■はぎうだ光一の永田町見聞録

　先週発表になった「首都直下地震による東京の被害想定」の説明を受ける為、党・総支部の皆さんと都庁を訪ねました。多摩直下地震の再検証に加え、立川断層帯地震（Ｍ7,4）も新たにシミュレーションがなされ特に市内東北部では震度7の想定も示されました。
やはり八王子の地盤は強く、特に山々の麓に連なる上川、恩方、高尾は安定しています。
それでも市内、冬の夕方18時の想定で多摩直下では443人、立川断層では275人の死者想定、家屋の倒壊等は13000を超えます。地震を避ける事は出来ませんが被害を小さくする事は政治と行政の力で可能です。限られた財源の中でどこまでの事をしておくか？我々の責任の大きさを市議の皆さんとも再確認しました。
関心のある方も多いと思いますので6月の朝食会で改めて解説をいたしますのでご出席下さい。

第7回　東京ルネッサンス21　モーニングセミナー
平成24年6月6日　7：00〜　 京王プラザホテル八王子
「都の防災計画と八王子市への期待」講　師：東京都副知事　佐藤　広　氏

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　民主党小沢代表の無罪判決が下りました。
金の出所も曖昧な4億円の札束の中で寝起きをし、政治資金で不動産を買う事や、3人の秘書が逮捕され、有罪判決が言い渡された事を考えると無罪は府に落ちませんが、司法の判断ですから真摯に受け止めなくてはなりません。
しかしながら立法府の１人としての説明責任は果たされなくてはなりません。
司法の判断が出た以上、堂々と証人喚問に応じるべきです。

　作曲家のすぎやまこういち先生が主宰するドラゴンクエストのコンサートがオリンパスホールで行われました。
元々、昨年の杮(こけら)落としの一環として「親子で楽しめるコンサートを企画しているが中々メニューが決まらない」と財団から相談があり、旧知の先生にお願いしたところ快く引き受けていただいたのがはじまりです。先生が日本を代表される作曲家である事は充分承知しておりましたが私は政治的会合でお会いするばかりで正直このドラクエの事はゲーム音楽を担当した程度しか知りませんでした。ですから万一、チケットが売れ残ってしまったら先生に恥をかかせないよう後援会で購入して再販してでも席を埋めなくてはと思っていたのです。ところが昨年も完売。今年に至っては、ぴあのネット販売はなんと40秒で完売。
27年前にソフトを開発する時からシンセサイザーのゲーム音楽をフルオーケストラで対応できるよう音譜を創り、音楽の良さも子供達に伝わるようにと企画したそうです。
発表から26年、ソフト売上5900万本は日本ゲーム界の金字塔であり、既に親子二代のファンも数多くおります。そのゲーム親子が夢と希望のBGMをオーケストラでの真の音楽の世界へ導くすぎやま文化に感銘を受けました。

　北朝鮮のミサイル発射から44分、国民に情報を出せない防衛相。公職選挙法を無視して地位利用で業界に圧力をかける国交相に参院は問責決議を可決しました。当然だと思います。問題は総理が更迭もせず大臣が居座る事も国の不幸ですが、審議拒否で国会が空転する事も不幸です。
どういう判断が下されるか谷垣総裁の手腕にかかっています。

　初めてのグラウンドゴルフ大会が戸吹スポーツ広場で行われ、500名を超える皆様にご参加いただきました。
大会をきっかけに今後人口芝のサッカー・ラグビー場でのグラウンドゴルフ利用を可能にし、平日の稼働率を上げる事とトイレの増設を決定しました。
来年の国体の本市で開催されるデモンストレーション競技にもなっているグラウンドゴルフですがまだレクスポーツの中では歴史が浅く充分な環境が整っていません。これを機に地べたのある八王子の強みを発揮していきたいと思います。

　北朝鮮のミサイル発射はわずか80秒で失敗に終わりました。しかしながら国際社会の自制要求を無視して発射を決行した事実は重大で、我国は厳重抗議をするべきですし、国連安保理での対応が注目されます。
発射確認から約40分後の政府の対応のとろさにはもはや期待しませんが、この事態に及んで「中止を求める」決議を予告日当日に決めた国会対応の遅さは自民党も責任は免れません。
党首討論ではわざわざみんなの党に時間を譲り、我党の悪口を言われるのもマンガのようでした。
唯一の公の場である国会こそかつての政権を担っていた野党第一党としてリードすべきであり、少なくとも予告日以前に決議はしておくべきでした。
それこそが国権の最高決定であり、国民の意思として世界にも発信するからです。

私が市議会の時代、明星大学の高橋史朗先生にご指導いただき、八王子青年会議所でも活動を続けてきた「親学」が国会で議連となりスタートしました。当時と比較すると更に親の劣化は進んでおり、会長となった安倍先生のお話を伺うと頭の痛い問題山積みです。とくに近年の子供の名前のペット化は笑えない事態で輝宙(ぴかちゅう)、愛猫(きてぃ)、強運(らっきぃ)、美貝(みっしぇる)、礼(ぺこ)等々…。
子供が大人になった時のことを本当に考えて命名したのか首をかしげたくなります。
本来家庭教育の中で自然に身につけるはずの親への心構えや素養を学ばずして親になってしまう社会の足らざる処を政治が埋めていく以外、当面の解決はないと思います。議連の皆さんに期待したいし戻ったら戦列に加わりたいです。

<メルマガの一言>
日曜日は花見会場をはしごして廻りました。まだ富士森は五分、浅川沿いは三分、滝山は二分咲きでしたが今日は満開、今週末はまだ間に合いそうです。春の笑顔に支えられ頑張ります。

　八王子では風速30ｍを超える経験した事のない春の嵐が吹き荒れました。幸い周辺では大きな事故も無く過ぎましたが翌朝、物やゴミが飛び散る中、36年目となる八王子早朝野球大会の開会式が行われました。
6時試合開始、7時20分終了の仕事前の一時、良い汗を流す伝統は親子二代に継がれているチームもあります。私も登録だけはしていますが、ここ2年間はペーパー選手です。
6時の時点で9名揃わないと不戦敗と言う厳しいルールを守る為、どちらも気分の悪い朝を迎えない様、各チームの戦いは前夜から始まっています。
一方、スポーツより厳格なはずの政治が年度をまたいでもだらだらと進んでいる事を腹立たしく思います。

　国会では参院で予算がやっと否決され96.7兆の新年度予算だけは衆議院の議決が優先され決定しましたが、関連法案は成立の見通しがつかず、視界不良が続きそうです。
国民新党の亀井代表の解任騒ぎも陳腐ですが田中防衛相の迷走も限界です。北朝鮮の人工衛星という名の弾道ミサイル実験が迫っている中、防衛省では沖縄周辺に地対空誘導弾(PAC-3)の配備が進んでおり、流石に野党もここは問責決議も先送りしてまずは安全確保に米・韓と協調体制の強化を急ぐよう求めています。
そんな中、鳩山元総理が核開発疑惑で国際批難が高まるイランへの訪問をするというのはあまりにもタイミングが悪く、周辺国にも間違ったメッセージとなりそうです。
野田総理も苦慮している様ですが、党の外交顧問に鳩山氏を任命した以上、責任は否めません。
早くこの内閣を終わらせねば日本は潰れます。