■はぎうだ光一の永田町見聞録

　異例ずくめの金賢姫元死刑囚の訪日は一体誰の為だったのか？
もちろん拉致問題が公になったきっかけの超重要参考人として日本政府も家族会も事情を聞きたい相手であるし、未だ北朝鮮からは命を狙われる立場にあり、チャーター機や重厚な警備も理解をするが何故軽井沢の鳩山前総理の別荘なのか？中井拉致担当相は「飯塚さんに手料理を振舞いたいと言う金本人の意向を踏まえて借りた」と説明したが、都心にはもっとセキュリティの高い各公邸やキッチン付のコンドミニアムはいくらでもある。高齢の横田さんご夫妻は横浜から3時間以上もかけて軽井沢へ向かったがこの時間で羽田からソウルへ行ける。何よりも「富士山が観たい」と言う金元死刑囚のリクエストに答えてチャーターヘリで遊覧飛行をプレゼントしたと言うから開いた口が塞がらない。今は改心して社会事業にも貢献しているとは言え、世界中何処の国に140人余の命を奪ったテロリストにVIP待遇でここまでする国があるだろうか？
「報告する成果はない」と中井大臣は開き直ったが政権浮揚の政治パフォーマンスに拉致問題を具とする事は許されない。

　寛大な協力をした韓国政府へのお礼か裏約束か？菅総理は早速、「防衛白書」の閣議了承を来月まで延ばした。「竹島は日本国有の領土」と記述がある事と来月29日に日韓併合100年を迎える時に、摩擦を避けたいとの配慮の様だが日本が世界に又一つ間違ったメッセージを発信する事となる。同時に発表される「総理談話」も心配で100年前に遡って謝罪をする様な事があれば村山談話の域では無い。
官房長官に至ってはわざわざ日韓条約の補償の中身にまで軽口をたたきはじめた。
「国を売る」内閣にこれ以上の暴走を止める為にも逆転の参院の真価が問われる。
僅か二日間の予算委員会だが野党自民党の真髄を見せて欲しい。

高校野球の予選大会がいよいよ佳境に入った。たまたま母校の三試合が八王子球場になった為、今年は球児の親としての役割もあって日頃のお手伝いができない罪滅ぼしで駐車場対応をかって出た。知人の民地も念の為リザーブしたが、自分の学校だけでなく、この際できるだけの環境をと思い市側の施設の開放を様々相談した。担当者は「今年は日大三や創価が入っていませんから大して混雑はしないと思いますよ」と屈辱的な返答をいただいたが、平成25年の国体会場にもなっているので周辺施設見直しの良い機会と思い、市議会の同志を通じて検討を加えた。案の定、毎試合駐車場はパンクで、用意した他施設へ誘導して事なきを得た。それにしても国同様、行政の縦割りは面倒で、あれだけ富士森周辺に駐車場らしきものがありながら、「ここはスポーツ振興課」、「公園課」、「教育委員会」に「市営墓地」等に分かれておりいざという時の使い勝手が悪い。折角地べたを持っている八王子市として他市とは異なる役割が果たせるよう今後も取り組みを深めたい。

軟式、硬式問わず、野球の大会に欠かさず激励に行ってきたせいか、朝の駅頭では学校へ急ぐ坊主頭達が会釈をしてくれる。かけがえの無い高校生活、勝っても負けても野球に打ち込める彼らがうらやましくも思う。「○○校がんばれ！」とバッグのネームを見てマイクで声をかけると恥ずかしそうに振り返って頭を下げてくれた。
いよいよベスト4．今年はどんなドラマを見せてくれるのだろうか？
彼らに負けず私も文科省へ戻り甲子園のマウンドに立つ目標を目指し暑い夏をがんばりたい。

　東京では中川まさはるが一議席を守り、三多摩選対委員長として何とか役目を果たすことができた。ご支援を頂いた多くの皆様に心から感謝申し上げたい。
　全国では同志の健闘で改選第一党の51議席を頂いた。しかしこれは自民党に再び政権を任せるという判断ではなく、あまりにもひどい10ヶ月の民主党政権にねじれでブレーキをかけたいという民意と受け止めしっかりと野党としての役割を果たさなくてはならない。

　連日参院の議長選のことが報道されているがそんなことより一日も早く国会を開かせ党首討論や予算委員会の開催を求め、総理交代のドタバタで幕を引かれた前国会のけじめを取るべきだ。それにしてもあれだけの敗退にもかかわらず誰も責任を取らない民主党の体質は日本文化の否定そのものであり、更に驚かされるのは落選した千葉法相を9月の内閣改造まで慰留したことだ。「行政の継続性が大切」と菅総理は聞いたような軽口を叩くが、それなら政権交代なんてやらないほうが良い。法相は死刑執行権、検察の指揮権、外国人の在留許可等、国の主権を受け持つ重要閣僚だ。この大臣に何かをやらせる企みがあれば阻止しなくてはならない。9月なんて言わずとっとと前倒しで代表選をやればいいことで、夏休みを取ろうという野党体質を変えなくては菅政権も早晩行き詰るだろう。ちなみに現職の大臣が落選した背景は夫婦別姓、外国人参政権、人権擁護新法等の日本解体法案を推進する同氏に明確にノーを突きつけたことになる。
　直近の民意を味方に新生野党自民党も国民の期待に応える大胆な政治を期待したいし、在野から連携を取ってがんばっていきたい。

　この度の参議院議員選挙では皆様からのご支援を賜り「中川まさはる」２期目の当選を果たし東京の大切な議席を守る事が出来ました。三多摩選対委員長として心から御礼申し上げます。
　併せて全国では５１議席をお与え頂き、改選第１党と言う期待をお寄せ頂きました。しかしこの事は自民党が「もう一度政権を任せられる党」に生まれ変わったと言う評価では無く、あくまで国民が「国会のねじれ」を期待した結果です。
　我党は堂々と批判勢力として暴走する民主党政権にブレーキをかけ、迷走する菅内閣に軌道修正を迫る再考の府としての健全野党としての使命を果たす事に撤して行かなくてはなりません。
　同志の皆様と連携を取りながら来たる時に向け反転攻勢で頑張りますので引き続きのご指導をお願い申し上げお礼のご挨拶といたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前衆議院議員　　萩生田　光一

　参議院選挙もいよいよ終盤。中川まさはる三多摩選対委員長として各地へお願いに走ったが本日の八王子、明日は立川で谷垣総裁を迎えての最終打ち上げとなる。全国の同志も最後の頑張りを続け与党過半数割れに向けあと一歩と言う情勢だ。結果次第では9月の民主党代表選をはさみ政局にも発展しかねず秋以降の解散総選挙も囁かれるが、まずは最後までしっかり戦うのみだ。

　「これからテレビで討論の機会は何度でもある」国会延長を否定した時の菅総理の発言だがそのテレビ討論も逃げに逃げて申し訳程度の番組に出ては野党の党首の様に他党批判を声高に主張し根拠の稀薄な財政論を繰り返す姿は一国民として不安であり少し恥ずかしい。一方攻める谷垣総裁は上品過ぎて野党になりきれず物足りない。いずれにしても国民の皆さんが昨年夏とは異なり冷静に判断していただける事を祈る。

　そんな選挙の合間を縫って第9回の東京ルネッサンスゴルフコンペが行われた。毎年ゴルフ場を貸切で行うのだが最初と最終では3時間以上も間が開いてしまいパーティーを待たずに帰られる方もいた為4ヵ所からスタートするショットガン方式を試みた。お陰様で1時間以上も短縮出来、多くの皆様と触れ合う事が出来た。今まで例年続けてきた事もこの機会に少しづつ見直す事で新しい展開もある事を気付かせてくれた。「何もこんな暑い時にやらなくたって・・・」そんな意見もあるが現職に戻れば通常国会閉会後のこの時期しかない。変えていくもの、変えずに守るもの、しっかりと見極める浪人時代にしたい。

　日本代表はパラグアイと延長120分を戦い抜いたがPK戦の末、敗れた。多くの国民が日本の快進撃にエールを送り、又選手たちも体格の差を動きでカバーし、文字通りのチームプレーで個々以上の総合力を発揮し、忘れかけていた日本の底力を思い起こさせてくれる大会だった。重圧の中、PKを外してしまった駒野選手はじめメンバーの悔しさは察するに余りあるが、胸を張って帰国した選手たちは明るさも取り戻しその目は次を目指していた。国民に勇気を与えてくれたことに心から感謝し更なる活躍を祈りたい。

　一方、Jリーグ創成期からの名門で数々の名選手を輩出した東京ヴェルディが事実上の経営破たんで協会管理となってしまった。読売グループの後ろ盾を失った後も全盛期の派手さが変わらず、サポーターとの意思疎通も悪いことを心配して周辺のアドバイスもあり、最近では選手たちも街頭でビラ配りなど汗をかいてがんばっていた体質改善の矢先の出来事で残念だ。Jリーグが始まった頃は、どこの自治体も将来のJチームを夢見て様々な活動をしたが、東京のような大都市はかえって地元意識が低く、町田のがんばりを除けば現実問題として難しい。私が会長を務める三多摩サッカー連盟としてもFC東京とヴェルディを核に将来多摩地域のジュニアを育成して両チームに進むことができる仕組みづくりを検討してきた。あえて、東京ではなく三多摩のチームとして親しみを持ってもらい、将来の目標にできればと願ってのことだ。今回のW杯に触発されサッカーを始める子供も多いだろう。先日の連盟総会では少年部の挨拶を徹底させることを決議した。「プレーさえ上手なら」、「チームさえ強ければ」という至上主義からコロコロとチームを渡る親子の対応を含め、地元意識と礼節を大切にすることをサッカーを通じて子供たちに教える原点に戻ることを確認した。今回のW杯は何よりチームプレーの大切さを教えてくれたはずだ。