2010年09月

2010年09月24日

■泥棒が警察署長?

 大阪地検の主任検事が証拠として押収したフロッピーディスクを改ざんした容疑で逮捕されると言うショッキングな事件が起きた。
地検が描いた事件の構図に合うように証拠を作られてはどう太刀打ちしても国民はたまったもんじゃ無い。何か外国の映画のワンシーンを観ている感じだ。
かつて人権擁護法案の国会提出を阻止した我々に対し時に高圧的に説明を繰り返す法務省の役人に「自分達の描いた通りの法律効果しか考えておらず弊害を想定していない」と反発した事を思い出した。
いずれも優秀な役人達だがそのエリート意識と自信が時に社会性を欠落させ外からの言葉に謙虚に耳を傾けなくなる一面がある。
今回の事件が一検事の質の問題ならまだ救いはあるが組織の関与があったとすれば我国の司法制度の信頼を根底から覆す大変な事態となる。
同じ組織ではあるが最高検の正しい捜査を見守りたい。

 一方、尖閣諸島の我国領域内での衝突事件では中国側が圧力を高めている。
温家宝首相自らが招待を申し出た学生訪中団の上海万博行きが出発の前々日に一方的に中止をされた。中には初めてパスポートを手にし、スーツケースに荷物を準備していた学生もいるだろうと思うと気の毒でならない。民間交流の芽を摘んでまで正当性を主張する中国政府に日本は決して屈してはならない。国連出席中の菅総理や前原外相は国際社会にこそ日本の正しい主張を訴え世論を味方につけなくてはいけないし、海保の撮影したビデオを直ちに公表し、あらゆるルートを駆使して中国側への説得と理解を続けるべきだ。こういう時の為に民主党の国会議員は大訪中団で小沢幹事長(当時)と共に胡錦濤に会いに行ったのではないのか?
新内閣では国家公安委員長にかつて韓国の日本大使館前で反日デモに加わった岡崎トミ子氏が就任した。永田町では「泥棒が警察署長になった」と揶揄されている。
次々と国際社会に間違ったメッセージを送る民主党政権が招いた問題ではあるが、
ここは国家の主権を守る大切な場面。自民党のアドバイスも協力も素直に仰ぐべきだ。

 この原稿を書いている時に「船長処分保留で釈放」の第一報が入ってきた。
しかも「地検の独自の判断」と官房長官がコメントを出した。
事実とすれば日本は取り返しのつかない失態を世界に知らしめ本当に領土を失う日は近い。


hagiuda1 at 18:08|Permalink

2010年09月17日

■美里選手敗れる!

 久しぶりに国内で開催された世界柔道では日本選手のメダルラッシュで盛り上がった。
 若手の台頭も著しくロンドン五輪への期待も膨らむ。連日テレビで声援を送った国民も多かろうが情報化社会の歪みで録画放送が始まる頃にはネットでは結果が発表されてしまう点は残念だ。
 本市出身の女子52kg級中村美里選手も連覇が期待されたが決勝は西田選手との日本人対決となり、最後まで互角の戦いを展じた末、判定で惜敗した。北京以降の活躍を含め悲観する事は無いが、ロンドンへの切符は一枚。来年の選考に向けしっかり頑張って欲しいと願う。
 同日、都下総合体育大会での5連覇を果たした体協の祝賀会が行われた。「人口が多いんだから勝って当たり前」と揶揄される事もあるがその分、練習施設等に制限があり、他市とは異なる苦労もある。行政側は目先の財政論でとにかく一通りあるから満足のふりをするが施設にはそれぞれ性格があり、例えば第三種公認を外した富士森競技場は競技場みたいなもので記録は残らない。50mの公認プールも無い本市では大学を借りて水泳大会も行っているが、小さな街ならともかく国体実施を控え、三多摩のリーダーを目指す本市としての使命も再確認したい。

hagiuda1 at 18:00|Permalink

2010年09月10日

■日本の海

 海上保安庁は尖閣諸島近海で違法操業をしていた中国漁船の船長を逮捕した。停止命令に背き、我が国の巡視艇に故意に体当たりをしたというのだから海保の判断は当然だ。歴史上も国際法上も日本の領土である海域内で起きた事案であり、国内法で粛々と対処するのが望ましいが、中国メディアでは我が国の巡視艇が中国漁船にぶつかってきたと報じているし、中国外務省報道官も中国固有の領土での日本の巡視活動の停止を声高に主張しているから困った国だ。しかしここ数ヶ月の中国船の領海侵犯は枚挙に暇が無く、そのきっかけをつくったのは他ならぬ鳩山内閣の外交姿勢だ。領土問題に無頓着な総理の発言を横目に、戦略的にしたたかに範囲を拡げてきたことも分からなくもない。早速、大使館前では日本に抗議するデモが発生したが、警備隊は制止するどころか交通規制をして事実上デモを認めた形だ。

 ここはビデオ等の客観的資料を公表し、一つ間違えば人命を脅かす海上での行為に厳正な対応を求めるべきで、民間出身の丹羽中国大使の力量が問われる。中国側の対応は暗に代表選への対中外交の姿勢を瀬踏みする一面もあるだろう。いずれが総理になっても中国にとって都合の良い政府になることは残念だが明白だ。

 他方、珍しく我が党が人事で先手を打った。石原新幹事長は歓迎したいが現役で支えられないことが悔しい。早速本人から「がんばるから頼むぞ!」とメールをいただいた。小池百合子さんも執行部入りした為、今度は東京都連の人事で忙しくなってしまった。いずれにしてもここで反転攻勢、新執行部に期待したい。



hagiuda1 at 17:42|Permalink

2010年09月03日

■敗戦一年

 菅さんも小沢さんも一体この国を将来、どんな国にしたいと言うのか?まったく国家観なき代表選は双方の弱点あてこすりの様な論戦が続いており、見るに耐えない。自民党政権下でも激しい総裁選を何度も行ってきたが田中政治凋落後はあくまで政策の優先順位や手法の違いを競い、常にその先には明確な国家ビジョンがあったと思う。ましてや現職、新人共にその立候補の資質を問う議論は聞いたことが無い。けじめなき政党の党内抗争は国民の目にどう映るのだろうか?円高、不況、雇用不安を抱える日本にとってこの2週間は本当にもったいない。

 さて敗戦から一年を迎えた。まだ一年・・・もう一年と複雑な思いだ。浪人中やろうと決めた事柄も中々計画通りには進んでいないが一方、想像以上の様々な経験もさせていただいている
昨日は同志の市議会後援会の旅行に山形まで同行させていただいた。毎年バスを見送るだけだったが、多くの皆さんと夜遅くまで語り、バスを乗り換え、思いを伝えさせていただいた。日々多くの皆さんからいただくご叱責や激励には政策の見直しや次に試みたい多くの課題を積ませていただいている。

 気持ちも新たに浪人2年目。この間のエネルギーの充電は決して無駄には出来ない。
どちらが代表になっても国民に信を問い直さなくてはまともな政治は出来ない事になるだろう。


hagiuda1 at 18:10|Permalink