2009年04月

2009年04月24日

■世襲で対立

 世襲制限をめぐり党内はヒートアップをはじめた。元々マニュフェスト云々と言うよりは、党内規約で一定のルール作りが必要と言うのが私や菅選対副委員長の問題意識だったが、過剰反応する世襲組が先回りして菅氏のマニュフェストPT座長就任さえも牽制する事でかえって先鋭化してきた。ちなみに私もPTメンバーになる事だろう。

 安倍、福田と二代の世襲総理が倒れたことで国民の間には二世・三世のひ弱さが揶揄された。この頃から党をたくましく立て直し、ダイナミズムを取り戻す為にも参入障壁を低くして、広く人材を求めることが出来るよう仕組みづくりが必要であると菅先生達と話をしてきたのが始まりで、言いだしっぺの責任は大きい。引退議員の後が公募をやらずに子息ばかり決まっている現状を憂いての事だ。安倍幹事長時代につくった公募性は予備選挙等のしこりが残る事を懸念し採用が少ない。あの改革派の小泉元総理でさえ次男の後継指名を言い出したが、これでは手を挙げたくても普通の人なら諦めてしまうだろう。

 私は一概に世襲が全て悪いと言い切るつもりはない。私の周りには、優秀な議員も数多くいて父親以上の活躍をしている方もいる。子供だから知りえた本当の歴史や政治の苦悩も聞く事が出来る。問題は公平な競争にさらされて候補者になっていない点である。その事がどこかで本当のバッチの重み、支える地方議員や支援者の苦労、現場感覚を薄めてしまい、政策づくりが国民視線とズレを生んでいるんだと思う。ここを埋めるには世襲であっても特別扱いはせず、一定のプロセスを経て候補者になるというルールづくりを党が行うべきで、立候補はできないとまで言うつもりは無かった。

 ところが昨今の「どこが悪い?」という閣僚の発言にはいささかがっかりし、やっぱり制限が必要だと火が付いた次第だ。もちろん世襲には世襲の苦労がある事も、同僚議員から聞かされている。しかし、当選したての一年生が、党議連の事務局次長に抜擢され上席に座る。能力は未知だが「お父様がこの議連で永く活躍された」のが理由だそうだ。選挙のみならず、こういう風土が雑巾がけもしないで回数を重ねる事になりひ弱さへとつながるかもしれない。相続税のかからない政治資金の継承等様々な問題があるので、ここは選挙用のパフォーマンスなどではなく党内でしっかり議論する機会にしたい。


hagiuda1 at 17:08|Permalink

2009年04月17日

■IOC視察始まる

 国際オリンピック委員会(IOC)のムタワコル委員長をはじめとする評価委員会が来日され現地調査を含むヒヤリングが続いている。私は15日の歓迎レセプションに出席し苦手な英語でIOC委員に日本をアピールした。IOCの規約があり会話の中で他候補地との比較をしていけないとか面倒なルールの中、台湾の代表には高雄市と八王子市の姉妹都市である事、イギリス代表には先日ラフバラ大学を2012年の事前キャンプ地に決めた事や2016年東京開催の場合は八王子市でキャンプ地を受け入れる事など会話は盛り上がった。

 残念なのは評価委員の皆さんとは写真も取れないほど厳格なルールがありムタワコル委員長も「あなたの顔を良く覚えておかなくちゃ。」と再会を約束した。全体的には上手に進み明日の迎賓会でのレセプションで打上げとなる。文科省、都と連携のもとまあまあの役割ができたと満足している。

 さて、IOCの受け入れで忙しい中、漢検問題やカルデロンのり子さん一家の両親強制帰国を受け取材も続いた。日本に生まれ日本の学校に通うのり子さんの涙が映し出されれば誰もが気の毒と思うだろう。

 マスコミの論調も政府が冷たいかのような報道だが彼女が何故日本にいるのかが抜けている。彼女の両親は偽装パスポートで入国しその後も偽名の外国人登録カードで滞在を続けた犯罪者である。何故彼女が公立学校へ入れたのかを確認したら国連の子供権利条約で入学の申請があれば拒否できないとの事。

 その時に外登の確認をすればもっと早く発覚したのにと思ったら、入学にあたっては居住の確認だけが義務付けられているというから実に大雑把だ。家族が離れて暮らす事は望ましくないが、もし「かわいそう」と情に流されればやがて日本はとにかく不法に入国して子供さえ生めば永住できるという国になってしまう。
 
 今回の件で居住の確認だけではなく外国人登録の確認、両親の確認を全国に通達した。


hagiuda1 at 19:56|Permalink

2009年04月10日

■北朝鮮からミサイル

昭和の日
天皇、皇后両陛下のご成婚五十年を心よりお慶び申し上げます。

「ご成婚を祝う会」並びに「ご即位20周年奉祝実行委員会」に、国会議員側の役員として出席させていただいている。総理経験者等に混ざって一人若手で僭越だが、八王子市と皇室の縁を皆さんがお認めいただき、ここ数年何かと活躍の場をいただいている事に誇りと責任を感じる。

同日、19年から整備を始めた「昭和の日」記念事業の遊歩道事業もいよいよ完成し、お披露目にお招きいただいた。春まっさかり、歴史的建築物の高尾駅から南浅川の川辺を御陵まで散策し、昭和を思い返していただければ幸いだ。

 そんな奉祝ムードを外に北朝鮮はミサイル発射に踏み切った。この蛮行は「弾道ミサイル計画に関連する全ての活動の停止」を求めた国連安保理決議1695,1718に明確に違反している。又、ミサイルが我が国の上空を横切るにも、一切事前の通報もない国際的にも常識を逸した信じがたい行為だ。

 早速、党では更なる経済制裁の延長、強化と国会では非難決議を採択したが、驚く事に社民党は棄権し、共産党は反対をした。民主党も最後は賛成に廻ったが、どこの国の決議か?と言われる程文案を骨抜きにする事に終始した。政権交代を声高に叫ぶには、あまりにも国家の基本である「安全保障」に曖昧であきれるが、相変わらずマスコミはその事を批判しないのも不思議だ。改めて「安全保障と教育」この二つが自民、民主の政策の争点になる。月曜日には党東京都連の政経パーティーで政権放送の録画撮りを済ませた。常在戦場の日々が続く。


hagiuda1 at 15:52|Permalink

2009年04月03日

■大学コンソーシアム八王子

con 文科省が進める地域大学連携事業に認定された「大学コンソーシアム八王子」の設立総会が開催され、記念式典に省を代表して出席した。他の自治体へ赴く時は所管が挨拶文を用意するのだが、どこに行っても役人のペーパーは読まない政務官の地元という事で、自身で出席させてもらった。

 本市の学園都市づくりの歴史は古く、昭和52年に協議会が作られて以降いくつかの変遷を経て今日、いよいよ本格的な組織・政策へブラッシュアップしてきたと感じる。

 折角の23大学、10万人超の学生、一流の教授陣、学園都市センターや大学セミナーハウスというハード、又それをつなぐ財団や行政、商工会議所がネットワークでつながり「八王子まるごとキャンパス」を構成するのは意義深い。

 学生にとっては自分の大学だけでなく、興味を持つ他大学の講義を受講でき単位にもなるし、産官学の共同研究で企業や商品開発も目指し又、市民大学はじめ生涯学習の充実にもつながる、真に八王子ならではの特徴ある街づくりが期待できる。

 今までも色々な試みは続けてきたが市だけでは継続的な支援が難しく、今回、国のメニューの創設に早速八王子市に使ってもらう事となり、甲斐があったと思っている。

 挨拶で私は学生の皆さんが2年ないし4年、母校愛を育むと共に八王子市を第2の故郷として愛着を持って欲しい事。留学生の拡大に合わせて大学と行政が協力した宿舎確保を文科省として応援する事。よもや八王子の大学が今更都心回帰などと言ってキャンパスを撤退させない事。2016年のオリンピック招致の時、八王子まるごとキャンプ地として外国選手団を事前に迎える事を提案した。

 間もなく新学期。今年もまた新しい学生が新生活を始める。「八王子の大学へ通ってよかった」と卒業時に思ってもらえるキャンパスライフが提供できるよう、コンソーシアムの関係者の皆さんと頑張りたい。


hagiuda1 at 19:24|Permalink