2006年04月
2006年04月28日
■公募制、早くもピンチ!!
千葉7区の補選は955票差で惜敗した。告示前後の世論調査からすればよく追いついたという評価もあるが小泉総理最後の国政選挙であり小沢代表最初の選挙で負けた事の意義は大きなものがあると謙虚に受け止めたい。
党内では次期総裁選も意識して様々な責任論が交わされ、公募制の批判まで出だした。
安倍党改革実行本部長の下、公募制の導入に取り組んできた一員として制度そのものの批判には残念だ。問題は選考する側の尺度、もっと言えば感性の問題だ。200人を超す応募者の中には地元や少なくとも千葉の人は複数いたと思うし、県会や市会の人もいたと思う。現に地方議員と議員の経験者2名から「応募したので応援して欲しい」と相談されたが、審査の途中で旧知の知人とか後輩とかなると制度を歪ませる事になるので良識のある人は口を利かないが、かなりその手の推薦があるそうだ。今回の補選もそういうバックグラウンドがかなり強く、最初から優位に選考が進んだと批判する幹部もいる。
「国会議員だからどこに生まれてもどこに住んでもいいじゃないか」というごもっともな意見もあるがそれなら選挙区を分ける必要はなくなる。
願わくば地方議会出身者にもチャンスを与えたいという想いを込めて創った公募制が更に地元の意見を反映できる制度にブラッシュアップをしていきたい。
教育基本法の上程前の党内議論では、最後まで危機感を持って論陣を張ったのはいずれも地方議会出身者だった。今、我党に欠けているのは生活感をもった現場感覚だと思う。
公募選考にそういう視点を加えれば道は開ける。
党内では次期総裁選も意識して様々な責任論が交わされ、公募制の批判まで出だした。
安倍党改革実行本部長の下、公募制の導入に取り組んできた一員として制度そのものの批判には残念だ。問題は選考する側の尺度、もっと言えば感性の問題だ。200人を超す応募者の中には地元や少なくとも千葉の人は複数いたと思うし、県会や市会の人もいたと思う。現に地方議員と議員の経験者2名から「応募したので応援して欲しい」と相談されたが、審査の途中で旧知の知人とか後輩とかなると制度を歪ませる事になるので良識のある人は口を利かないが、かなりその手の推薦があるそうだ。今回の補選もそういうバックグラウンドがかなり強く、最初から優位に選考が進んだと批判する幹部もいる。
「国会議員だからどこに生まれてもどこに住んでもいいじゃないか」というごもっともな意見もあるがそれなら選挙区を分ける必要はなくなる。
願わくば地方議会出身者にもチャンスを与えたいという想いを込めて創った公募制が更に地元の意見を反映できる制度にブラッシュアップをしていきたい。
教育基本法の上程前の党内議論では、最後まで危機感を持って論陣を張ったのはいずれも地方議会出身者だった。今、我党に欠けているのは生活感をもった現場感覚だと思う。
公募選考にそういう視点を加えれば道は開ける。
hagiuda1 at 18:14|Permalink│
2006年04月21日
■「青の洞窟」
先週来、補選の応援で3度目の千葉入りをした。チルドレンのパフォーマンスばかりが話題となるが、補選は党青年局の大きな仕事で、知名度では劣る私達だが朝の駅頭から地味に、しかし、着実にサポートに入っている。私は党を代表して個人演説会の弁士を務める事もあり、昨日は塩爺こと塩川先生と共に会場を駆け廻った。候補者がスマートな起エリートなので「東京なのに、らしくない萩生田先生が流山では受けがいいんですよ」と党本部の職員に言われ複雑な思いだった。確かに永田町から千葉7区へは八王子に戻るより近いし、新旧住民の混在する都心のベットタウンとして抱える問題が似ているので話には困らない。民主の後塵を拝しているとの事だが何とかがんばりたい。



さて、昨年まで定期的に活動していた政策勉強会「日本再生会議」が郵政解散で離党をしたり、議席を失う者もあり停止状態となっていたが、この度、かつての同志を中心に超党派で「正しい日本を創る会」として再スタートを切った。
代表世話人が平沼先生で古屋先生が事務局を務め、会場も平沼事務所の別室で行い郵政反対派の青票組が多いため、党執行部は必要以上にピリピリし、マスコミからは「青の洞窟」と揶揄されているが、中身はきわめてレベルの高い保守政治の議論が行なわれている。
第1回はジャーナリストの桜井よしこさんを迎え我国の近代史とアジアの関係について突っ込んだ意見交換を行なった。期せずして竹島沖の排他的経済水域調査の始まった日で「日韓問題についてバランスは大切だが、これ以上間違ったメッセージを送ることはやめるべき」と意見一致をみた。我国固有の領土内の調査は粛々と国際法に則り進めるべきだ。
一期の時、党の部会で堂々と発言し、時に執行部に反論もしていた先輩がほとんど外へ出てしまい静かになってしまった今、知らない間に自分がその役を務めている事が多くなった。「そういう議論は過去にも散々やった」と制されれば「一・二年生は黙ってろ」ともとれる。ついつい固定化しがちな党内価値観に埋もれないよう外での研修会も、又、外の選挙区訪問も必要と思う。
「青の洞窟」でも堂々と研鑽を積むつもりだ。
さて、昨年まで定期的に活動していた政策勉強会「日本再生会議」が郵政解散で離党をしたり、議席を失う者もあり停止状態となっていたが、この度、かつての同志を中心に超党派で「正しい日本を創る会」として再スタートを切った。
代表世話人が平沼先生で古屋先生が事務局を務め、会場も平沼事務所の別室で行い郵政反対派の青票組が多いため、党執行部は必要以上にピリピリし、マスコミからは「青の洞窟」と揶揄されているが、中身はきわめてレベルの高い保守政治の議論が行なわれている。
第1回はジャーナリストの桜井よしこさんを迎え我国の近代史とアジアの関係について突っ込んだ意見交換を行なった。期せずして竹島沖の排他的経済水域調査の始まった日で「日韓問題についてバランスは大切だが、これ以上間違ったメッセージを送ることはやめるべき」と意見一致をみた。我国固有の領土内の調査は粛々と国際法に則り進めるべきだ。
一期の時、党の部会で堂々と発言し、時に執行部に反論もしていた先輩がほとんど外へ出てしまい静かになってしまった今、知らない間に自分がその役を務めている事が多くなった。「そういう議論は過去にも散々やった」と制されれば「一・二年生は黙ってろ」ともとれる。ついつい固定化しがちな党内価値観に埋もれないよう外での研修会も、又、外の選挙区訪問も必要と思う。
「青の洞窟」でも堂々と研鑽を積むつもりだ。
hagiuda1 at 22:59|Permalink│
2006年04月14日
■“桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿”
地元の小学校、中学校、高校と入学式のはしごをした。
私は2年生までは二中へ通い、3年で学区変更があり、ひよどり山中へ転校を余儀なくされ2校に渡る分断?された中学校時代を送った。今では考えられない事だが児童・生徒数急増の時代は珍しい事ではなかったようだ。
複雑な思いで新設校の一期生となったが、校歌も校章も無く制服もバラバラの中、全てを自分達から始めなくてはならなかった経験は真にフロンティア精神を養い、その後の人生には大いに役立つ修練をさせていただいたと今では感謝している。
さて当日、過去の卒業生がそれぞれ植えた記念の桜が4本、丸裸に刈り込まれているのに気付き、関係者に尋ねた。隣から日が当たらないと苦情があり切ったとの事。返す言葉が無かった。
今、永田町では61年ぶりの教育基本法改正に向け上程を前にした与党協議、党内議論が大詰めを迎えている。この間の教育現場での非を除き是を伸ばす事を考えれば「国を愛する心」、「宗教的情操の涵養の重要性」を加え、「不当な支配」を削除する三本柱の主張に私達の意見集約がなされた。骨抜きの案が示されれば超党派で議員立法も出す不退転の構えだ。
永田町や霞ヶ関には高学歴の知識人は大勢いる。一方で社会性に欠け、弱者へのいたわりや人の痛み、自然への畏敬の念を忘れた振る舞いは私のような庶民出身には首を傾げる場面も多々ある。そんな隙間を埋めるのが宗教的な情操教育だろう。何教や何宗ではなく、道徳的な目に見えない力であり、文章にはないルールである。
もし日頃からご近所と良好なお付き合いをしていれば突然「木を切れ!」とは言われなかったと思うし、本当に日照に問題があるなら移植も出来たと思う。予算がなければ社会人になった卒業生に寄付を求めるのも一案だろう。どうしても枝を払う決断をしなくてはならなかったとしても入学式の前に花をつけた枝を切ることはあり得ないと思う。学校は知識を身につける場所であると同時に生きる知恵と情操を養う場所だ。子供達には答えはいつも一つでない事を知ってほしい。
“桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿”
戦後教育でしまわれてしまった日本人の心、先人の知恵をもう一度引き出す時だ。
私は2年生までは二中へ通い、3年で学区変更があり、ひよどり山中へ転校を余儀なくされ2校に渡る分断?された中学校時代を送った。今では考えられない事だが児童・生徒数急増の時代は珍しい事ではなかったようだ。
複雑な思いで新設校の一期生となったが、校歌も校章も無く制服もバラバラの中、全てを自分達から始めなくてはならなかった経験は真にフロンティア精神を養い、その後の人生には大いに役立つ修練をさせていただいたと今では感謝している。
さて当日、過去の卒業生がそれぞれ植えた記念の桜が4本、丸裸に刈り込まれているのに気付き、関係者に尋ねた。隣から日が当たらないと苦情があり切ったとの事。返す言葉が無かった。
今、永田町では61年ぶりの教育基本法改正に向け上程を前にした与党協議、党内議論が大詰めを迎えている。この間の教育現場での非を除き是を伸ばす事を考えれば「国を愛する心」、「宗教的情操の涵養の重要性」を加え、「不当な支配」を削除する三本柱の主張に私達の意見集約がなされた。骨抜きの案が示されれば超党派で議員立法も出す不退転の構えだ。
永田町や霞ヶ関には高学歴の知識人は大勢いる。一方で社会性に欠け、弱者へのいたわりや人の痛み、自然への畏敬の念を忘れた振る舞いは私のような庶民出身には首を傾げる場面も多々ある。そんな隙間を埋めるのが宗教的な情操教育だろう。何教や何宗ではなく、道徳的な目に見えない力であり、文章にはないルールである。
もし日頃からご近所と良好なお付き合いをしていれば突然「木を切れ!」とは言われなかったと思うし、本当に日照に問題があるなら移植も出来たと思う。予算がなければ社会人になった卒業生に寄付を求めるのも一案だろう。どうしても枝を払う決断をしなくてはならなかったとしても入学式の前に花をつけた枝を切ることはあり得ないと思う。学校は知識を身につける場所であると同時に生きる知恵と情操を養う場所だ。子供達には答えはいつも一つでない事を知ってほしい。
“桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿”
戦後教育でしまわれてしまった日本人の心、先人の知恵をもう一度引き出す時だ。
hagiuda1 at 16:06|Permalink│
2006年04月09日
■小沢民主党で再出発
偽メール問題に端を発した民主党の混乱は執行部の総辞職まで続き小沢代表の誕生でとりあえずの一区切りとなった。同世代の前原代表には社会の中で40代の役割をクローズアップする良い機会と期待していただけに残念だ。数の上では圧倒的優位な我党だが党の理念や地方組織との関係など多数になった分だけ意見の幅が広がり党運営が難しく、教育基本法のような重要法案でも統一ができない。その大きな原因の一つは野党の対立軸が曖昧で外に向かっての危機感の希薄さから来る内輪もめのような感覚だ。私ごときが決して余裕があって申し上げるわけではないが、やっぱり健全な野党の存在は我党に緊張感を与える意味でも重要で、小沢代表の手腕には目が離せない。
さて、私が小沢先生に始めて会ったのは16年前、27歳の時だった。故中西副幹事長から突然電話が入り「小沢幹事長が会いたいので明日キャピタル東急に来て欲しい」とのことだった。党の市議会議員候補として選挙直前の私にとって幹事長からの呼び出しは名誉なことで「きっと陣中見舞いでももらえるんだろう」と断る理由も無く出向いたが、今から思えば一議員でもなかった私に手を打つ小沢流はやっぱりすごいと思う。スイートルームに通されるとテレビでしか見たことのない幹事長が出迎え、「萩生田君、27歳から政治をやるのは僕と同じだね。少し地方政治を勉強したら国会で一緒に働こう」と開口一番。「先輩たちの知恵や知識は大切だが日本の政治は年を取りすぎた。少し若返りが必要だと思わないか?」と尋ねられ、その日の目的は鈴木知事と元NHKの磯村氏に分裂していた都知事選で若手を磯村陣営へ招く面接だった。もちろん調べた上で会っているのだろうが選挙区の地域事情に細かく精通している点に驚かされたのを覚えている。私は鈴木さん支持を明確にしていたのでその場は穏やかにお断りしながら退席したが政治家としての魅力を感じたのは確かだ。どちらかと言えば古い自民党のイメージを持つ小沢代表だが背水の陣の民主党が本気に挑む後半国会になりそうだ。
ちなみに陣中見舞いはなく、ビーフストロガノフをごちそうになったことを付け加えておく。
さて、私が小沢先生に始めて会ったのは16年前、27歳の時だった。故中西副幹事長から突然電話が入り「小沢幹事長が会いたいので明日キャピタル東急に来て欲しい」とのことだった。党の市議会議員候補として選挙直前の私にとって幹事長からの呼び出しは名誉なことで「きっと陣中見舞いでももらえるんだろう」と断る理由も無く出向いたが、今から思えば一議員でもなかった私に手を打つ小沢流はやっぱりすごいと思う。スイートルームに通されるとテレビでしか見たことのない幹事長が出迎え、「萩生田君、27歳から政治をやるのは僕と同じだね。少し地方政治を勉強したら国会で一緒に働こう」と開口一番。「先輩たちの知恵や知識は大切だが日本の政治は年を取りすぎた。少し若返りが必要だと思わないか?」と尋ねられ、その日の目的は鈴木知事と元NHKの磯村氏に分裂していた都知事選で若手を磯村陣営へ招く面接だった。もちろん調べた上で会っているのだろうが選挙区の地域事情に細かく精通している点に驚かされたのを覚えている。私は鈴木さん支持を明確にしていたのでその場は穏やかにお断りしながら退席したが政治家としての魅力を感じたのは確かだ。どちらかと言えば古い自民党のイメージを持つ小沢代表だが背水の陣の民主党が本気に挑む後半国会になりそうだ。
ちなみに陣中見舞いはなく、ビーフストロガノフをごちそうになったことを付け加えておく。
hagiuda1 at 17:28|Permalink│