2007年06月
2007年06月30日
■与党肝炎PT 加わる
３月に初めて薬害Ｃ型肝炎被害者原告団の皆さんから直接お話を聞く機会があった。まだ花冷えのする中、厚労省前に解決に向けての話し合いを求める座り込みをする姿を見るに見かねた有名ジャーナリストからの紹介だった。訴訟中とはいえ病人の皆さんで、すでに３日目に入り具合の悪くなった人もいた。「せめて要望書を厚労大臣に手渡し、話がしたい」という提案を素直に受け止め仲介をすることとなった。原告と被告の場外での話がそんなに簡単ではないことは私でも予想はできた。しかしテントで寝泊りを続ける患者さん達の体力の消耗を考えれば限界と判断し、「大臣は無理でも責任ある役人の対応で理解してくれませんか？」私の提案に原告団も弁護団も了承してくれた。「今日のところは要望書が提出できたら深い話し合いは難しいでしょうから次回にして、座り込みは解除しましょうよ」私の部屋で涙ながらに感染の経緯を話される皆さんに何の偽りもないと確信した。
それから数時間、厚労省とのやり取りが続くが意外な対応にだんだん腹が立ってきた。厚労省曰く、「彼女達は左翼的思想で、弁護団はプロの活動家、一度省内に入れたら何時間でも部屋から出ないのは明らか、裁判もほぼ国側の勝訴が決定的」というもの。「私が立ち会いますし、人数は少人数に制限をする。最初から時間を区切ってもらっても結構だ」まったく聞く耳を持たない。少子化が国の最大のテーマになっている時、出産時の止血剤によって感染した無防備な母親達に一体何の罪があるというのだろう。なぜ自分が肝炎になったのかもわからないまま次の子供をあきらめたり、身体がだるく塞ぎこみがちで働かない嫁と謗られ離婚を余儀なくされた方々も多い。次男の出産時に感染した母親は「お前が生まれてこなければお母さんは元気だったんだ」という兄弟げんかを耳にして涙したという。こうしている間にも肝硬変や肝がんへ進行し、命を落とす人も後を絶たない。インターフェロン治療をすれば8割の完治が期待できるが、保険適用になったとはいえ年間80万の自己負担が必要で、なおかつその間仕事を休まなくてはならず、中々踏み切れない患者さんも多い。
厚労省への要望が拒否されたことを知って一行は総理官邸への要請行動へと移った。総理へ電話をしたかったが外国首脳との会談中で不可能。厚労省との不一致を気にする官邸に、総理だったら必ず「誰かが会ってさし上げて、皆さんの身体が心配なので座り込みはやめて自宅で休んでくださいと伝えて」と言うはずだと主張した。意を通じる下村官房副長官が代表者と会っていただいたのは30分後。「政府与党で薬害を含めて肝炎対策の検討をする」と約束いただいた。「安倍総理を信じます」原告代表はマイクを持って座り込み解除を宣言していただいた。
あれから90日が経ち、今週原告団や支援者はこの間の進行があまりにも遅いことへの苛立ちから再び集会を開いた。再び窓口となった私は中川政調会長、塩崎官房長官と駆け足で会談に立ち会ったが、長官とのやり取りでは事実誤認もあり声をあらげる一幕も。私も自分の仕切りが悪かったのかと自問した。しかしその夜、総理は「ウイルス性肝炎については今までの延長ではなく、別途支援策を検討するよう厚労省に指示をした」と会見で表明した。
この事では総理と一度も詳しく話をした事はなかったが、「総理なら・・」という私の考えに間違えはなかった。唯一確信を持ったのは「薬害と昭和の日で苦労をかけてる」と訪米中に本人不在でふぐをごちそうになったから（笑）
内閣不信任決議案の提出によって楽しみにしていた女性部の皆さんとの台湾訪問も日帰りで帰国した。そんな翌日、中川政調会長からは「ウイルス肝炎対策、君が知恵を出せ、与党肝炎PT(プロジェクトチーム)に入れたので頼むぞ」と突然の指示。「僕、厚労じゃないんですが・・」「関係ない、俺が政策責任者だ、俺の指示でやってくれ」と・・
永田町はより専門性が必要なPTの場合、自他ともに認める族議員代表によって組織される。厚労分野へのデビューは初めてだ。
早速、都の医療政策部からは萩生田さんがいて良かったと連絡を受けた。すでに都はインターフェロン治療の半額を助成する制度をこの１０月から５ヵ年でスタートする。インターフェロンの開発が国内企業と文科省の共同であった事もあきらかになった。もしかしたらジェネリックで製薬ができるかもしれない。
自公の並み居る厚生幹部の中にポツンと座った。資料をめくるうち、何か懐かしさを覚えた。文部科学、総務、国土交通とかなり活動がしばられてきたが良く考えれば地方議員の13年、私の専門は医療福祉だったはず。マンモグラフィーの導入以来静かにしていた医療分野で少しがんばってみたい。
不完全に集会を終えた原告団の代表が九州へ帰る飛行機の時間があるのでと、翌日突然訪問された。「私達はどうなるんでしょうか？」 「いつまでこの活動をしたら国は助けてくれるんでしょうか？」前日の記者会見でさぞ政府や党を批難するだろうと思っていた代表はこの5月一人の仲間を肝ガンで亡くした。病院のベッドで最後に手を握って、出産で血を止めてもらった自分達が悪いのだろうかと自虐的な会話をしたそうだ。
「当時から肝炎への感染を医療機関は承知していた事です。出産で命を落す事もあった時代に病気とはいえ生きているのですから・・」
エリート官僚の言葉にもう説明はいらないと思った。B型肝炎訴訟は最高裁まで行っている。訴訟制度は否定しない。司法の判断は判断で政治は政治だ。彼女たちが望んでいるのは自分たち原告団ではなく、ウイルス性肝炎患者の救済だ。「それでも安倍総理と萩生田さんを信じます」。行動で示すのみだ。
それから数時間、厚労省とのやり取りが続くが意外な対応にだんだん腹が立ってきた。厚労省曰く、「彼女達は左翼的思想で、弁護団はプロの活動家、一度省内に入れたら何時間でも部屋から出ないのは明らか、裁判もほぼ国側の勝訴が決定的」というもの。「私が立ち会いますし、人数は少人数に制限をする。最初から時間を区切ってもらっても結構だ」まったく聞く耳を持たない。少子化が国の最大のテーマになっている時、出産時の止血剤によって感染した無防備な母親達に一体何の罪があるというのだろう。なぜ自分が肝炎になったのかもわからないまま次の子供をあきらめたり、身体がだるく塞ぎこみがちで働かない嫁と謗られ離婚を余儀なくされた方々も多い。次男の出産時に感染した母親は「お前が生まれてこなければお母さんは元気だったんだ」という兄弟げんかを耳にして涙したという。こうしている間にも肝硬変や肝がんへ進行し、命を落とす人も後を絶たない。インターフェロン治療をすれば8割の完治が期待できるが、保険適用になったとはいえ年間80万の自己負担が必要で、なおかつその間仕事を休まなくてはならず、中々踏み切れない患者さんも多い。
厚労省への要望が拒否されたことを知って一行は総理官邸への要請行動へと移った。総理へ電話をしたかったが外国首脳との会談中で不可能。厚労省との不一致を気にする官邸に、総理だったら必ず「誰かが会ってさし上げて、皆さんの身体が心配なので座り込みはやめて自宅で休んでくださいと伝えて」と言うはずだと主張した。意を通じる下村官房副長官が代表者と会っていただいたのは30分後。「政府与党で薬害を含めて肝炎対策の検討をする」と約束いただいた。「安倍総理を信じます」原告代表はマイクを持って座り込み解除を宣言していただいた。
あれから90日が経ち、今週原告団や支援者はこの間の進行があまりにも遅いことへの苛立ちから再び集会を開いた。再び窓口となった私は中川政調会長、塩崎官房長官と駆け足で会談に立ち会ったが、長官とのやり取りでは事実誤認もあり声をあらげる一幕も。私も自分の仕切りが悪かったのかと自問した。しかしその夜、総理は「ウイルス性肝炎については今までの延長ではなく、別途支援策を検討するよう厚労省に指示をした」と会見で表明した。
この事では総理と一度も詳しく話をした事はなかったが、「総理なら・・」という私の考えに間違えはなかった。唯一確信を持ったのは「薬害と昭和の日で苦労をかけてる」と訪米中に本人不在でふぐをごちそうになったから（笑）
内閣不信任決議案の提出によって楽しみにしていた女性部の皆さんとの台湾訪問も日帰りで帰国した。そんな翌日、中川政調会長からは「ウイルス肝炎対策、君が知恵を出せ、与党肝炎PT(プロジェクトチーム)に入れたので頼むぞ」と突然の指示。「僕、厚労じゃないんですが・・」「関係ない、俺が政策責任者だ、俺の指示でやってくれ」と・・
永田町はより専門性が必要なPTの場合、自他ともに認める族議員代表によって組織される。厚労分野へのデビューは初めてだ。
早速、都の医療政策部からは萩生田さんがいて良かったと連絡を受けた。すでに都はインターフェロン治療の半額を助成する制度をこの１０月から５ヵ年でスタートする。インターフェロンの開発が国内企業と文科省の共同であった事もあきらかになった。もしかしたらジェネリックで製薬ができるかもしれない。
自公の並み居る厚生幹部の中にポツンと座った。資料をめくるうち、何か懐かしさを覚えた。文部科学、総務、国土交通とかなり活動がしばられてきたが良く考えれば地方議員の13年、私の専門は医療福祉だったはず。マンモグラフィーの導入以来静かにしていた医療分野で少しがんばってみたい。
不完全に集会を終えた原告団の代表が九州へ帰る飛行機の時間があるのでと、翌日突然訪問された。「私達はどうなるんでしょうか？」 「いつまでこの活動をしたら国は助けてくれるんでしょうか？」前日の記者会見でさぞ政府や党を批難するだろうと思っていた代表はこの5月一人の仲間を肝ガンで亡くした。病院のベッドで最後に手を握って、出産で血を止めてもらった自分達が悪いのだろうかと自虐的な会話をしたそうだ。
「当時から肝炎への感染を医療機関は承知していた事です。出産で命を落す事もあった時代に病気とはいえ生きているのですから・・」
エリート官僚の言葉にもう説明はいらないと思った。B型肝炎訴訟は最高裁まで行っている。訴訟制度は否定しない。司法の判断は判断で政治は政治だ。彼女たちが望んでいるのは自分たち原告団ではなく、ウイルス性肝炎患者の救済だ。「それでも安倍総理と萩生田さんを信じます」。行動で示すのみだ。
hagiuda1 at 14:45｜Permalink│
2007年06月22日
■三多摩新時代
本日の本会議で正式に7月5日（木）までの、12日間の会期延長が決まった。このため当初予定していた7月22日の投票日が一週間遅れの29日（日）となり、全国の自治体にも様々な影響を与えるのは避けられない。夏休みという事もあり、投票所となる学校や開票所となる体育館等各種のスポーツイベントや祭りが予定されており、対応に大慌てだ。昨日、別件で総理から電話をいただいた時も僭越ながら「延長5日間では無理なんでしょうか？」という私の意見に「確かに選挙日程がずれて迷惑をかけるが、年金と公務員制度改革は国民の為にどうしても成立させなくてはならない重要法案だ。国民の為にがんばってくれ」と、いつものおだやかな語り口と珍しく違う、やや声を荒げた返答だった。充分考え抜いた挙句の決断に、最も理解者であるはずの私からの発言にややいらだったのかも知れない。「まあ野党がどんな抵抗をするか分からないですからね。国民の為はわかってますよ」と返答すると「本当は5日もあれば仕上がるんだろうな？でも大事をとって･･･」と逆に気を使っていただいた。いずれにせよ国民に理解いただけるような審議を深め、何としても成立できるようがんばらなくてはならない。
さて今週は米国のヒル国務次官補が突然、横田基地から韓国経由で北朝鮮入りした事で大きなニュースになったが、本筋とは違うところで大きな成果を得た。実は昨年から続けている横田基地軍民共用化の為の日米協議で10回の分科会が行われ、具体的な土地利用まで進んだ段階でのスタディケースとなった。もちろん軍用機で飛んだのだが、直接の軍事目的以外でソウルまで向かった事は日本側には重要なメッセージとなった。合わせて都庁内では第1回の軍民共用化に関する検討委員会もスタートした。
いよいよ今週末には圏央道も中央高速までつながる。市長や市議団の英断によるプレイベントでの抗議の欠席も功を奏し、料金も8月から、当初の半額での社会実験が始まる事となった。この機会に八王子市も含め、三多摩の新しい街づくりを前進させなくてはならない。少しずつだが多摩新時代の鼓動が伝わり始めた。
さて今週は米国のヒル国務次官補が突然、横田基地から韓国経由で北朝鮮入りした事で大きなニュースになったが、本筋とは違うところで大きな成果を得た。実は昨年から続けている横田基地軍民共用化の為の日米協議で10回の分科会が行われ、具体的な土地利用まで進んだ段階でのスタディケースとなった。もちろん軍用機で飛んだのだが、直接の軍事目的以外でソウルまで向かった事は日本側には重要なメッセージとなった。合わせて都庁内では第1回の軍民共用化に関する検討委員会もスタートした。
いよいよ今週末には圏央道も中央高速までつながる。市長や市議団の英断によるプレイベントでの抗議の欠席も功を奏し、料金も8月から、当初の半額での社会実験が始まる事となった。この機会に八王子市も含め、三多摩の新しい街づくりを前進させなくてはならない。少しずつだが多摩新時代の鼓動が伝わり始めた。
hagiuda1 at 17:50｜Permalink│
2007年06月16日
■会期延長？
いよいよ会期末を迎え永田町は緊張が高まってきた。すでに延長の有無、あった場合の期間をめぐって各方面の方々が情報収集に大騒ぎだ。特に23日から町村会長とベトナム訪問を予定していたのを急遽取り止めたことも重なって取材が続いた。党役員の一員である私からは「会期内での法案成立に全力を傾注する」としか申し上げられない。
今回のベトナムは民間親善大使の杉良太郎さんもご一緒する予定で先日、結団式を兼ねた事前勉強会でも、首相、文部大臣はじめ要人との面談や杉さんが取り組んできた日本語学校や福祉施設への訪問も予定をしていた。特に国際放送力が弱く、折角の親日国であるベトナムに日本の音楽や芸術が浸透しないことを危惧されており、放送のあり方も視察に入れる予定だった。9月に再度計画する事となったが果たして…
そんな中、今週は総理と久しぶりに外で会ったり、官邸を訪問することがあったので、なおさら「延長の話は？」と記者さん達に追いかけまわされた。参議院選を控え、タイトな日程調整の中だがとにかく自分に課せられた使命をこなすことを心がけひたすら走る。
さて今週は昨年から依頼を受け始まった明治大学政経学部での授業を受けもった。学生達は実に真面目でビックリ！昨年は「6大学の中で東大早慶の後塵を拝し、中間管理職のような明大生としてのストレスはあるだろうが、勝負は社会に出てから…」等、明大自虐ネタで大笑いしたら、「自分は第一希望でここへきた」と怒られてしまう学生もいて、今年は敬意を払いながら教壇に立った。テーマは「地方の時代。権限と責任」と題して地方分権の進む中、地方自治の重要性、分権の課題等、90分のお話をした。来週は学生さんからのレポート、質問を元に更に進めて行く。
今回のベトナムは民間親善大使の杉良太郎さんもご一緒する予定で先日、結団式を兼ねた事前勉強会でも、首相、文部大臣はじめ要人との面談や杉さんが取り組んできた日本語学校や福祉施設への訪問も予定をしていた。特に国際放送力が弱く、折角の親日国であるベトナムに日本の音楽や芸術が浸透しないことを危惧されており、放送のあり方も視察に入れる予定だった。9月に再度計画する事となったが果たして…
そんな中、今週は総理と久しぶりに外で会ったり、官邸を訪問することがあったので、なおさら「延長の話は？」と記者さん達に追いかけまわされた。参議院選を控え、タイトな日程調整の中だがとにかく自分に課せられた使命をこなすことを心がけひたすら走る。
さて今週は昨年から依頼を受け始まった明治大学政経学部での授業を受けもった。学生達は実に真面目でビックリ！昨年は「6大学の中で東大早慶の後塵を拝し、中間管理職のような明大生としてのストレスはあるだろうが、勝負は社会に出てから…」等、明大自虐ネタで大笑いしたら、「自分は第一希望でここへきた」と怒られてしまう学生もいて、今年は敬意を払いながら教壇に立った。テーマは「地方の時代。権限と責任」と題して地方分権の進む中、地方自治の重要性、分権の課題等、90分のお話をした。来週は学生さんからのレポート、質問を元に更に進めて行く。hagiuda1 at 10:44｜Permalink│
2007年06月09日
■拉致問題 あきらめない
今年で4回目を迎える自民党青年局主催の全国一斉街頭行動が行われ、渋谷駅頭では安倍総理と共に「北朝鮮による拉致問題の解決」を訴えた。そもそもこの一斉街頭は5人の帰国が実現以降、硬直化した拉致問題を棚上げにすることなく、一気呵成に解決に向けた行動を政府がとる後押しとして青年局が中心になって行ったのがルーツだが、結局その後進展はみられず、毎年同じテーマで行う事になってしまった。全国の中央常任委員会でも「風化させてはいけないのは当然だが、何も変わらないで又同じ事をするのは何か北方領土問題と類似して心が痛む」と皆さんからも指摘を受けた。万景峰号の寄港禁止をはじめ経済制裁は着実に実を上げてはいるが、一日も早い解決に向け粘り強く、しかし大胆に安倍内閣は行動して欲しい。「明後日からのドイツサミットで各国に協力と理解を求め声明を出す」と約束し別れた総理も、約束どおり各国首脳に理解を求めコメントを出した事を高く評価したい。
お粗末なのは前回のIPU（列国議会会議）で外務省の7ヶ国語ビラの在庫がなく怒りまくったのに続き（永田町見聞録 H18年10月22日 ＜第3日目＞ 参照）、今回は官邸の対策室が作ったポケットサイズのパンフの在庫がなかったことだ。担当大臣（官房長官）、中山補佐官まで参加するのに大急ぎで印刷に走る官邸の対応にも大いに苦言を呈した。「日本の本気度」はすべてに通じてなくてはならない。又、過去3年はFM・AMラジオで3日間の告知CMを行ったが、今年からは中川幹事長とも相談しYahooのトップページバナー広告を活用してみた。23000件を超えるアクセスがあり、そこそこの効果があった。
拉致問題が発生して30年。家族会ができて10年。そして平成7年、私が八王子市在住だった蓮池薫さんの真相究明の意見書を国へ出して12年。自分自身が国政に身を置く事になってからも中々前に進まない事に苛立ちと無力感を感じる。党の特命委員としても、又、総理からの直命によってもここでは記せない調査や会合の積み上げはあるのだが、次の一手が中々出せない。
一番の追い風は国民の怒りの世論だ。
幸い40の都道府県で90ヶ所を越える行動を共にしていただき、大きな成果を挙げた。
全国の青年局同志に感謝したい。
hagiuda1 at 15:31｜Permalink│
2007年06月02日
■終盤国会波高し
激動の一週間だった。
松岡農水相の自殺というショッキングな出来事は、永田町に激震が走った。扱うジャンルは異なる為、直接ご指導いただく機会は少ない先輩だったが安倍総裁誕生には共に戦った同志として知己を得た。疑惑の渦中にいた事、又その説明責任を果たしていなかったことは否めないが、我が国の農政発展のために尽くした実績は立派だった。只々ご冥福をお祈りする。
偶然にも私は翌日から大臣の地元熊本で行われる青年局の九州ブロック会議に出席を予定していた。年金関連法の審議をめぐり国会は禁足となり、私の乗るはずだった飛行機に大臣の棺が乗った。準備をして待っていただいた各県連の皆さんにはお詫びを申し上げた。
木曜日には全国組織団体の皆さん、2500人に集まっていただいた各種団体総決起大会の司会を青年局長として務め、安倍総裁、中川幹事長と共に出席した。都連では参議院選の二人目の候補、丸川珠代さんが決定し面談をした。東大卒のアナウンサーらしく、知的で感じのよい方だ。ただテレビで見るより線が細く、暑い真夏の選挙に耐えられるか心配だ。「スポーツはあまり得意ではない」という彼女に「今は体力をつくる事が大切」とアドバイスした。
政調では政府の「骨太の方針2007」の骨子が内閣府から示され、緊急会議が招集された。経済財政諮問会議の議論をベースにした側面からの提言なのでやむを得ない切り口は分かるが、「去年と今年では総理が代わった。安倍内閣の目指す「教育」が一言も入ってないのはおかしいし、「科学技術創造立国」として科技が新たな産業を興し、科技が安心安全の国家をつくり、科技が環境を良くする源だ」と専任部会長として訴えた。来週には改訂される事を期待する。
大学教育のあり方を検討する委員会の事務局長として第１回の会議を招集したり、専任部会長として専門家を招いての会議も開いた。特待生問題の小委員会も開かれ、高野連のあり方についても厳しい発言をした。総会時期を迎えた地元では各団体にお招きいただき、できるだけ出席をする。
そして連日の深夜国会。
「消えた5000万件」というネーミングは敵ながら見事なプロパガンダだ。マスコミも便乗して国民の不安は拡がるばかり。政府は受給漏れで請求権が時効になった人の救済の為の年金時効撤廃特例法案を提出したが、今度は「対応が早すぎる」と野党の非難を受けた。安倍総理は「時の行政の長として、社保庁の対応の不備は率直に認め、まじめに年金を払ってきた人に理不尽な事はしない」と約束したが、参院選を前に完全に政争の具にされた形だ。そもそもこのような事態となった原因は、社保庁がオンラインを市町村とネットワークする事を拒んだり、パソコン導入さえ抵抗した組合の主張を受け入れてきた労使の覚え書きにある。肝は社保庁を解体し、「日本年金機構」として非公務員化する事に反対する民主党の思惑が国民にバレていない事だ。
社保庁の労働組合が民主党の最大の支持母体である事に気付いてほしい。
この機会に安心な年金制度の再構築が我々の役割である事は承知している。
松岡農水相の自殺というショッキングな出来事は、永田町に激震が走った。扱うジャンルは異なる為、直接ご指導いただく機会は少ない先輩だったが安倍総裁誕生には共に戦った同志として知己を得た。疑惑の渦中にいた事、又その説明責任を果たしていなかったことは否めないが、我が国の農政発展のために尽くした実績は立派だった。只々ご冥福をお祈りする。
偶然にも私は翌日から大臣の地元熊本で行われる青年局の九州ブロック会議に出席を予定していた。年金関連法の審議をめぐり国会は禁足となり、私の乗るはずだった飛行機に大臣の棺が乗った。準備をして待っていただいた各県連の皆さんにはお詫びを申し上げた。
木曜日には全国組織団体の皆さん、2500人に集まっていただいた各種団体総決起大会の司会を青年局長として務め、安倍総裁、中川幹事長と共に出席した。都連では参議院選の二人目の候補、丸川珠代さんが決定し面談をした。東大卒のアナウンサーらしく、知的で感じのよい方だ。ただテレビで見るより線が細く、暑い真夏の選挙に耐えられるか心配だ。「スポーツはあまり得意ではない」という彼女に「今は体力をつくる事が大切」とアドバイスした。
政調では政府の「骨太の方針2007」の骨子が内閣府から示され、緊急会議が招集された。経済財政諮問会議の議論をベースにした側面からの提言なのでやむを得ない切り口は分かるが、「去年と今年では総理が代わった。安倍内閣の目指す「教育」が一言も入ってないのはおかしいし、「科学技術創造立国」として科技が新たな産業を興し、科技が安心安全の国家をつくり、科技が環境を良くする源だ」と専任部会長として訴えた。来週には改訂される事を期待する。大学教育のあり方を検討する委員会の事務局長として第１回の会議を招集したり、専任部会長として専門家を招いての会議も開いた。特待生問題の小委員会も開かれ、高野連のあり方についても厳しい発言をした。総会時期を迎えた地元では各団体にお招きいただき、できるだけ出席をする。
そして連日の深夜国会。
「消えた5000万件」というネーミングは敵ながら見事なプロパガンダだ。マスコミも便乗して国民の不安は拡がるばかり。政府は受給漏れで請求権が時効になった人の救済の為の年金時効撤廃特例法案を提出したが、今度は「対応が早すぎる」と野党の非難を受けた。安倍総理は「時の行政の長として、社保庁の対応の不備は率直に認め、まじめに年金を払ってきた人に理不尽な事はしない」と約束したが、参院選を前に完全に政争の具にされた形だ。そもそもこのような事態となった原因は、社保庁がオンラインを市町村とネットワークする事を拒んだり、パソコン導入さえ抵抗した組合の主張を受け入れてきた労使の覚え書きにある。肝は社保庁を解体し、「日本年金機構」として非公務員化する事に反対する民主党の思惑が国民にバレていない事だ。
社保庁の労働組合が民主党の最大の支持母体である事に気付いてほしい。
この機会に安心な年金制度の再構築が我々の役割である事は承知している。
hagiuda1 at 00:34｜Permalink│
