2008年01月

2008年01月26日

■インサイダー取引き

 選挙法の関係で市長選挙の事をお伝えできないのが残念だが、寒さに負けずがんばっている。朝の駅頭に始まり企業の朝礼、永田町に戻り、内閣部会、厚労部会、文科部会、役員連絡会、本会議が閉会後直ちに地元へ。夕刻からは毎年恒例の新年会をはしごでお邪魔し夜の個人演説会という一週間だった。

 電気通信部会では平成20年度NHK予算の説明を受ける事になっていたが、直前に発覚した職員によるインサイダー取引を巡って紛糾した。

 結論は辞任表明した橋本会長の予算説明を聴取して議論をしてもしょうがないので、来週、新経営陣のもと改めて議論する事となり、この3年間の改革の成果に話題は集中した。多くの議員からは会長や数名の役員の辞任ではなく、この際、総辞職をして出直すべきとの意見が大勢をしめた。私はこの間、総務委員会や部会を通じて橋本会長と様々な議論を重ねてきたし、委員会では最も厳しく会長を叱責したり追及してきたりしたが、技術屋出身のまじめで誠実な人柄に偽りは無いと信じる。多くのやり取りの中、NHKを愛し、何とかしなくてはという使命感は雄弁でないが言葉の節々から感じた。しかし残念だが職員体質は長い時間をかけて重症になり、トップが替わっただけでは中々意識を変えるところまでたどりつけない深刻な事態になっていると言わざるを得ない。その象徴が、今回のインサイダー事件だ。本来ジャーナリズムに身を置く者が、取材中に知り得た事で私服を肥やすなどは絶対にあってはならない事であり失望した。それでも会長は、「一度自宅に帰って取引をした」と職務中の職場での不正ではない事をみっともなくも説明した。事のすり替えをしたのではなく、職員である事は事実だが、社内でなかったという事が会長にはせめてもの救いで、最後までNHKを守る会長の態度に何か悲哀を感じずにはいられなかった。たぶん会長が入社した頃のNHKは誇りも高く、公共放送の高い使命感を持っていたんだろうと思う。時代の激しい変化や、日本人の気質や価値観の変化に洗われながらNHKも変わらざる得なかった事は想像はつくが、もはや根本から役割を見直し、体質を変えなくてはならないとこまで来ていると思う。

 これが最後のやり取りになると思って私は、「たとえ任期2日を残しての辞任とは言え会長の首は重たい」と最後のエールを送った。その上で会長がどんなに改革を訴えても職員の綱紀粛正が進まないのは、職員が経営陣を向いていない組合体質になっている事と、視聴率至上主義に走って民放と張り合う番組構成にある事と申し上げた。
私はNHKの使命はNHKにしかできない番組創りに専念する事であり、魂を込めつくった映像は受信料を払う国民全ての共有の財産であると言い続けてきた。だから一回の視聴率が何%だから良い悪いではなく、好評なものは何度でも見返す事ができるようにすべきだとも提案した。人気タレントに頼るのではなく、NHKに出演する事がタレントにとってのステイタスになるよう戻すべきだと叫んできたが、いまや民放との差異はニュース以外では見当たらなくなってしまった。

 たとえ地味といわれてもNHKらしさにこだわってポピュリズムに迎合しない公共放送としてのNHKの使命をもう一度足元から見直してほしいし、信頼回復に向け職員一丸となって出直してほしい。

 どこかの党にも言えると自戒も込めて発言した。


hagiuda1 at 23:26|Permalink

2008年01月19日

■第169国会開幕

開会 臨時国会閉幕からわずか三日、第169通常国会が150日の会期で始まった。今年もまた地元の織物組合の皆さんに織っていただいた着物で開会式に臨んだ。

石原先生と今までとは全く異なる国会運営をシュミレーションし予算関連、租税特別措置法など、年度内成立をしなくては国民の暮らしに大きな影響を与える法案を優先しすみやかに審議入をする日程だ。その為、幹事長室、国対、党政調各部会も休みなく会合を続けた。なにせ相手は政局にできるなら「地方自治体の予算」も「国際信用力」も関係無いと言う価値観なので地方も困惑した先行き不透明が続く。その証に23日には全国の都道府県議会の代表が永田町に集まり暫定税率維持の決起大会を行い地方の民主党議員も参加する。誰だってガソリンが25円安い方がいいに決まっている。ただ代替財源もなくただ廃止をすれば自治体経営にどういう影響があるか地方議員経験のある者には痛いほどわかる。暫定が30年続いてきた事がいいかどうかは検討の必要はあるので大いに議論したいと思うが、まずは平成20年度の各自治体予算に影響のないよう決着をつけたい。

党大会2 さて、16日(水)には全国青年局大会、翌17日(木)には第75回党大会が行われ、この一年、全国組織を廻り親しくなった仲間と再会した。皆さん危機感は共有しているが中々地元の代議士、特に若手とは問題意識が異なり困惑しているそうだ。もちろん地元が忙しいのは同じだが一年に一回の最も重要な全国会議に出席国会議員が10名程度では不満もでるだろう。組織としてこういう厳しいときこそ皆で力を合せて頑張る体制をつくらなくてはならない。
 
党大会1 党大会は昨年に引き続き大会運営委員を命ぜられ2部のパーティーでは司会を務めた。

 明日からはいよいよ八王子市長選。二期八年の黒須市政は財政健全化へ向け実に粘り強く改革を進めてきたと評価したい。就任時3200億あった借金は2500億まで返済を進め、又金利の高いものを借り替え圧縮をする手伝いもしてきた。3769人いた市職員は3040人まで減らし、人件費を使わずして市の窓口サービスは夜の7時まで行っている。職員の意識も明らかに変わってきた。中教審の委員としても現場の実態を訴え地方から国の教育を変える風穴をあけてきた。私も負けじと党内や国会で教育議論に汗し理科支援員授業等の新しい試みは常に八王子市から発信してきた。都市整備等ハードではあたり前だが、教育問題で市長と代議士が連携をとって取り組むのは珍しいとよく言われる。その事を知ってか知らずか昨年は教育雑誌の鼎談で一緒になった。
但し、ユニークな政策として中学校給食の実施をいよいよ決定したそうだ。弁当を併用できるようにするそうで保護者はどちらでも選択ができる。
 弁当で親子の絆が深まる家庭もあるという市長の発想だ。育ち盛りの運動部員は両方食べるかもしれない。

 街づくりの3期目、市長は政策転換を宣言し、巧めに転ずると意気込む。私も国の立場で後押しを強調している。幸いにして国政の多くの仲間が八王子の事を知っていただき応援をしてくれている。都議との連携も過去にない強固な信頼関係で進んでいる今、三多摩の中心としての八王子市を取り戻す事ができるようしっかりと前進させていきたい。


hagiuda1 at 18:58|Permalink

2008年01月11日

■57年ぶりの再可決

法案可決



 年末年始返上で薬害肝炎救済法案の議員立法作業を進め7日、提出に至った。幸いにして野党も理解いただき翌8日の本会議で委員長提案という形で全会派一致の賛成を得て11日、参院で成立した。この間11ヶ月。何度も暗礁に乗り上げ諦めかけた事もあったが、その度に多くの皆さんから励まされ、何より原告団の皆さんが最後まで信じていただいた事が政治家としての使命感を喚起してくれた。
 本会議場では福田総理がねぎらいの声をかけてくれた。
成立後報告会2成立後報告 







 さて国会は会期末を迎え、最大の争点であった新テロ特措法を参院の否決を受け憲法59条の規定により衆議院の2/3以上の賛成をもって再可決成立させた。昭和26年6月のモーターボート競走法以来56年6ヶ月ぶりとの事。
 99%の石油を輸入に頼る我国、しかも90%は中東の国々に依存している。インド洋のシーレーンを通過するタンカー船は群を抜いて日本船又は日本チャーター船だ。34ヶ国がテロとの戦いを続けている中、我国が給油、給水に限った支援活動を続ける事は国際社会の中での最低限の貢献であり石油輸入国としての国益に直結する。野党は討論で、大して緊急性も重要性もない同法案を再議決するのは「数の暴挙だ」と批難をしたが国際社会の中での日本の信用が失墜すれば金融や経済にも影響は必至で、極めて重要な決断だと思う。おどろく事に小沢党首は本会議を欠席した。もしかしたら内心、賛成なのかも?

 今国会は来週15日に休会中の継続審査手続きを終えて閉会となるが休会はわずか2日。18日からはいよいよ通常国会が始まる。又20日からは八王子市長選挙が告示をされ黒須市長の三選に向けがんばらなくてはならない。忙しい年の始めだがいつもとは違った緊張感を持って前へ進む。

hagiuda1 at 18:06|Permalink

2008年01月01日

■ごあいさつ

 皆様お揃いで輝かしい新年をお迎えの事と存じます。

 昨年は統一地方選挙に始まり参議院選挙での惨敗、安倍総理の辞任を受けての総裁選、そして福田内閣のスタートとめまぐるしく変わる政治状況の中、皆様には大変ご心配をおかけいたしました。衆参与野党のねじれ国会という未曾有の事態に今までとは全く異なる国会運営を強いられておりますが、数に頼らず法案の中身で勝負する議論を経験させていただいております。党にあっては青年局長を退任し副幹事長を拝命しました。党再生という喫緊の課題のもと党務全般を学ぶ研鑽の良い機会と受け止め奔走をしております。

 さて、八王子市の街づくりでは今までの国政での取り組みが着実に成果を現し始め、圏央道の中央高速までの開通や南バイパスの整備、高尾駅の橋上駅化や八王子駅南口の再開発事業といった20世紀中に積み残した都市基盤整備を一斉にスタートする事ができました。今後は国際級大会に対応できる体育館整備、国合同庁舎整備、医療刑務所跡地の有効利用等、国との関わりをしっかり保ちながら八王子の自然環境を活かした緑の都市整備を進め、ライフワークでもある子供達の教育にも力を入れてまいる所存です。

 いつあるかわからない総選挙も視野に入れながら国政での仕事を怠りなく頑張る一年にしたいと存じますので、変わらぬご指導と一層のご支援をお願い申し上げます。


hagiuda1 at 09:13|Permalink