけはしないよう務め、自信のないところは皆さんの議論に耳を傾けておりますが、こと、現場の事情を無視した議論には地方議員として歩いてきたプライドを持って一矢を投じております。これだけ真剣な議論の上に我国の税制がつくられている事は私も国会へ来て初めて知った訳ですが、課題が多く、本格的な景気回復を実感出来るにはもう一押し、厳しい緊縮財政が必要です。
頭の痛い問題は企業の本社などが集まる東京は豊かで、という「東京豊富論」が支配的な事で昨年の法人税は分割基準が見直され都が約600億の減収という事態となってしまいました。今年は更に法人住民税の見直しの動きがあり、昨年の轍を踏まないよう早くから理論武装をし、都連でも勉強会を続けています。道路特定財源も東京対地方のような議論をする人が多いのですが東京は東京なりの道路整備の必要があり、地方の方と想いは同じです。只、交通量に適した整備計画は今後の新しい尺度として必要かも知れません。
道路調査会の新会長になった石原(伸)先生も官邸と党と都の三方に挟まってかわいそうな立場ですが、ここは多摩の事情もあって必ずしも助け舟を出せず、心苦しく思っています。全てが政治家としての糧となると信じ、頑張ります。
税はある意味、生き物でその時代々に合った形を変え新税の創設や増税、減税が繰り返されてきたのですが、一度始まった減税を元に戻すのは誰もが抵抗感を感じ、その必要性をそれぞれが切り口を変え、訴えます。同席の議員がうなるほど説得力のある方もいれば、手を上げない方がいいのにと思う人もいて真に先輩や党の職員にとっては代議士の品定めの場でもあり、かつてはこの税調が将来のコースの決まる登龍門でもあったそうです。しかしここ一〜二年は政府小泉将軍にたてつくような意見を言えば抵抗勢力のレッテルをはられたり、あるいは声の大きな所を逆に狙い撃ちしてくるので本当は反対でも静かにしている部会もあり、微妙なかけ引きが行われています。私は知ったかぶりだけはしないよう務め、自信のないところは皆さんの議論に耳を傾けておりますが、こと、現場の事情を無視した議論には地方議員として歩いてきたプライドを持って一矢を投じております。これだけ真剣な議論の上に我国の税制がつくられている事は私も国会へ来て初めて知った訳ですが、課題が多く、本格的な景気回復を実感出来るにはもう一押し、厳しい緊縮財政が必要です。
頭の痛い問題は企業の本社などが集まる東京は豊かで、という「東京豊富論」が支配的な事で昨年の法人税は分割基準が見直され都が約600億の減収という事態となってしまいました。今年は更に法人住民税の見直しの動きがあり、昨年の轍を踏まないよう早くから理論武装をし、都連でも勉強会を続けています。道路特定財源も東京対地方のような議論をする人が多いのですが東京は東京なりの道路整備の必要があり、地方の方と想いは同じです。只、交通量に適した整備計画は今後の新しい尺度として必要かも知れません。
道路調査会の新会長になった石原(伸)先生も官邸と党と都の三方に挟まってかわいそうな立場ですが、ここは多摩の事情もあって必ずしも助け舟を出せず、心苦しく思っています。全てが政治家としての糧となると信じ、頑張ります。
hagiuda1 at 10:16|Permalink│