2010年05月

2010年05月28日

■首相発言

 閣議には事務方の職員一人も入れない事はあまり知られていない。書類の配布も発言メモも官房副長官が対応し官房長官記者会見で国民には知らされるがあまり個々の大臣の発言が披露される事も無い。真に政治主導、政治責任の最高決定機関だ。
例えば法案提出は「閣議決定」を行うし、オリンピック招致等は「閣議了解」として全閣僚の署名を伴いそこには日本国としての責任と意志が示される。その上で首相が発する「首相談話」は政府としての公式見解だが「首相発言」って一体何?自国の安全保障に関する重要な方針を総理の「ひとり言」で終わらせる国は世界広しと言えども日本だけであろう。
そして自民党政権時代なら内閣不一致で国会は間違いなく止まっただろうが、与党はその自覚が全く無いらしく強行採決での一方的な国会運営が今日も続いている。
日本の民主主義は真に危険ゾーンに入った。

 例年開催の市議団との研修会を党本部へ場所を移して行った。昨年までは院内で各省の局長クラスが出向いて八王子市と係わる重要案件について意見交換をしてきたが今年は見事に課長補佐。政務三役に足止めされた役所もあったが、それでも野党浪人の私のところへ出向いてくれる勇気に感謝したい。ちなみに私達が政権にいた時代、野党議員関係者に「説明に行くな」等間違っても言った事は唯の一度も無い。

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圏央道の延伸、明神町の地裁移転後の対応、学校の耐震化等本市と関係ある事案について真剣な話し合いが持たれた。市議の同志も落選中の悲哀、野党の苦しい立場を共有し、我慢してくれている事に申し訳無さで一杯だ。この時代の鍛錬の成果をいつの日か爆発させたい。

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hagiuda1 at 18:13|Permalink

2010年05月21日

■危機管理

 韓国軍の哨戒艦の沈没原因は北朝鮮製魚雷の水中爆発と断定し魚雷のスクリューなど
証拠品も公表された。発生当初から予想された事だが韓国政府は冷静に対応し米・英はじめ民間の専門化も交えた調査団を結成し衛星写真から北朝鮮の潜水艦艇の出入港や海底からの残骸収集等徹底した証拠集めに終始した。46名もの若者の命を奪った非道な行為は決して許される事では無く、韓国の国民性を考えればもっと大騒ぎになっても不思議では無いが季明博大統領の指導力で国民を説得し、問題を国連安保理に持ち込み対北朝鮮制裁に結びつける意向だ。一方で開城工業団地の運営は存続し経済の停滞はまねかぬ努力をしながらそこで働く韓国民の安全確保にも腐心している。

 翻って日本政府の口蹄疫に対する危機管理の無さには失望する。私が友人の古川禎久議員(宮崎選出)から口蹄疫の対応で困っていると話を聞いたのはもう一ヶ月も前の事だ。
過去の経験を秘書時代に持つ江藤議員らと農水省や出先の農政事務所と話し合いを持ってもくだらない政治主導の呪縛によって政務三役の判断を待って全てがフリーズする。参議院選を意識してか「地元の民主党議員を通じて陳情をしろ」と畜産農家にプレッシャーをかける党の体質も異常だ。野党の慰留も聞かず南米へ外遊した赤松大臣の危機意識の薄さは被害を拡大したと批判は否めない。補償の事ばかり強調してあたかも金で解決すれば良いと言わんばかりの鳩山政権の体質では何の教訓も残らない。
リーダーの違いで国際社会での国の評価は大きく変わる事を証明した。
「朝鮮半島の平和と安定の為には米軍の国内駐留は重要」と公言する韓国政府と「海兵隊が安全保障上必要な事が勉強して最近解かった」と言う日本政府。

 前政権の全否定から始まった事が間違いであり、民主対自民なんてちんけな問題では無く国益を考え行動すべきだ。そしてその選択肢はもはや退陣以外は無い。


hagiuda1 at 18:02|Permalink

2010年05月14日

■参議院ORオリンピック

IMG_1802ヤワラちゃんこと柔道の谷亮子選手が民主党から参議院選に出馬をするというから耳を疑った。しかも現役選手も続けると言う。
真面目に国政に臨めばアスリートを続ける事は非現実である事は証明済みだがそれでもロンドンを目指すと言う谷さんの前向きな姿勢は敬服する。もっとも選手としてはとうにピークを過ぎ2年前の北京も実力以上に協会への貢献度で代表選手に選ばれたと言うのが多くの専門家の意見だ。本市の中村美里選手も充分に実力は拮抗していたが連盟の体質も考え52キロ級にアップした経緯もある。その連盟幹部もヨーロッパへ出張中で誰一人正式に聞いていないと体育協会の森会長も憤慨していた。武道の基本は礼に始まり礼に終わる。小沢一郎に「地球を覆う程の愛の応援を受けた」とヤワラちゃんは言うがもっと多くの方々に世話になって選手を続けてきた筈ではないのか?数年前の党大会ではゲストスピーカーとして出席したり、党本部のスポーツ振興会議にはいつも出席していた。
民主党からと言うやっかみも無くは無いが自民党なら選手としてはピリオドを打ってからの出馬だっただろう。いずれにしても真のアスリートとしての苦労や日本スポーツの貧困を良く知っているヤワラちゃんにはスポーツ振興の為にもスポーツ界が誤解をされない政治姿勢で頑張ってもらいたいものだが・・・。

 日教組のホームグランドとも言える山梨県で教育正常化のシンポジウムが開催されパネラーとして出席した。この夏の参院選に山梨から立候補を予定する宮川典子さんと共に現行教育の問題点を正した。組合活動を否定するものでは無いがあまりにもイデオロギーに偏った政治活動は罰則をもっても規制すべきと言うのが私達の考えだ。全国学力テストも教員免許更新制もあっと言う間に日教組の活動目標通りに変更する現政権。「教育に政治の中立性は無い」と断言する民主党との違いを明確に訴え宮川さんには山梨から日本の教育を変えて欲しいと思うし頑張る先生方を更に応援できるシステムづくりに在野から努力を約束した。

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hagiuda1 at 20:39|Permalink

2010年05月07日

■武蔵陵に新参道

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米軍の海兵隊が沖縄に駐留する意味が今更分かったというから驚いた。しかも「最低でも県外」は公約ではないというから開いた口がふさがらない。鳩山総理は沖縄県民も名護市民も苦汁の選択の中で受け入れることを決めたキャンプシュワブ沿岸案をかき混ぜるだけかき混ぜ、わざわざ振り出しに戻してしまった。いや、その当時より政治は大きく信頼を失い、県民の不信感を増幅させ振り出し以前の状況に陥ったことになる。対米国のみならず東アジアの信頼を失うことは真に万死に値する。

 昨年の真っ黒な日程とは打って変わって、今年の連休は少しゆっくり地元行事等に参加させてもらった。東浅川の十二社の灯明祭り、鑓水諏訪神社の例大祭、伝統文化を大切にする良い地域文化がまだまだ八王子にはあることにホッとした。南大沢のフラワーフェスティバルには新住民が集い、長房端午祭りでは南浅川に今年も多くの鯉のぼりが泳ぎ新しい伝統を紡いでいる。
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 この街に生まれ育ったことに改めて誇りと責任を感じながら昭和の日には武蔵陵を参拝した。以前報告をさせていただいたが高杉に囲まれた玉砂利の参道は日本人の魂を揺さぶる場所だが距離が長く、又ヒールが剥がれてしまう等お年寄りや女性にとっては厳しい環境だった実情を宮内庁に訴え、二年度をかけて北参道に車イスでも通ることのできる歩道整備を行うこととなり第一期工事が終わった。柔らかい浸透樹脂の舗装で歩き心地は良好。皇室の施設として品位も保った出来で満足している。地味な仕事でなかなか国民の評価にはつながらないが現職時代の足跡として是非一度ご覧いただきたい。

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hagiuda1 at 19:20|Permalink