2007年03月

2007年03月31日

■宇宙への憧れ

 専任部会長を務める文科部会に、来年、宇宙ステーションで3ヶ月の滞在ミッションを行う事となった宇宙飛行士の若田光一さんと野口聡一さんを迎えてお話を伺った。宇宙飛行士3ショット

開会前ご挨拶に伺うと若田さんの方から「同じ光一で同じ1963年生まれなんですよ」と声をかけていただいた。幼少の頃アポロが月に到達するのをテレビで観て宇宙へのあこがれを抱いたのが始まりだったそうだ。「同級生で同じ光一さんです。宇宙飛行士と政治家という異なる職業ですが、私達には共通の大きな課題があります。日本の為にも決して落ちてはならない事です」と講師の紹介をした。当日は衆参共に委員会が多く開催されており出席議員が少なく残念だったが、出席者からは子供のように目を輝かせた質問が続き、明るい雰囲気の中無事を祈って拍手で送り出した。私も会議の途中、度々マイクを切っては「UFO見ました?」「トイレはどうするんですか?」等ついつい幼稚な質問をした。「ガキみたいな事聞いてすみません」と笑うと「科学者だって同じ事聞きますよ」と笑いながら答えてくれた。ちなみに答えは国家機密なのでここでは書けません。(笑)文科部会司会


 若田さんたちが所属する宇宙開発機構(JAXA)は独立行政法人で宇宙科学の研究を所管していますが、学者肌の方が多くアピール下手で何をしているのか国民にはよくわかりにくい。以前書いたかもしれないが、例えばH2Aロケットに搭載された衛星きく8号は、将来の携帯電話のバックアップが可能になり暮らしと直結した研究なのだが、中々国民には支持をされない。若田さんや野口さんのお話のほうが分かりやすく、宇宙が身近に感じ、又、我国の持つ技術はずば抜けて素晴らしい事や宇宙科学の探求は人類の将来への救済につながる事など興味を引くものばかりだった。国民生活とあまり関係ないと思われがちな宇宙科学予算は決してそうではない事をこれから分かりやすく説明する責任を部会長として再認識した会だった。


hagiuda1 at 11:38|Permalink

2007年03月24日

■手書きの名簿

 先日、ある地区の後援会で懇親を兼ねた国政報告会を開いていただいた。夕食をはさみ国政全般から地域の細かい問題まで忌憚のない意見交換ができた。机上には出席者の名簿が達筆な手書きのコピーが配られているのを見て、懐かしい暖かさを感じた。地区の後援会長さんは元中学校の校長先生で永年教鞭を取られ、いくつもの資料や生徒一人一人の名前を書かれた経験が背景にあるので「あの時代の先生なら・・・」と違和感なく感謝を申し上げた。

 すると会長さんからは「昔はもう少し上手だったんだけど、すみません。こちらこそ良いリハビリの機会をいただいて感謝します」と答えられた。会長は近年脳腫瘍をわずらい、何度も手術、入院を繰り返し片目の視力を完全に失ってしまった。庭の落ち葉を拾おうとしても視点が合わず葉っぱをつかめない日々が続いたそうだ。私から見れば整然とした立派な文字も、会長には何度も書き直し、まだまだ納得できない文字なのかも知れない。「これからは片目で生きていかなくてはならないんだから、現実を受け止め努力していくだけですよ」微笑みながら語る会長に只々脱帽だ。

 今、国会では教育関連三法案の提出に向けギリギリの議論が続いている。免許制の更新等、現場の反対も多い。「先生は忙しい、大変だ」と常に枕詞をつける文科省の姿勢にも疑問を感じる。時代の変化により子供達を取り巻く環境も変わり、多様な問題を抱えている事も承知をしている。しかし、その先生との出会いが人生をも変える影響力を持つ大切な仕事だからこそ、人材確保法による給与の優遇や調整額の上乗せ支給がある。今後、がんばる先生には更に手当の支給も提案している。10年目の更新が心配な人は教師を目指さなくて結構だ。逆に、「一般公務員とは更に資格が違うんだ」とプライドを持ってほしいと願う。

 「教え子からの年賀状の返事も時間がかかっちゃって・・・」と会長。「最近は個人情報だと言って住所を教えない先生もたくさんいるんですよ」と言う私の話に残念がっていた。こんなすてきな先生に出会えた生徒さんはうらやましい。社会の中できっと活躍している事と思う。

 「先日はありがとうございました」健康だが恥ずかしいほどきたない字でお礼状を送った。


hagiuda1 at 05:57|Permalink

2007年03月19日

■NHK平成19年度予算質疑

総務委員会質問(NHK関連) 昨年に続きNHK予算の質疑に立った。別に希望した訳ではないが我党理事の皆さんが「NHKの改革は生温い」という判断から今年は厳しく対峙しようという事となり、戦士として選ばれた。

 H16年の不祥事発覚以来、全国に波及した受信料不払いムードも国民の皆様の冷静な判断により鎮静化をして、3年ぶりに受信料収入は回復に向かう。もちろんNHKの一定の努力は評価するが、H15年ベースには戻っておらず全体から見れば改革は緒についたばかり。特にこの一年を振り返り相変わらず続く職員不祥事に綱紀粛正を求めた。

 しかも問題は受信料収集料コストの高さだ。全体予算の12.4%を占める費用は異常だと申し上げた。言い換えれば6,000億集めるのに800億使っている計算になる。今NHKは対象の7割が契約しそのうちの8割が口座振替等の手続きを終え訪問対象者は未契約の3割+契約者の2割だ。未契約を含め1,000万軒のうち約300万軒は支払いに応じていただいている。すなわち新規契約はあまり増えず訪問すれば支払いいただく契約者の為に5,600人の地域スタッフがいる事になる。又、子会社含め34の関連企業には“役員の8割をNHK OBが占め、とても小回りのきく民間企業とはいえないミニNHK化をしている状況にある。「受信料の支払い義務化と2割値下げはセット」と明言する菅大臣の方針を私は支持するし、撤収コストや委託制作コスト、子会社との取引の透明化を進め、公共放送の必要性が国民の理解をいただければ充分対応可能な数字と確信する。

 又、今年から本格取組が始まるアーカイブ・オンデマインドはNHKの所有する60万本という映像ストックを見たい人に、見たい時デジタル回線等を活用して提供するシステムで大いに期待ができる。システムの使用量等一定の受益者負担として利用料が発生するのは想像できるが、そのすべての権利を子会社が独占するのは違和感が拭えない。そもそもNHKの番組は受信料収入で制作されている訳だから、私は国民共有の映像財産だと申し上げた。NHK側は「民間もアーカイブを進めているので民業圧迫にならないようイコールフィッティングが必要」と唱えるが、そもそも受信料で作った番組と、スポンサー収入で作った番組が二次放送の段階でイコールを気にしなくてもよいと思うし、それなら番組制作費の中身も民間並みに精査が必要と思う。

 いずれにしてもNHKの親方日の丸体質に与党としても厳しいチェックを続け受信料義務化だけを認めるような焼け太りは認めない。



■ライブビデオはこちら




hagiuda1 at 09:39|Permalink

2007年03月10日

■第2回カジノinお台場

 昨年に引き続き、カジノ法制化に向けたイベントがお台場のヴィーナスフォートにて行なわれ、自民党 国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟(カジノ議連)事務局長としてお手伝いをした。
 カジノというと我が国では70年代の映画のイメージが強く、マフィアを中心にした犯罪の温床であり、ヤクザの賭博の延長と誤解されがちだが、すでに世界130カ国が法制化をし、観光資源としてもコミュニティの場としても整然と行なわれている。近年では、マカオが売り上げでラスベガスを抜いたり、日本よりも厳しい法治国家であるシンガポールも解禁となり、アジアでの人の動きが大きく変わるといわれている。現在、国内に存在する非合法な地下カジノこそが犯罪であり、暴力団等の資金源になっていることは否めない。その改善の為にも、又、国際観光の振興の為にも必要な一つのツールとしてカジノの有効性を党内で検証し党政務調査会の中の観光特別委員会内にカジノエンターテイメント小委員会(委員長 野田 聖子)を設置し、中間まとめを終えた。全国あちこちにどこでもという訳ではなく、しかもカジノ単体ではダメで、様々な地域特性を活かした複合コンプレックスを想定しており、そこに日本文化の発信ができる事を期待している。言い換えればホテルやショッピングモール、エンターテイメントも含めたラスベガススタイルを基本とした。そこに太鼓や日本舞踊、能などを組み合わせ、外国のお客様にゲーミングのみならず日本の伝統芸能や日本型お笑い等に触れていただくスペースとしたい。
 まだ精査しなくてはならない部分もあるが、潜在的な誤解を払拭し、明るい観光振興のツールにしたいし、財源を活用し足らざる政策にあてていきたいと思う。
 当日は売り出し中のオリエンタル・ラジオも出演していただいた。経済界、誘致希望自治体、メーカー等それぞれ同床異夢ではあるが、法制化までは同じ夢を温めていきたい。カジノ全員集合
カジノ実践編





hagiuda1 at 10:35|Permalink

2007年03月02日

■公邸前でブリーフィング!?

 予算審議を巡って又も国会は空転が続いている。実に空しく時間と税金の最大の無駄遣いだ。「審議が尽されてない」と野党は拒否する前に審議に立ってその上で更なる審議の必要性を訴えるべきだ。多分今日中には帰れそうにない。
 さて、昨日は私の主催した歴代青年局長との意見交換会が総理公邸で行われた。総理公邸

元々は外のレストラン(キャンセルしてすみません)で行なう予定だったが、31代の安倍先輩の警備やマスコミ対応を考慮して公邸での会食となった。「せっかく局長出身が総理となったのだから皆で支えていこう」という、シンプルな結束で楽しい一時を過ごした。皆んな全国を駆けまわる同じ苦労をした経験を持つ仲間だけあって久しぶりとはいえ堅い絆を感じた。総理からは「青年局が党改革のエンジンとして遠慮なく行動してほしい」と発言があったが、他の先輩方からは「萩生田は少し遠慮させたほうがいい(笑)」と叱責を受けた。私も公邸での会食は初めての経験だが、実に品の良い和食であり、普通なら帰りにラーメンも食べれる量である。
公邸意見交換会
 復党問題、チェイニーとの会談、プライベートと、実にリラックスして話は弾み、終了後のマスコミへのブリーフィングは私が行なう事となり、どれとどれを話すか先輩方と相談をしてお開きとなった。皆さんをお送りして公邸の外に出るとマスコミは誰もおらず、車に乗り込んだ。後から連絡がありユニークな先輩方がバラバラに出てきたので追いかけているうちに忘れ去られたそうだ。「今、萩生田が出てくるから聞いて」と言われた皆さんとは会えないまま散会となり、電話をしてきたが「もう話さない」といじけてみせた。官邸番の皆さんは各社若手が多く何があっても動いてはいけない社があったそうだが、ついつい歩きながらのぶら下がりについて行ってしまったそうだ。
 こうして私の始めての公邸前記者ブリーフは幻と終わった。


hagiuda1 at 21:10|Permalink