2009年01月
2009年01月30日
■全国体力テスト
平成20年度第2次補正予算が難産の末成立した。参院へ送ってから2週間が過ぎやっと政府案を否決したが、衆参の結果が異なる為、両院協議会が設置をされた。通常、合意に達しない事の確認が出来ればそれで修了の処、入口の協議会の運営方法から民主党が難クセを付け丸2日。ひたすら禁足の待ちぼうけをさせられ憲法60条に保障される衆議院の優位性を無視した対応は、もはや立法府の一員たる資格を疑わざるを得ない。いよいよ参院はいらないという世論に拍車がかかるだろう。
残念なのはその煽りもあって今週中を目指した「オリンピック招致決議」が上程できなかった事だ。2月12日のIOCへの立候補ファイルへの記載を考えると今週、遅くとも来週がタイムリミット。子供達に夢や感動を与え、国民に勇気を与えるオリンピックまでも政局に絡める党に、本当に政権を担う決意と覚悟があるのか?マスコミは今回も見て見ないふりをしている。
さて、今まではサンプル調査のみだった体力テストを全国の小5・中2を対象に初めて一斉に実施され、結果が公表された。全国の7割の児童・生徒が参加とあって、なぜ100%じゃないのか疑問に思ったら、自治体独自で実施しているところがあるとの事。種目が同じならそのデータも加味したらどうかと質したら、実施時期が4月とか10月とかバラバラで、特に小5などは1学期と2学期では体の成長が大きく異なると聞き納得した。
子供達の体力は間違いなく降下の一途をたどっている。体育の授業以外で全く運動しないという生徒がいるのもうなずけてしまう。しかし注目すべきは昨年話題になった全国学力テストの都道府県の結果と酷似している点だ。学力テストで上位だった秋田や福井は体力テストでも上位。高知や北海道、そして危機感をあらわにした橋下知事の大阪府がまたも下位になった。同時に行われた生活習慣調査に大きなヒントがある。上位に位置する自治体は「早寝・早起き・朝ごはん」と言った生活習慣が守られている子供が圧倒的に多い事だ。さらに内閣府の調査に照らすと、三世代同居が多い県と合致する。圧倒的核家族が多い都市部はライフスタイルも様々で、寝不足の子どもが目立つ。
古臭いと言われるが、やはり子供には子供らしい生活習慣が当たり前に必要である事を、国は率先して啓蒙していかなくてはならない。
同時に、中学生ぐらいまではいくら運動の必要性を説いても自主性に任せておいては中々進まず、一定の課題を与え、負荷をかけていく必要があると思う。朝の授業前、校庭を走ったり縄跳びを全校行事にしている学校の子供達の数値は明らかに高い。嫌々行う子もいるだろうが、嫌でも体力は着実にその子供のものになっている。ある小学校では高学年に通学路安全調査と称して自宅から一番遠いクラスの友人をお互いに迎えに行き、お互いの通学路のチェックをしているそうだ。目的を聞いたら子供達の体力向上の為に歩かせる為もあるそうだ。でもその友人宅まで車で送ってしまう親もいると先生は嘆いていた。いずれにせよ子供達の体力向上の起爆剤としてもオリンピックは是非招致したい。


残念なのはその煽りもあって今週中を目指した「オリンピック招致決議」が上程できなかった事だ。2月12日のIOCへの立候補ファイルへの記載を考えると今週、遅くとも来週がタイムリミット。子供達に夢や感動を与え、国民に勇気を与えるオリンピックまでも政局に絡める党に、本当に政権を担う決意と覚悟があるのか?マスコミは今回も見て見ないふりをしている。
さて、今まではサンプル調査のみだった体力テストを全国の小5・中2を対象に初めて一斉に実施され、結果が公表された。全国の7割の児童・生徒が参加とあって、なぜ100%じゃないのか疑問に思ったら、自治体独自で実施しているところがあるとの事。種目が同じならそのデータも加味したらどうかと質したら、実施時期が4月とか10月とかバラバラで、特に小5などは1学期と2学期では体の成長が大きく異なると聞き納得した。
子供達の体力は間違いなく降下の一途をたどっている。体育の授業以外で全く運動しないという生徒がいるのもうなずけてしまう。しかし注目すべきは昨年話題になった全国学力テストの都道府県の結果と酷似している点だ。学力テストで上位だった秋田や福井は体力テストでも上位。高知や北海道、そして危機感をあらわにした橋下知事の大阪府がまたも下位になった。同時に行われた生活習慣調査に大きなヒントがある。上位に位置する自治体は「早寝・早起き・朝ごはん」と言った生活習慣が守られている子供が圧倒的に多い事だ。さらに内閣府の調査に照らすと、三世代同居が多い県と合致する。圧倒的核家族が多い都市部はライフスタイルも様々で、寝不足の子どもが目立つ。
古臭いと言われるが、やはり子供には子供らしい生活習慣が当たり前に必要である事を、国は率先して啓蒙していかなくてはならない。
同時に、中学生ぐらいまではいくら運動の必要性を説いても自主性に任せておいては中々進まず、一定の課題を与え、負荷をかけていく必要があると思う。朝の授業前、校庭を走ったり縄跳びを全校行事にしている学校の子供達の数値は明らかに高い。嫌々行う子もいるだろうが、嫌でも体力は着実にその子供のものになっている。ある小学校では高学年に通学路安全調査と称して自宅から一番遠いクラスの友人をお互いに迎えに行き、お互いの通学路のチェックをしているそうだ。目的を聞いたら子供達の体力向上の為に歩かせる為もあるそうだ。でもその友人宅まで車で送ってしまう親もいると先生は嘆いていた。いずれにせよ子供達の体力向上の起爆剤としてもオリンピックは是非招致したい。


hagiuda1 at 20:30|Permalink│
2009年01月23日
■税制抜本改革
消費税を含む税制抜本改革を法律の附則に盛り込む書きぶりをめぐって、党内はざわめく一週間だった。
今日の財政状況、膨らむ社会保障、少子化・高齢化の人口構造を考えれば消費税率の引き上げは、他の税制改革と共に避けては通れない課題である事は否めない。そしてその事は責任政党である我党の全員が理解しているが、マスコミ報道は単純に賛成派と反対派に分類し、ことさら対立を刺激する。要は「2011年までにアップをするのか?」「アップも可能な準備をするのか?」の対立であり、それぞれ国を憂う問題点を指摘し合い、実に中身のある議論だったと私は思う。
総理がこの経済危機を抜け出し、将来への長期展望や財源の道筋を付ける事は正しい姿であり、それさえも否定する意見はなかったが、いよいよ言葉の解釈となると受け取り方は人それぞれで難しい。「景気低迷の中で間違ったメッセージになれば、消費にマイナス効果がある」とか「目標も決めずにいつかやる、では無責任だ」と言ったそれぞれの意見を鑑みて、今般の表現に至った。残念なのはその大前提として経済対策を着実に進め不況から抜け出す事や、国と地方の行政の無駄を徹底的に見直し不断の行政改革を進める事、国家公務員制度改革と合わせて国会自らも一院制や定数の見直しの改革をする事が熱心に論じられたが、それらは報道されない事だ。「この経済状態の悪い時に増税の話をする感覚が解からない」とか、「その前にやることがあるだろう」と一方的に非難をするコメンテーターの言葉に有権者はうなずく。既に一院制議連では衆参733人を一院に統合し、500人に削る案の検討も始め、党のマニュフェストへの採択も求めている。一連の改革とセットでなければ国民の理解は得られるはずがない事は明らかだ。その前にやる事は何かは、十分解かっている。
今日の財政状況、膨らむ社会保障、少子化・高齢化の人口構造を考えれば消費税率の引き上げは、他の税制改革と共に避けては通れない課題である事は否めない。そしてその事は責任政党である我党の全員が理解しているが、マスコミ報道は単純に賛成派と反対派に分類し、ことさら対立を刺激する。要は「2011年までにアップをするのか?」「アップも可能な準備をするのか?」の対立であり、それぞれ国を憂う問題点を指摘し合い、実に中身のある議論だったと私は思う。
総理がこの経済危機を抜け出し、将来への長期展望や財源の道筋を付ける事は正しい姿であり、それさえも否定する意見はなかったが、いよいよ言葉の解釈となると受け取り方は人それぞれで難しい。「景気低迷の中で間違ったメッセージになれば、消費にマイナス効果がある」とか「目標も決めずにいつかやる、では無責任だ」と言ったそれぞれの意見を鑑みて、今般の表現に至った。残念なのはその大前提として経済対策を着実に進め不況から抜け出す事や、国と地方の行政の無駄を徹底的に見直し不断の行政改革を進める事、国家公務員制度改革と合わせて国会自らも一院制や定数の見直しの改革をする事が熱心に論じられたが、それらは報道されない事だ。「この経済状態の悪い時に増税の話をする感覚が解からない」とか、「その前にやることがあるだろう」と一方的に非難をするコメンテーターの言葉に有権者はうなずく。既に一院制議連では衆参733人を一院に統合し、500人に削る案の検討も始め、党のマニュフェストへの採択も求めている。一連の改革とセットでなければ国民の理解は得られるはずがない事は明らかだ。その前にやる事は何かは、十分解かっている。
hagiuda1 at 18:15|Permalink│
2009年01月16日
■高校サッカー決勝
今年の成人式も晴天に恵まれ本市でも8484人の新成人が誕生し、大人の仲間入りをした。数年前から式典の進行や内容を公募で選ばれた実行委員会形式にした事もあって参加する皆さんも行儀良く、かつてのように場内で暴れるような姿は見られなくなった。「ファンキーモンキーベイビーズ」や「アンジャッシュ」といった本市出身の先輩からのビデオレターといった初めての試みも、新成人からの評判は上々のようだ。嬉しい事に、握手や写真を求められ激励も数多く受けた。保育園の卒園生の成人式や友人の息子のお祝い等、駆け足で出席させていただいたが、この前まで絡みついていた子供達が立派に成長している事に驚きさえ感じる。「小さくまとまらず、色々なことに挑戦して欲しい」とエールを送った。
当日は国立競技場で行われた高校サッカー決勝戦に、文部科学大臣杯授与の為出席した。光栄にも高円宮妃殿下、川渕名誉会長等とご一緒にロイヤルボックスで観戦し表彰式に臨んだが、実にレベルの高い試合に目を見張り歓声を上げた。大会新記録となる10ゴールを決めた大迫選手擁する鹿児島城西も最後まで頑張ったが、素人の私が見ても分かる鉄壁の守りと、チャンスを生かした攻撃の県立広島皆実に天は味方をした。解説者の「どちらも優勝させてあげたい」という無責任なコメントを聞く事があるが、真にそんな思いに駆られた。
選手一人一人と握手をして杯と賞状を渡したが、負けた鹿児島の涙を流す選手達に「立派だった」「又頑張ろう」と声をかけるうちこみ上げてくるものがあり言葉に詰まった。結果はどうであれ、三年間素晴らしい仲間とサッカーを続け、国立のピッチに立てた事を誇りにこれからの人生を歩んで欲しいと願う。
いつしか成人式もサッカーも、若い人は羨ましいと思う年齢になった。
一点気になったのが、大会パンフレット。スポンサーのご協力をいただき立派なカラー刷りの選手名鑑が販売されているが、出身中学ではなくクラブチーム名が続く。J リーグのジュニアばかりの学校もあり、違和感を覚えた。
確かにジュニアから努力をしている事は否定をしないが、高校の大会である以上、まずは出身中学校だろう。幼少期から名門クラブチームにいなければチャンスがないかのようなメッセージは、子供達の夢を奪うと危惧を申し上げた。協会関係者は「もっとエリートはユースに進みます」と説明したが、Jリーガーの引退後のセカンドキャリアが弱い事を考えても、せめて高校までは両立を、いや、半分でいいから勉強も頑張るべきだ。そして中学のサッカー部からでも夢を追いかける道を作っておかなくてはならない。うるさい政務官が来たために、来年からパンフには出身中学校が加わる事になるだろう。

いつしか成人式もサッカーも、若い人は羨ましいと思う年齢になった。
一点気になったのが、大会パンフレット。スポンサーのご協力をいただき立派なカラー刷りの選手名鑑が販売されているが、出身中学ではなくクラブチーム名が続く。J リーグのジュニアばかりの学校もあり、違和感を覚えた。
確かにジュニアから努力をしている事は否定をしないが、高校の大会である以上、まずは出身中学校だろう。幼少期から名門クラブチームにいなければチャンスがないかのようなメッセージは、子供達の夢を奪うと危惧を申し上げた。協会関係者は「もっとエリートはユースに進みます」と説明したが、Jリーガーの引退後のセカンドキャリアが弱い事を考えても、せめて高校までは両立を、いや、半分でいいから勉強も頑張るべきだ。そして中学のサッカー部からでも夢を追いかける道を作っておかなくてはならない。うるさい政務官が来たために、来年からパンフには出身中学校が加わる事になるだろう。
hagiuda1 at 19:04|Permalink│
2009年01月09日
■20世紀少年宇宙へ
松の内の5日、第171通常国会は召集された。私は駅頭での新年の挨拶を済ませ、地元の織物組合の皆さんの思いの込められた着物で決意も新たに国会へ臨んだ。例年は和服で登院される議員も相当数いるが、今年は早い召集のせいもあって華やかさに欠ける開会式が行われ、天皇陛下は「国民のため、力を合わせて・・・」とお言葉を発せられたが、今週中の二次補正予算の成立もオリンピック招致決議も先送りとなり、政局含みの対決姿勢でのスタートとなった。
昨年は党副幹事長として本部に陣取り、各種団体皆さんの挨拶を受け対応したが、今年は文科省で次々と公務をこなし会議も続いている。
お見えになるお客様も時の人が続き、昨日は日本人3人目となる国際宇宙ステーションでの長期滞在が決まった古川宇宙飛行士と野口飛行士が訪問され、様々なお話をさせていただいた。一昨年、党科学技術専任部会長のときに若田光一さん、野口さんとはたびたびお会いをし、特に若田さんとは同名と同年である縁から「アポロ11号」をテレビで見た「20世紀少年」世代として共通の思い出も多く、これからは「光一」の時代だと部会でお互いを激励した。
古川宇宙飛行士も一つ年下で、ウルトラマンを見て宇宙へ憧れを抱いたそうで、東大医学部卒業後、医師を続けながら夢を追いかけたというから立派だ。
宇宙飛行士候補者になった時、「うちのパパが宇宙人になった」と友達に話してた息子さんが、今では声変わりをし「親父良かったな」と声をかけられたと聞いて、長い間この日のために訓練を積んできたご苦労を想像しつつ同世代の親しみを感じた。
私からは「学校のデジタル環境を整えるので、宇宙ステーションから全国一斉授業を」とお願いをし、「6ヶ月も宇宙にいるんですから、滞在期間中何度かやりましょう」と快諾をいただいた。今までも特定の学校との交信はあったが、デジタル社会にふさわしい授業を日本中どこでもできるように整備に力を入れる決意だ。
宇宙開発の様々な技術や取り組みが、私達の暮らしを前進させ、大きな役割を果たしている事を分かりやすくアピールする良い機会にもしたい。
「じゃあ20世紀少年だった親父世代、がんばりましょう。どちらも絶対に落ちちゃいけない仕事ですから・・・」と笑って見送った。
様々な分野でがんばる同世代の皆さんに負けないよう国会に臨む。
hagiuda1 at 17:52|Permalink│
2009年01月01日
■ごあいさつ
昨年は米国発の世界同時金融危機に始まる経済の混乱、ねじれ国会による政治の混乱、雇用や医療、食の安全や治安の悪化等の暮らしの混乱といった暗いニュースの多い一年でした。
今年こそ、負のスパイラルから日本が抜け出し、安心と安全を取り戻し躍動感あふれる国家へと転換する為、政治の果たす役割は重大です。
政権交代が唯一の処方箋の様に煽る評論家がマスコミで重用されますが、100年に一度の危機を乗り越えるには要は人であり、どれだけ国民感覚に敏感で、どれだけ将来に責任感を持つ政治家が与野党の枠を超え力を合わせ政策を遂行する事に価値が求められていると思います。
野党も賛成できる政府案には迅速に結果を出して欲しいですし、一方与党は、たとえ野党案でも有益な提案にはそれを取り込んでいく度量が試されます。
政局に気をとられているうち国籍法のような国家の基本を形どる大切な法案がすんなり成立してしまった反省を年末与野党の若手同志で話し合いました。政党のせいではなく政治家一人一人の責任です。
私達の失政は国益を失い、将来に負をつなぐ事になるかけがえのない職にある事を再認識し、しっかりと大局を見据えて堂々と歩みを進めてまいる所存です。
本年は勝負の年。皆様には特段お世話になる事と存じますが、故郷八王子の為、次の日本の為、精一杯がんばりますので一層のご指導とご支援をお願い申し上げます。
平成21年元旦
文部科学大臣政務官
衆議院議員 萩生田 光一
hagiuda1 at 00:05|Permalink│