2010年11月
2010年11月26日
■南口再開発

新嘗祭を祝う23日、北朝鮮の砲撃が韓国延坪島を突然襲い、民間人2名を含む4名が死亡した。三代世襲の権力誇示、あるいは不安、軍の暴発等様々な原因が推測されているがいずれにしても身勝手な蛮行は国際社会で決して許される行為では無い。
またしても韓国大統領の迅速かつ毅然とした対応と比較して日本政府のあまりにも意識の低い危機管理対応は何なのだろう?隣の公邸にいながらテレビのニュースで心配をしたと言うが、国会対策の打合せをしていた総理が官邸に入るまでに70分。岡崎国家公安委員長に至っては警察庁にも官邸にも入る事は無かったと言うから驚きだ。発生から6時間後に閣僚会議らしい集まりを持った様だがメンバーも曖昧で話にならない。因みに私達の時代は祭日であっても政務三役の緊急事態対応順位はその前日に決まっており40分以内の登庁がルールとなっていた。現実に地震や新型インフルエンザの発生等で緊急招集も経験した。
本当にこの内閣が続く事は我国にとって危険水域に入った。唯一、幸いな事に朝鮮学校の無償化が停止されたがそもそも「外交上の問題を教育現場に持ち込まない」と無償化に踏み切った判断と今回の停止の判断は何が違うのだろうか?補正予算が成立する事で全てをうやむやにしない様に野党も世論もしっかりとこのでたらめな政治を監視する必要がある。
明るい話題として30年余の月日をかけ南口再開発が就工し、久しぶりに公の席にお招きいただいた。再開発組合主催の式だからだ。何度も暗礁に乗り上げた事業だが、街づくり交付金の活用で最後のハードルを越える事が出来たと感慨深いものがある。20年前、初めて市議選に出馬をした時、子安の後援会長を務めていただき、移動事務所をお借りした西村前理事長との長い約束を果たす事が出来た。「あなたならやってくれると信じていたわよ」と西村さんの奥さんが満面の笑顔で手を握ってくれた。
次なる約束、医療刑務所移転後の整備の為にも国会へ戻らなくてはならない。
「本当は真っ先に挨拶をすべきは萩生田前代議士なんです」と都議会代表でお祝いのスピーチに立った東村さんが紹介をしてくれた。
多くの困難を共にした仲間、地権者の皆さん、都・市の職員と再会出来ただけでも私には幸せな一日だった。

hagiuda1 at 19:11|Permalink│
2010年11月19日
■政権末期

「自衛隊は暴力装置」?社会主義に憧れ、学生運動に没頭してきた赤い官房長官の正
体見たりの発言だ。国会は閣僚の謝罪オンパレード、真に政権末期の様子を呈している。もはやこの内閣に国益も国民も守る気概は感じられない。自浄能力が無ければ法相はじめ週明けからは問責決議が連発され補正予算の成立に影響が出る事は否めないだろうし、そもそも任命権者である菅総理の最終責任が問われなくてはならない。一寸先は闇の永田町。常在戦場で年末年始に向かいたい。
衆議院では徹夜国会となった15日。春から活動を始めた若手経済人の支援
団体、「リブートの会」(会長:桐生一郎)の研修会が党本部で開催され、麻生元総理が講師を務めていただいた。経済から外交まで実体験を踏まえた久しぶりの麻生節は説得力があり、本来の政策以外の事でマスコミの総攻撃を受けた事が今更ながらに惜しく残念だ。自身も3期目に落選経験がある事から私の浪人生活にも心配をして下さり、電話やメール、事あるごとに激励をいただいている。「科学技術やアニメ等日本の得意分野を伸ばして成長戦略を進めて行く為にも、そしてこういう乱世には政府とも外国とも堂々と喧嘩の出来る萩生田を国会へ戻してくれ」と結んでくれた。
この日は図らずも52回目の立党記念日と言う事もあり、谷垣総裁との意見交換も含め、変わりつつある自民党の姿を若い皆さんにも知っていただく事が出来た一日だった。

hagiuda1 at 12:07|Permalink│
2010年11月12日
■尖閣ビデオ
sengoku38は現役の海上保安官だった。捜査の途中で断定はできないが状況から間違いないようである。国家の安全保障に従事する国家公務員として政府が非公開を決めたビデオを流出させたことは規則に反したことでお咎めは否めない。しかし圧倒的多くの世論が彼の行動を擁護し、彼に怒りさえ感じず、賞賛の声が多いのはなぜか?それより国民の知る権利に目隠しをした事への批判のほうが大きいことを政府は考えなくてはならない。そもそも頑なに非公開にした理由があのビデオのどこにあるのだろうか?海保の職員が命懸けで国民の生命財産を守る気概こそ感じる一点の非も無い映像だ。事件直後に公開していれば国際世論も中国国民の反発も防ぐことができたのではないかと思う。そして国会では他人事のように責任転嫁が続いている。廃止したはずの事務次官会議を急きょ招集し、綱紀粛正を声高に叫ぶ総理をマスコミがオープンで映すあたり、国民を馬鹿にしたパフォーマンスでしかない。
もし自民党政権だったらどうだろう?海保の長官やこの保安官を庇ってでも国交相が辞任をすると思う。もっともビデオの非公開などという愚策は採らなかっただろう。あれだけの事件を犯した中国人船長は処分保留で釈放をし、この保安官が起訴される事態となれば国民はどう思うのだろう?
最高裁の直近の判断は、守秘義務の対象は形式的な秘密指定ではなく「実質的に秘密として保護に値する」という判例を出している。このビデオが守秘義務に値するか否か?政府の対応が見ものだ。
もし自民党政権だったらどうだろう?海保の長官やこの保安官を庇ってでも国交相が辞任をすると思う。もっともビデオの非公開などという愚策は採らなかっただろう。あれだけの事件を犯した中国人船長は処分保留で釈放をし、この保安官が起訴される事態となれば国民はどう思うのだろう?
最高裁の直近の判断は、守秘義務の対象は形式的な秘密指定ではなく「実質的に秘密として保護に値する」という判例を出している。このビデオが守秘義務に値するか否か?政府の対応が見ものだ。
hagiuda1 at 18:06|Permalink│
2010年11月05日
■羽田国際化

羽田国際化の初日、台湾政府の招聘をいただき、安倍元総理と共に就航第一便で台北・松山へ飛んだ。尖閣で国会が揺れる最中の訪台だったのでマスコミでは色々と推測が流れたがたまたま時期が一致しただけだが、ここは国益に叶う訪台にすべく念入りに準備をした。24Hハブ化は何か前原大臣が突然進めたかのアピールをしているが、第4滑走路の整備が決まった10年前から党内では激しいやり取りがあり、30万回増える離発着枠の3万回〜を国際線に振り分けることや、あくまでも国内線の羽田−石垣間約2000kmを超えないことなど、手足を縛られる中、「これではアジアの航空競争から取り残される」と危機感を持って今日の形をつくったのが安倍内閣のアジアゲートウェイ構想だった。特に国交のない台湾とは当時、党の青年局長だった私が交渉窓口となり、「たとえチャーター便でも羽田−松山を結ぼう」と何度も会合を重ね、今日、チャーターどころか1日8便が相互に飛ぶこととなったことは感激一入だ。
落選後、ただちに公式行事に出席できない日本とは対照的に、「井戸を掘った人を忘れない」という台湾側は、バッチのない私を元総理とともに国賓として招いてくれた次第だ。
退任後とはいえ元総理の訪問は台湾にとっても中国側にとっても大きな事案で、戦略的日程調整を任された私は、公式とプライベートを使い分けながら忠烈祠での献花、馬英九総統、李登輝元総統、蔡英文民進党主席、王金平立法院長、楊外相との会談をセットし、「日本と台湾の自由、民主、人権、法の支配という共通の価値観に根ざした歴史的友情をもし分断しようとする外圧があるとすれば共闘して立ち向かう」ことを確認することができた。また、日本大使館に代わる交流協会の今井代表との意見交換は、こちらから無理を言って鼎泰豊(ディンタイフォン)の小龍包にしてもらったのもベストコーディネートと言われた。(笑)
羽田から台北市内へダイレクトでアクセスできることで相互の訪問も格段に増えることが期待される。私にとっては久しぶりの外交舞台だったが、アジア一の親日国との連携は経済上も安全保障上も守っていかなくてはならない大切なパートナーシップであることを内外に発信できた訪台だったと思う。


hagiuda1 at 18:18|Permalink│