2011年04月
2011年04月29日
■党内政局？
新しい市議40名が決定した。我が党は13名の公認・推薦候補を擁立したが、残念ながら現職1名を次点で失う結果となった。ご支援を頂いた皆様には心からの御礼とお詫びを申し上げたい。全体としては安定感のある顔ぶれに若い新人が多く参画した布陣で、良き伝統は守りながらも時代に沿った新しい試みを期待したい。特に政権に対してのスタンスも微妙で、全国の地方議会では民主党も含めて必ずしも国の政策を踏襲する雰囲気はなく、真の地方自治を目指す機運は超党派でマグマとなりつつある。是非八王子市議会の良識を発揮してほしいと願う。
さて、国会は連休返上で審議が行われている。被災地の苦労を考えれば当然の対応だが、政府の対応の鈍さは否めない。一次補正には野党各党も賛意を示しているのに、二次補正は今国会上程をあきらめているというから唖然だ。先日も総理自身が「お盆までには仮設住宅で…」と発言し被災地を落胆させた。体育館で暮らす被災民に旧盆の8月中頃まで我慢してと言えば目の前は真っ暗だろう。2年後のプレハブの引き取り条件など付けずに一日でも早く整備する事を優先してコンテナハウス等、準恒久的なものも採用すべく党から提案した。
どうやら民主党内でも菅総理では限界との声が高まり、連休明けには不信任も視野に政局が動きそうだ。枠組みによっては大連立も考えられるが、短期で対応する事と本格的復興に向けての対応は分けて考えるべきで、その間で一度、国民に信を問う機会も必要だろう。今はじたばたせず、在野からできる事をしっかり取り組む事に専念したい。
今日29日は「昭和の日」。新人議員らと共に私が手掛けた歩道整備も見て頂きながら武蔵陵を参拝した。激動の時代に思いを巡らす祝日の意義に照らし、今回の震災を考えると、敗戦とその後の復興は自然災害とは異なるが、お手本にできる事はたくさんある。因みに敗戦の翌年、昭和21年4月には戦後の進む方向を国民に示し、焼け野原の中、総選挙が行われた。
さて、国会は連休返上で審議が行われている。被災地の苦労を考えれば当然の対応だが、政府の対応の鈍さは否めない。一次補正には野党各党も賛意を示しているのに、二次補正は今国会上程をあきらめているというから唖然だ。先日も総理自身が「お盆までには仮設住宅で…」と発言し被災地を落胆させた。体育館で暮らす被災民に旧盆の8月中頃まで我慢してと言えば目の前は真っ暗だろう。2年後のプレハブの引き取り条件など付けずに一日でも早く整備する事を優先してコンテナハウス等、準恒久的なものも採用すべく党から提案した。
どうやら民主党内でも菅総理では限界との声が高まり、連休明けには不信任も視野に政局が動きそうだ。枠組みによっては大連立も考えられるが、短期で対応する事と本格的復興に向けての対応は分けて考えるべきで、その間で一度、国民に信を問う機会も必要だろう。今はじたばたせず、在野からできる事をしっかり取り組む事に専念したい。
今日29日は「昭和の日」。新人議員らと共に私が手掛けた歩道整備も見て頂きながら武蔵陵を参拝した。激動の時代に思いを巡らす祝日の意義に照らし、今回の震災を考えると、敗戦とその後の復興は自然災害とは異なるが、お手本にできる事はたくさんある。因みに敗戦の翌年、昭和21年4月には戦後の進む方向を国民に示し、焼け野原の中、総選挙が行われた。
hagiuda1 at 14:21｜Permalink│
2011年04月22日
■市議選始まる
統一地方選挙後半戦が始まり市議選の応援に奔走の毎日。13名の公認・推薦候補の事務所開きや演説会等、私の予定はお構い無しに入る日程をひたすら走る。震災直後、今回ほど地域の安心・安全を誰に任せるかを考える地方選も無いだろう。単なるパフォーマンスでは無く避難場所の学校の耐震性、そこへ続く通学路、公園、水路、防災倉庫等、地域のエキスパートを務め市政全般の安全策を提言していく正に我党のめざす議員像を市民の皆様に認めていただければ幸いだ。
発災から50日、いくつもの会議が乱立するが中々復興へのビジョンが示されない事に被災地も国民もイライラが募る。1ヶ月半前自民党は経験に基づいて200項目の提案を政府に提出しているが未だ返答が無い。阪神大震災後、40日で必要な法律は10本、仮設住宅は2000戸整備されていたが法案は1本も提出されず仮設住宅は40戸だ。原発対応もあるので単純に比較は出来無いがそれにしても対応が遅過ぎないか？発災直後は国難の時だから政権批判も政局も封印し復興に全力を挙げようと言うのが野党各党の方針だったが、いよいよこの内閣で本当に復興が出来るのか？と民主党内からも声が挙がっているそうだ。
市議選の応援に来ていただいた石原幹事長は「こういう時だから総理を変えられないと思っていたがこういう時だからこそ総理を変えないといけないと言うのが正に被災地の声だ」と語られた。
いずれにしてもこの統一選の結果次第では政局は避けられないかもしれない。
発災から50日、いくつもの会議が乱立するが中々復興へのビジョンが示されない事に被災地も国民もイライラが募る。1ヶ月半前自民党は経験に基づいて200項目の提案を政府に提出しているが未だ返答が無い。阪神大震災後、40日で必要な法律は10本、仮設住宅は2000戸整備されていたが法案は1本も提出されず仮設住宅は40戸だ。原発対応もあるので単純に比較は出来無いがそれにしても対応が遅過ぎないか？発災直後は国難の時だから政権批判も政局も封印し復興に全力を挙げようと言うのが野党各党の方針だったが、いよいよこの内閣で本当に復興が出来るのか？と民主党内からも声が挙がっているそうだ。
市議選の応援に来ていただいた石原幹事長は「こういう時だから総理を変えられないと思っていたがこういう時だからこそ総理を変えないといけないと言うのが正に被災地の声だ」と語られた。
いずれにしてもこの統一選の結果次第では政局は避けられないかもしれない。
hagiuda1 at 16:49｜Permalink│
2011年04月15日
■石原四選
石原知事四選は投票終了と共に決定した。
震災対策で表立った選挙運動は出来ず、公務に徹したが、その事が結果的に都民に安心感を与えたのだろう。実は、本人も選挙は心配で、ついに、最終日には封印を解いて立川で街頭に立ち、私が司会を務めた。三多摩の課題にも積極的に対応してほしい旨、当選報告会でも挨拶で触れ、「地震で中央線も立川で止まったが、知事も今回、立川止まりだったので落ち着いたら八王子へ是非」と申し上げた。知事も笑いながら「花粉が止んだら行くよ」と応じ、当選のダルマには二人で目を入れた。「身命を賭して」という知事の言葉に嘘はないと信じる。
就任早々2020年のオリンピック招致をどうするかの宿題が舞い込み、関係者と協議を続けている。前回、2016年招致には失敗したが約4000億の基金が残った。もう諦め、他の政策に廻すという選択肢もあるが、東北の震災復興も視野に入れた国の復興の象徴とし、スポーツで国民に元気を送る事も考えたい。東北3県の津波被害の甚大な海岸部を国が買い上げ、サッカー等スタジアム整備を進め、東京が牽引役になって実施をする東北との分散開催を下村文科部会長に提案した。将来的には在京のプロ野球やグランドに困るJリーグのフランチャイズに何かインセンティブを与えて、それぞれ移転を促せば一過性でなくなる。何より、中々将来像が見えない計画に少しでもはずみをつけたい。福島には今は自衛隊の救援基地として使っているが、サッカーのJビレッジが既にあり、環境は整っている。国のナショナルトレーニングセンター等、東北支援の一環としての一考も…
国内開催地の立候補受付は今年の7月。とにかく東京からできる事をしっかり取り組んでみたい。
いよいよ来週からは市議会議員選挙。同志の当選に全力を尽くす。
震災対策で表立った選挙運動は出来ず、公務に徹したが、その事が結果的に都民に安心感を与えたのだろう。実は、本人も選挙は心配で、ついに、最終日には封印を解いて立川で街頭に立ち、私が司会を務めた。三多摩の課題にも積極的に対応してほしい旨、当選報告会でも挨拶で触れ、「地震で中央線も立川で止まったが、知事も今回、立川止まりだったので落ち着いたら八王子へ是非」と申し上げた。知事も笑いながら「花粉が止んだら行くよ」と応じ、当選のダルマには二人で目を入れた。「身命を賭して」という知事の言葉に嘘はないと信じる。
就任早々2020年のオリンピック招致をどうするかの宿題が舞い込み、関係者と協議を続けている。前回、2016年招致には失敗したが約4000億の基金が残った。もう諦め、他の政策に廻すという選択肢もあるが、東北の震災復興も視野に入れた国の復興の象徴とし、スポーツで国民に元気を送る事も考えたい。東北3県の津波被害の甚大な海岸部を国が買い上げ、サッカー等スタジアム整備を進め、東京が牽引役になって実施をする東北との分散開催を下村文科部会長に提案した。将来的には在京のプロ野球やグランドに困るJリーグのフランチャイズに何かインセンティブを与えて、それぞれ移転を促せば一過性でなくなる。何より、中々将来像が見えない計画に少しでもはずみをつけたい。福島には今は自衛隊の救援基地として使っているが、サッカーのJビレッジが既にあり、環境は整っている。国のナショナルトレーニングセンター等、東北支援の一環としての一考も…
国内開催地の立候補受付は今年の7月。とにかく東京からできる事をしっかり取り組んでみたい。
いよいよ来週からは市議会議員選挙。同志の当選に全力を尽くす。
hagiuda1 at 20:33｜Permalink│
2011年04月08日
■浮遊？
東日本大震災の影響で静かな知事選が行われている。期間中異例ではあるが先週末に三多摩の事務所開きを立川で行った。もっとも過去3回の選挙では事務所すら出さなかったのだから四選に臨む三多摩重視と受け止めたい。知事本人も三多摩の自然、ものづくり企業の集積、所管をする首都大学や母校一ツ橋大学を始め80を超える高等教育機関等、多摩地域の能力と可能性について充分理解している様だ。同時に計画停電や帰宅困難者等三多摩格差に起因する都市基盤整備の遅れを解決すべくダイナミックな政策を追加する知恵を出せと言われている。「だいたいこんな時に君が失敗するからいけないんだ」と激を飛ばされ挨拶の度にかつての秘書だったライバルと私を比較して「萩生田君みたいな政治家が“浮遊”しているのがこの国の不幸だ」と激励をしてくれるがなるほど文学者らしい表現で浪人では無く浮遊だと言われるのは何か情けない。
知事が災害対策で外に出れない事を逆手に三多摩では防災会議を都庁で3ブロックに分けて行いそれぞれの実態や問題点を直接都政に届け検討を約束させた。いつもと全く違う選挙風景だが中身があって良いかもしれない。
次の四年間にしっかりと多摩地区に目を向けた都政にしてもらいたい。
hagiuda1 at 16:34｜Permalink│
2011年04月01日
■福島県災害支援報告
瓦礫の山と流木、二階部分だけが漂流した家、そして基礎のコンクリート塊。戦争を知らない私だが、何キロにも渡って視界が広がるその姿は、かつて地元の資料館で見た空襲後の焼け野原にそっくりの姿だった。福島一区の亀岡先生からの要請もあり、10名の仲間と共に党からの支援物資を直接届け支援活動に参加した。最初に訪れた新地町の避難所は宮城との県境の街で、雪の降る中、体育館に身をよせる方々を激励した。着の身着のままで飛び出した皆さんは靴も無く、スリッパで日常生活をしており、今回最もオーダーの多かった靴と靴下、下着に喜んでくれた。親戚の家に移動したくてもガソリンが全く無い等、口々に要望を聞きメモを取ったが、どちらかといえば不安で外の人に話を聞いてもらいたというのが心情のようだ。
今日中に相馬市へも届けなくてはならない事を理解してもらい後にした。相馬市の避難所では八王子在住のボランティアコーディネーターの�盪海気鵑箸いκ�が「もしかしたら萩生田さんですね？」と声をかけてくださり、驚きと共にこんなに遠くで頑張っている市民がいる事に誇らしさも感じた。このエリアでは地震発生と共に長老が沖に船を出せと指示をし、ほとんどの船が津波の被害を免れたと漁師の方々がその時の状況を話してくれた。「他に足りないものはありますか？」の私の問いに「旨い酒かな」と笑み、「町は壊滅状態だが俺達は船とこの腕があれば大丈夫だ」と明るく振舞う漁師の皆さんに逆に勇気をもらった。
深夜だったが相馬市役所では立谷市長が対応してくれた。政府のだらしない対応に憤慨され、特に原発の風評被害に何の問題もない農作物まで福島産というだけで出荷を止められては県全体が潰れてしまう事、自主避難なんて曖昧な言葉を政府が使う事に市民が動揺している事など、堰を切った様に話された。自らも医師である市長が仲間にメールを送り、真っ先にいなくなってしまった医師の確保に奔走されている様子は頼もしかった。地震直後の対応では防災無線が風向きで良く聞こえず、消防団の皆さんにお願いして避難勧告を迫ってもらったが、その消防団の若い数人が帰らぬ人となってしまったそうだ。あえて危険な場所に行かせた事が悔やまれると涙ながらに語ってくれた。「私は国が出て行けといわれるまでは市民と共にこの市役所に籠城しますから」と決意を示した。「政府に言っても埒が明かない事ばかりなので、党本部や都へ繋いでくれますか？」と私の携帯番号を聞いてメモをした。
原発から20〜30km圏内も抱えている南相馬市はゴーストタウンのよう。開いている店は床屋さん一軒しか見つける事が出来ず、避難所以外で人に会う事は無かった。偶然合流した安倍元総理一行と共に食料配布を手伝ったが、市の職員が住民基本台帳のコピーを人目に触れないように隠しながら、一軒一軒の状況確認をしながら配布数を決める為、ものすごい時間がかかる。私のテーブルの若い女性職員も気の毒そうに他市からの避難状況、他市への一時避難等の確認していた。こういう時じゃないと確認できないのは解かるが、寒風の中ではどちらもつらい。「県の指示ですから」と下を向き作業を続ける職員に代わって私が大声で事情を説明し納得してもらった。「ところで皆さんどこの方ですか？」と全てが終わって職員の方々に聞かれ大笑い。「法律の運用変えますから」と約束した。個人情報保護法の呪縛に自治体は非常時でも縛られている。
地元の中川市議の下、消防団の皆さんと海岸の捜索隊にも参加。長い棒で足元を確認しながら瓦礫の下や流れ着いた2階の中を探す。既に2週間、自衛隊が目視できるご遺体は収容できたが、行方不明者は後を絶たない。消防団が埋まっていた車内から3人のご遺体を発見し手を合わせた。
高校生らしい部屋、小さな子供の写真、仏壇やゲーム機、つい先程まで普通の生活をしていた街を一瞬にして津波は飲み込み破壊した。この家の人は…、このグローブの持ち主は…、この写真の子供は助かったのだろうか？今まで経験した事のない重たい思いを抱きながら、ひたすら瓦礫をひっくり返した。
ここに再び街をつくる事ができるのだろうか？政治が果たす役割は何があるのだろうか？様々な思いを巡らせながら、長い道のりになるだろうが再起を応援しようと誓った。そういえば3年前、被災者支援法の改正案をとりまとめたのは内閣部会長代理だった他ならぬ私だ。早速、永田町や都の防災会義に報告をし、引き続き出来る事に取り組みたい。
hagiuda1 at 00:00｜Permalink│
