2009年09月
2009年09月27日
■充電
24日(木)に引継ぎ書に署名をし、幹部職員の前で退任の挨拶をして文科省を去った。伝統的なセレモニーだそうで、幹部職員が廊下や通路に並び拍手で見送ってくれたが、照れ臭さから「早く職場に戻るように」と声をかけ頭を下げた。一年前には役人の顔も役職も何人も分らなかったが、今では一人一人との仕事の思い出が甦り、胸が熱くなった。
「政権交代があったのだから戸惑いもあるだろうが、新大臣以下三役の意向を踏まえ、新たな気持ちで仕事に臨んで欲しい。但し、地方教育行政との信頼関係や継続性は政治に翻弄される事の無いように体を張って守って欲しい」「教育に政治的中立性はあり得ないという民主党の主張に真っ向勝負をして欲しい」と挨拶で申し上げた。そして「いつの日か必ずここへ戻って来る」と誓いをたてた。
シルバーウィーク、各地の敬老会ではお祝いを申し上げる以上に逆に励まされ、北島三郎さんには劇場にお招きいただき、明大会の村田支部長には大相撲に連れて行っていただいた。魑魅魍魎が跋扈する永田町では味わえなかった社会を垣間見る事も出来、色々考えさせられる。幕間の楽屋で北島さんからは「充電・充電」と励まされ「自分みたいな田舎者が東京で歌手になるなんてやっぱり無理なのか」と悩みながら6年間、ギターを抱いて流しで頑張った下積み時代の話を舞台から送ってくれた。
わざわざ激励会を開いていただいた櫻井よし子先生からは「世の中に意味の無い事なんて一つもない。真正保守政治家として多くの識者があなたの再起を待っているんだから勉強する良い機会にしましょうよ。」と(財)国家基本問題調査会の政策委員への就任を要請いただき定例会へ出席する事となった。
石原知事からは「戦列から逃げるなよ」と冷やかされ、NPO法人東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の顧問の委嘱を受け、コペンハーゲンのIOC総会へも同席する事となった。
多くの厚情に感謝しながら現職では経験出来なかった様々な勉強を積んで文字通り充電に務めたい。
「政権交代があったのだから戸惑いもあるだろうが、新大臣以下三役の意向を踏まえ、新たな気持ちで仕事に臨んで欲しい。但し、地方教育行政との信頼関係や継続性は政治に翻弄される事の無いように体を張って守って欲しい」「教育に政治的中立性はあり得ないという民主党の主張に真っ向勝負をして欲しい」と挨拶で申し上げた。そして「いつの日か必ずここへ戻って来る」と誓いをたてた。
シルバーウィーク、各地の敬老会ではお祝いを申し上げる以上に逆に励まされ、北島三郎さんには劇場にお招きいただき、明大会の村田支部長には大相撲に連れて行っていただいた。魑魅魍魎が跋扈する永田町では味わえなかった社会を垣間見る事も出来、色々考えさせられる。幕間の楽屋で北島さんからは「充電・充電」と励まされ「自分みたいな田舎者が東京で歌手になるなんてやっぱり無理なのか」と悩みながら6年間、ギターを抱いて流しで頑張った下積み時代の話を舞台から送ってくれた。
わざわざ激励会を開いていただいた櫻井よし子先生からは「世の中に意味の無い事なんて一つもない。真正保守政治家として多くの識者があなたの再起を待っているんだから勉強する良い機会にしましょうよ。」と(財)国家基本問題調査会の政策委員への就任を要請いただき定例会へ出席する事となった。
石原知事からは「戦列から逃げるなよ」と冷やかされ、NPO法人東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の顧問の委嘱を受け、コペンハーゲンのIOC総会へも同席する事となった。
多くの厚情に感謝しながら現職では経験出来なかった様々な勉強を積んで文字通り充電に務めたい。
hagiuda1 at 11:11|Permalink│
2009年09月18日
■最後の省議
「永田町の論理では「若林さん」は解からなくもないが、テレビを通じて観る国民には解りずらいんですよ。しかも参議院を首班指名でいいんですか?それでいて参院不要論なんて言えないでしょう」。久しぶりに落選議員を集めた党再生会議での私の発言だ。「今、我党に必要なのは一致結束。我々が帰る党がなくならないよう、一日も早く倒閣に向けがんばってほしい。」と発言を終わった。
翌日、最後の省議では「内閣がどう変わろうとも子供達の教育環境を後ずさりさせてはいけない。補正予算の凍結が叫ばれているが、今、9月議会で全国の自治体は不安の中スクールニューディールはじめ、国の施策に向け新たな予算編成をしている。行政の継続性もしっかりと理解いただく為の説明をしてほしいし、必要なら参考人として委員会へ出席して説明する」と生意気を申し上げた。
鈴木大臣、塩谷大臣にお仕えし在職407日、この間5本の法案成立をはじめ4度の予算編成にも直接携わり、我国の文科行政の最前線で貴重な経験を積ませていただいた事に改めて感謝の気持ちで一杯だ。また自らネット上の有害情報対策ではDVDの作成をし全国の教育委員会へ配布させていただいたり、スクールニューディール政策では学校耐震化の前倒し、ICT環境の整備、太陽光パネルの設置、中学校武道場の建設等、真に現場感覚を活かした政策を実践することができ各方面からも評価をいただくことができた。
一方テレビで観る鳩山内閣の誕生には言葉にできないさびしさを感じた。政権交代の現実もだがその場にいる事のできない悔しさはその後の総裁選のやり取りでも増幅した。
閣僚経験の少ない、又、行政経験の全く無い鳩山新内閣の面々には古い因習にしばられずに大胆な霞ヶ関改革を行っていただく事は素直に期待をしエールを送りたい。しかし、国の政治は地方との関わりもある事、パフォーマンスだけでは国民が迷惑することも良く考え、少なくとも声なき子供達の現場の混乱だけはないように願いたい。
翌日、最後の省議では「内閣がどう変わろうとも子供達の教育環境を後ずさりさせてはいけない。補正予算の凍結が叫ばれているが、今、9月議会で全国の自治体は不安の中スクールニューディールはじめ、国の施策に向け新たな予算編成をしている。行政の継続性もしっかりと理解いただく為の説明をしてほしいし、必要なら参考人として委員会へ出席して説明する」と生意気を申し上げた。
鈴木大臣、塩谷大臣にお仕えし在職407日、この間5本の法案成立をはじめ4度の予算編成にも直接携わり、我国の文科行政の最前線で貴重な経験を積ませていただいた事に改めて感謝の気持ちで一杯だ。また自らネット上の有害情報対策ではDVDの作成をし全国の教育委員会へ配布させていただいたり、スクールニューディール政策では学校耐震化の前倒し、ICT環境の整備、太陽光パネルの設置、中学校武道場の建設等、真に現場感覚を活かした政策を実践することができ各方面からも評価をいただくことができた。
一方テレビで観る鳩山内閣の誕生には言葉にできないさびしさを感じた。政権交代の現実もだがその場にいる事のできない悔しさはその後の総裁選のやり取りでも増幅した。
閣僚経験の少ない、又、行政経験の全く無い鳩山新内閣の面々には古い因習にしばられずに大胆な霞ヶ関改革を行っていただく事は素直に期待をしエールを送りたい。しかし、国の政治は地方との関わりもある事、パフォーマンスだけでは国民が迷惑することも良く考え、少なくとも声なき子供達の現場の混乱だけはないように願いたい。
hagiuda1 at 20:26|Permalink│
2009年09月11日
■捲土重来
後片づけと挨拶廻り、党の会合に各地の反省会、心配いただく先輩議員との面談等、それなりに日程が続く。こちらのお詫び以上に悲しんで涙を流し激励いただく皆様に接する度、改めて申し訳ない気持ちで一杯になる。「次はどうするのか?」尋ねられると思い「皆さんとよく相談して…」と答えを用意しておいたがお会いいただく全ての方が「次こそ…」「次回はもっと頑張って応援するから…」とその答えを使わずに2週間が過ぎてしまった。
この上は、答えは一つ、捲土重来。皆様の期待に応える道はそれしかない。最長4年、厳しい道のりだろうが、もう一度故郷の隅々まで目を配り、声を聞き、現場感覚を磨いてみたい。
神様がくれた良い勉強の機会と受け止め臥薪嘗胆、努力を誓う。
さて、連日の首班指名をめぐる報道に業を煮やした落選組若手が急遽上京し「このままでは自民党は終わる」という危機感から在野で37名からなる党再生会議を結成し計らずとも発起人代表となってしまい、細田幹事長へ申し入れを行った。幹事長も「良い事だが自分達もやめる執行部なので…」と迫力は無い。私は「負け組が身を寄せ合って慰めあっているのではなく、真に心配をして手弁当で集まるのだから、重く受け止め党再生のアンテナの一つにしてほしい」と訴えた。その甲斐あって来週15日には全落選議員を党へ集めて意見を聞く事となった。
永田町の論理では若林さんでも、外にいるとものすごく違和感を覚える。是非外から党を変える一助となれるよう汗をかいてみたいと思う。
今日は選対解散式。どのくらいの人が足を運んでくれるのか心配だがそこで正式に捲土重来を伝えたい。
この上は、答えは一つ、捲土重来。皆様の期待に応える道はそれしかない。最長4年、厳しい道のりだろうが、もう一度故郷の隅々まで目を配り、声を聞き、現場感覚を磨いてみたい。
神様がくれた良い勉強の機会と受け止め臥薪嘗胆、努力を誓う。
さて、連日の首班指名をめぐる報道に業を煮やした落選組若手が急遽上京し「このままでは自民党は終わる」という危機感から在野で37名からなる党再生会議を結成し計らずとも発起人代表となってしまい、細田幹事長へ申し入れを行った。幹事長も「良い事だが自分達もやめる執行部なので…」と迫力は無い。私は「負け組が身を寄せ合って慰めあっているのではなく、真に心配をして手弁当で集まるのだから、重く受け止め党再生のアンテナの一つにしてほしい」と訴えた。その甲斐あって来週15日には全落選議員を党へ集めて意見を聞く事となった。
永田町の論理では若林さんでも、外にいるとものすごく違和感を覚える。是非外から党を変える一助となれるよう汗をかいてみたいと思う。
今日は選対解散式。どのくらいの人が足を運んでくれるのか心配だがそこで正式に捲土重来を伝えたい。
hagiuda1 at 18:39|Permalink│
2009年09月05日
■引越し
悪夢の敗戦から一週間が経過した。
冷静に現実を受け止めながら敗戦処理に汗しているが、ご支援いただいた皆様からの慰めや激励に接する度、申し訳なさと悔しさがこみ上げてくる。翌日から駅頭に立ちお詫びを続けているが、名前も判らない方々からの激励や握手をいただき勇気付けられる。多くの皆様の貴重な浄財や時間を頂きながら結果を出せなかった自分自身の力不足に、改めてお詫びを申し上げると共に、この支援を将来まで無駄にする訳にはいかない。再起を誓う。
さて、ここ数日議員会館、宿舎、選挙事務所、大臣政務官室の引越しでてんやわんやだった。当初、私は挨拶回りに徹して、スタッフの皆さんにお願いしたが、処分するか保存するかの書類の選別などの判断の為、結局陣頭指揮を執ることとなった。わずか6年間だが、取り組んだ法案資料、議連の引き継ぎ、手紙や写真など、そのたびに手が止まってしまってなかなか進まない。
途中、マスコミの取材も複数受けた。旧知の記者さん達からは「野党自民党こそ萩生田さんの出番だったのに」と悔やんでくれた。
ただ作業を続ける中で、「二度とこんな悔しい思いはしたくない。これこそ本人がやるべきだ。」と感じ、同期の仲間にも呼びかけた。あまりにも多くのダンボールや備品の置き場に困り、後援会幹部へ相談したところその日のうちに倉庫を貸していただける方が申し出て下さり、家賃を聞くと「高いぞ!家賃は必ず次、国会へ帰って良い国を創る事だ!!一生だぞ」と励まして下さった。改めて皆様の友情に感謝の気持ちでいっぱいだ。
他方、党内では相変わらずのゴタゴタ。16日の首班指名で「麻生」と書きたくないから総裁選を急げという意見に、党の会議では苦言を呈した。「今、我党に必要なのは国民の失望や怒りを謙虚に受け止め、文字通り出直しをするにあたり野党となった自民党がどういう理念を掲げ、どう変化を求め再出発をするのかを党員、党友、そして国民にしっかりと示し、その旗のもとにどんなリーダー像が必要か?ふさわしい候補は誰か?それぞれ志のあるものが訴え理解を求め、その上で党員から選ばれるべきで、地方組織や地方議員の声も聞かずに国会日程に合わせて永田町だけで急ぐのはあんまりにもおろかな事。まして白票などではなく、麻生自民党で終焉させ28日以降新生自民党として頑張るべきだ」と申し上げた。
こんな大事な時に自分がいないに苛立ちを感じながら。是非、真の自民党再生に期待をしたいし、在野から微力を尽くしたいと思う。
冷静に現実を受け止めながら敗戦処理に汗しているが、ご支援いただいた皆様からの慰めや激励に接する度、申し訳なさと悔しさがこみ上げてくる。翌日から駅頭に立ちお詫びを続けているが、名前も判らない方々からの激励や握手をいただき勇気付けられる。多くの皆様の貴重な浄財や時間を頂きながら結果を出せなかった自分自身の力不足に、改めてお詫びを申し上げると共に、この支援を将来まで無駄にする訳にはいかない。再起を誓う。
さて、ここ数日議員会館、宿舎、選挙事務所、大臣政務官室の引越しでてんやわんやだった。当初、私は挨拶回りに徹して、スタッフの皆さんにお願いしたが、処分するか保存するかの書類の選別などの判断の為、結局陣頭指揮を執ることとなった。わずか6年間だが、取り組んだ法案資料、議連の引き継ぎ、手紙や写真など、そのたびに手が止まってしまってなかなか進まない。
途中、マスコミの取材も複数受けた。旧知の記者さん達からは「野党自民党こそ萩生田さんの出番だったのに」と悔やんでくれた。
ただ作業を続ける中で、「二度とこんな悔しい思いはしたくない。これこそ本人がやるべきだ。」と感じ、同期の仲間にも呼びかけた。あまりにも多くのダンボールや備品の置き場に困り、後援会幹部へ相談したところその日のうちに倉庫を貸していただける方が申し出て下さり、家賃を聞くと「高いぞ!家賃は必ず次、国会へ帰って良い国を創る事だ!!一生だぞ」と励まして下さった。改めて皆様の友情に感謝の気持ちでいっぱいだ。
他方、党内では相変わらずのゴタゴタ。16日の首班指名で「麻生」と書きたくないから総裁選を急げという意見に、党の会議では苦言を呈した。「今、我党に必要なのは国民の失望や怒りを謙虚に受け止め、文字通り出直しをするにあたり野党となった自民党がどういう理念を掲げ、どう変化を求め再出発をするのかを党員、党友、そして国民にしっかりと示し、その旗のもとにどんなリーダー像が必要か?ふさわしい候補は誰か?それぞれ志のあるものが訴え理解を求め、その上で党員から選ばれるべきで、地方組織や地方議員の声も聞かずに国会日程に合わせて永田町だけで急ぐのはあんまりにもおろかな事。まして白票などではなく、麻生自民党で終焉させ28日以降新生自民党として頑張るべきだ」と申し上げた。
こんな大事な時に自分がいないに苛立ちを感じながら。是非、真の自民党再生に期待をしたいし、在野から微力を尽くしたいと思う。
hagiuda1 at 20:03|Permalink│