2012年03月

2012年03月30日

■高尾山インター

IMG_0497 満開の梅の中、東京都区間最後となる、待望の圏央道「高尾山インター」が開通しました。
昨年の八王子バイパス一部開通の式典には声もかかりませんでしたが、今回は圏央道建設促進協議会顧問という肩書きで紹介いただき、式典に参列させていただきました。国交省としてはかなり勇気ある決断で、政権交代後の不満を表すメッセージと地元の期待への高度な政治判断なのでしょう。
それにしても圏央道建設の苦労も知らない、聞いた事もない民主党国会議員の挨拶を次々と聞くのは耐え難い事でしたが、公明党の高木陽介代議士が私達の思いを代弁する挨拶をしてくれて救われました。
唯一、胸をはって報告できるのはこのインターは当初(仮)八王子南ICという名前で工事をしてきましたが、在任中地元の要望を受け、名称を「高尾山」に変更した事です。

 東京の西の玄関口であり、年間270万人の来場者のある高尾山の麓につくられたこのインターが観光振興にも寄与するよう願い強く要請した結果です。次は戻って八王子西インターのフル化をやり直さなくてはです。

IMG_0444 もう一つ取り組まなくてはならないのが料金設定の問題です。計画途中から道路公団の民営化や距離制の導入がなされ、うやむやになってしまいましたが元々この環状道路の整備目的の一つは都心への通過交通の回避の為の迂回路です。外を廻った距離分料金を払えというのでは利用者は増えませんし、若干遠回りでも料金が安くなければ都心への流入車両は減らず、政策目的に達しません。全線開通までに沿線の皆さんと協力し、きちんと初期のコンセプトを確認しなくてはなりません。

 このインターの開設を機に八王子の活性化に繋がる事を祈ります。

hagiuda1 at 17:24|Permalink

2012年03月23日

■卒業式

IMG_0365 この時期、保育園や幼稚園の卒園式、小・中学校の卒業式へお招きいただき希望に満ちた子供達から感動をいただいています。中学校では卒業式の後、校長室で不登校4名の授与式があると聞き驚きました。
「4名もですか?」という私の問いに校長は「4名しかです。」と答え、耳を疑いました。何でも前任校では全校で80名もいたとの事です。
もちろん一人一人異なる事情があり家庭にも大きな問題がある事は否めませんが学校側の努力はどうだったのか?折角つくった高尾山学園(不登校児の為の小・中一貫校)との連携は無かったのか?市教委の指導室とはどういう検討がなされたのか?複雑な思いが巡りました。
全市的にも調査をして一人でも減らす努力を市議会の皆さんと共に取り組んで行きたいと存じます。

IMG_0377 そんな中、医師の桑山紀彦さんが「平和」、「故郷」、「家族」、「命の大切さ」等を歌と語りで織り成す「地球のステージ」という一風変わったコンサートを初めて拝見しました。後進国の難民キャンプや紛争地での救援活動を通じて感じた事を映像と歌で語る講演を続けていた桑山先生は、2009年から宮城県名取市で神経内科のクリニックを開業され、翌年には東日本大震災に遭遇する事となりました。被災者の精神カウンセリングを続けながら世界の出来事と共に、被災地の実情や復興への想いを伝える歌やスライドは多くのメッセージが詰まっていて実に感動的でした。
どちらかといえば子供達へ向けたメッセージ性が高く、八王子市内でも既に2校の中学校が学校行事として招致をしているそうですが、折角、年に2度も3度も八王子へ来ていただいているのならオリンパスホール等で中学校の校外授業の一環にできないかを市教委に提案してみたいと思います。こういう「心の教育」が不登校の減少にも繋がるのではないかと期待します。

<メルマガの一言>
いよいよ明日、圏央道の高尾山ICが開通します。先週行われた市のプレイベントにも、明日の国の式典にも功労者の一人としてお招きをいただく事になりました。政権交代当初は幹部が電話にも、出れなかったことからは大きな変化です。
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hagiuda1 at 18:26|Permalink

2012年03月16日

■震災一年

IMG_0263IMG_0311 一年目となる3・11 2:46 は客員教授を務める千葉科学大学で迎え、黙祷を捧げました。銚子市の海岸線にある大学も又、被災地であり、昨年は津波の被害で校舎一階部分まで水を被りICT機器が全てダメになってしまい、グランドにはヨットが打ち上げられしばらくは市の施設を借り学校行事を行いました。
 当日は学校法人50周年と震災一年を機に国内唯一の危機管理学部の取り組みと、ノーベル化学賞受賞の鈴木章先生の「震災一年、科学技術の果たす役割」をテーマにした記念講演が行われ、生い立ちやノーベル章受賞の過程等大変ユニークな講演に引き込まれました。

0000001833_l 受賞理由の「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」の話でもされたらどうしようと思ってましたが、さすがノーベル科学者、顔ぶれ(失礼)と場を読んでやさしい科学のお話に会場も和みました。因みにこのカップリング研究からテレビや携帯の液晶画面が生まれ、農薬や抗がん剤等医療分野でも貢献しています。
もう一つ特記すべきはこのカップリング技術に先生は特許を取得せず、広く技術が普及したことによって多くの製品が世に出た事です。「幼くして父親を亡くし、貧しい中、行商の母親に育てられ国のお金で勉強や留学、研究をさせてもらった賜物だから社会へ返すのは当然」という先生の姿勢は私の目指す科学技術創造立国の理想でもあります。

 先週の自由民主に私の記事が載りましたので添付しておきます。→自由民主(PDF形式)

 入学式以来学校行事に参加した事がなく「せめて最後にお世話になった先生方にお礼を」と家内に促され息子の高校卒業の謝恩会に出席しました。私の時代とは比べものにならない品の良い皆さんに混じり肩身の狭い思いをしましたが親子二代で同窓になれた事に改めて喜びを感じました。
高校生二人を抱えての浪人でしたので「民主党の高校無償化も悪くない」と内心思ったのですが、先週確定申告を済ませると特定扶養控除が廃止になった事から逆に私は増税となり、改めてまやかしの政策である事が明らかになりました。やはり我々が提案している「所得制限を設け、その財源でより優先度の高い新たな奨学金や私学の負担軽減策」の方が効果の高い政策だと思います。一日も早い政権奪還で良い政策づくりに汗したいと念じます。


<メルマガの一言>
 ファンモンの横浜アリーナにお招きいただきました。「八王子」を前面に出した彼らのエネルギッシュなステージから勇気をもらいました。
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hagiuda1 at 17:06|Permalink

2012年03月09日

■姉妹都市 高雄

IMG_0201 本市の友好姉妹都市である台湾、高雄市の陳市長一行が来王され、歓迎レセプションにお招きいただきました。2006年に市制90周年を機に締結以来、行政間、市民の文化・スポーツと理想通りの国際交流が盛んに行われております。
以前にも紹介しましたが私が党青年局の国際部長時代に当時の許世楷大使と共に「高雄」と「高尾」をかけて仲介を務めたご縁でスタートしたもので、当日は前大使ご夫妻もお見えいただきました。黒須前市長にいたっては最後の公務を高雄市のランタン祭りで迎えたほどで日本人初の名誉市民にも就任したそうです。
 一行は幕張メッセで開催される「FOODEX JAPAN 2012(国際食品・飲料展)」にマンゴーやバナナを出品する為の来日でしたが本市の「道の駅」と八王子駅南口の「機械式駐輪所」を視察し、お国でも取り組みを検討するそうです。説明員を務めていただいた黒須前市長はもっと気軽に相互の市民が交流できるようコーディネートをする為のNPO法人の設立にはりきっていました。羽田-松山間のチャーター便が8便/日 就航した事でより身近になった台湾 高雄へ市民の皆さんが交流しやすいよう様々なバックアップを共にして行きたいと思います。

 平成24年度予算がここ10年では最も遅く、衆議院を通過しました。参院では野党が多数を占めるため年度内での成立はほぼ絶望的。昨年8月には三党合意で民主党マニフェストの見直しを合意したはずなのにバラマキは改めるどころか名称を変えたり、開き直りの答弁も目立ちます。公債頼みの借金予算ですが、特例公債法を分離した事で歳入見通しは立たず、混乱は避けられません。都議会や市議会でも予算審議中ですが国家予算が定まらない中で地方自治体がどんなに困惑しているか民主党政府には気にしている様子もありません。
燃料も充分に入れず、目的地も決まらず大海原へこぎ出す「日本丸」に、いやでも乗せられている私達は今の政治にピリオドを打つしかありません。今日からの参院の皆さんに期待するのみです。

<メルマガの一言>
川口市民センターでスタートしたつるし雛が横山南市民センターでも普及し、来月(6日〜8日)いちょうホールで合同の展示会を行う事となりました。文部政務官時代、「伝統文化こども教室」で応援した縁もあり嬉しい限りです。
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hagiuda1 at 16:06|Permalink

2012年03月02日

■極秘会談

 野田総理と谷垣総裁の極秘会談があったか無かったかで永田町はヒートアップしています。9月の任期末を控え、後が無い両者にとっては共通する利害もあり考えられる事ですが「税と社会保障の協議に応じろ。」と迫られている時に密室談合となれば批判を受けるのは当然です。そもそも与党内がまとまっていない法案を場外で野党の一部に協力を求めるなら、総理にはそれ相応の覚悟が必要ですが伝わるものがありません。本当に自信があるのなら国会の場で国民の前で議論をすればいいだけで私も横出しの協議の場は馴染まないと思います。
それより密談といってバレバレの総理と総裁のお二人では外交機密も守れないのでは?と心配です。

 八王子でのコミュニティFM局の開設に向けお手伝いをしています。多摩地域では武蔵野、西東京、調布、東村山と立川が開設しており南多摩、西多摩では初めての試みなのですが既に電波の空きが無く暗礁に乗り上げてしまいました。久しぶりに総務省の皆さんとも喧々諤々の議論を行っており、「だいたい先に申請した者から電波を割り振っていくからこういう事になるんだ。制度設計が間違っている。」と総務相を経験した菅先生も同席のもと指摘をしましたが、「お言葉ですが、制度を決めたのは自民党政権です。」と言われ苦笑いの場面も。幸い在任中5年間は総務委員会に席を置き理事も務めた事で旧知の職員も参加していただき、昨年震災時の計画停電等、三多摩の特殊性を鑑み、様々な知恵と技術を集めて何とか割り当て獲得に向け活路を開く決意です。


hagiuda1 at 17:59|Permalink