■はぎうだ光一の永田町見聞録

　党熊本県連で実施している「次世代リーダーセミナー(第6期)」に講師として派遣されました。テーマは「地方分権とこれからの地方議会の役割」で地方議員や一般社会人、大学生が熱心に聞いていただきました。NHKの予算委員会を見た県連の執行部が是非と声をかけていただいたようです。
「財源、権限を地方に移せばバラ色」という維新の会や、みんなの党の分権論ではなく、地方がしっかりと足腰を鍛えて自主自立をめざす事、地方公務員も議員も幅の広い専門性を高めて「かけがえのない存在」になる事の自論を展開しました。
忘れていましたが、第一期にも青年局長として講師を務めたそうです。来月は栃木、新潟、ありがたいですが、土日に地元へ戻れないのもちょっと心配ですが……

　
夜には神戸のKissFMに生出演しました。同期の中山泰秀代議士がパーソナリティを務めている番組で3年も続いているそうです。
ファンモン地元話と2020オリンピック・パラリンピック招致の意義について語りました。
関西圏だと油断をしておりましたら今やFMはパソコンや携帯アプリで全国で聞けるんですね。
放送中、東京のリスナーからの質問等もメールで届きました。デジタル技術は通信と放送の融合を生み、様々なツールとして発展している事を肌で感じました。中山代議士の軽快なDJぶりにも敬服です。

　復帰後初めてとなる「東京ルネッサンス21時局セミナー」は菅義偉官房長官を迎え盛大に開催いただきました。
浪人中の3回とはうってかわって明るい雰囲気で来場いただいた皆様も今日の日を楽しみにしていただいた感がありました。
長官からはアルジェリア事件の対応、TPPの決断等官邸の舞台裏のお話をいただきました。「とにかく安倍総理が最もたよりにしている男なので、地元へは中々帰せません」と地元の了解を求めていただきました。
司会は有村治子参議院議員がお務めいただきました。都議選、参院選の重要性を皆さんに訴えました。

　政権復帰後初となる第80回党大会は全国党員代表の皆さんと共に責任感、緊張感を共有し、そして高揚感あふれる素晴らしい大会でした。
ゲストスピーカーの岡野さんは墨田区で従業員4人の町工場のおやじさんですが12年前に開発した「痛くない針」で世界的にも有名になった方です。中小企業の技術や力を大切にする安倍内閣の想いが伝わる良いスピーチでした。
　そして何より安倍総裁、石破幹事長のツートップの力のこもった演説は圧巻でした。総裁が自ら挿入したインドネシアの学生がつくった「桜よ」という歌のビデオは下野をして改めて政権をお預かりした党の責任を内外に示す総理の決意そのものでした。

※第80回自由民主党大会　安倍晋三総裁挨拶（2013.3.17）



　前日は幹事長の手羽カレーはじめ屋台村、全国幹事長会議、青年局、女性局等様々な会議が持たれましたが、私は政調の「2020オリンピック・パラリンピック招致」シンポジウムでコーディネーターを務めました。ハンマー投げの室伏広治選手、ウェイトリフティングの三宅宏実選手とお父さん等、メダリストも多数参加され、五輪招致の効果とスポーツ振興について有意義な議論ができました。
会場の皆さんからも様々な意見が出され中でも障害を持つ息子さんと参加されたお母さんの「オリンピックが終ってもパラリンピックまでバラバラにならずに継ぎ目なく盛り上げて、障害を持つ人へ勇気を送って欲しい。」という要望はしっかりと受け止め、「オリンピックで活躍したメダリスト達がパラリンピックの解説やエールを送れる体制をつくろう」と確認しました。


　新滝山街道が全線開通しました。
次は圏央道八王子西インターのフル化と旧滝山街道の歩道等の再整備を頑張る事を祝辞で誓いました。



<メルマガの一言>
　党大会の翌日は東京都連のパーティー。私は司会進行を仰せつかり、ここでも総裁・幹事長の出席をいただき、時計とのにらめっこで何とかお役を全うできました。

　東日本大震災から2年を迎えた3月11日、天皇・皇后両陛下を迎えての政府主催の慰霊式典に参列しました。最愛の家族を失った各県被災者遺族代表の皆さんの言葉には改めて胸の詰まる思いでした。被災者の皆さんに寄り添いながら一日も早い故郷の復興に向け、政府と一丸となって結果を出す努力を誓う一日でした。


　都議選決起大会を兼ねた支部定期総会は織物組合講堂、立錐の余地のない多くの皆さんで盛り上がりました。応援に来ていただいた下村文科大臣も安倍内閣の目指す教育再生策について丁寧に説明いただき有意義な会だったと思います。国会開会式にちょうど隣で貸衣装の着付けをしていた大臣には組合から八王子織物の反物が贈られました。翌日、予算委員会でお会いした大臣は、「萩生田さん、「何故着物を持っているのか？」と聞いたお陰で来年からは自前で出席できる」と喜んでいました。
是非、地場産業と着物文化を発信していただければ幸いです。


　(社)八王子青年会議所主催の街づくりフォーラムが開催され、パネルディスカッションにお招きいただきました。激論を期待されたのですが石森市長と私が並びではそう違う事も言えません。JCの若い人達には「八王子の伝統や文化の良さを守りながらもいつまでも過去の栄華にしがみついたり、閉鎖的だったり、がんばる人の足を引っ張ったりする街の悪しき体質は変えるような尖った意見をどんどん出してほしい」とまとめました。
終了後、市長と食事に行きましたが「この手の会はつまらなくしてしまうので二人揃って出るのはやめよう(笑)」となりました。

　TV入りの予算委員会で初めての質問に立たせていただきました。紛糾する理事会の末、委員会が決まったのは前日の16時20分、それから17時までに質問通告を出さなくてはならずバタバタの中での準備でした。総理の政権運営姿勢、中小企業支援、地方分権、保育行政について限られた時間での質疑でしたが今まで在野に身を置き、外から感じた思いを述べました。特に尖閣諸島への中国の挑発行為についての問題では前日の産経新聞の一面に「中国刺激するな」という当時の野田内閣の消極姿勢(『「中国刺激するな」　野田政権の尖閣での消極姿勢また判明』msn産経ニュース　2013年3月5日)が載った事について事実を確認しました。残念ながら最後の6分は天気予報でカットされてしまったのですが衆議院のHPのアーカイブでは全てを観られますのでご覧いただければ幸いです。(衆議院インターネット審議中継)

　超党派の保守系議員による連盟「創生日本」(安倍晋三会長)が再起動し、私が事務局長を務める事となりました。改選後、新人議員の参加をマスコミが注目し、早くから話題となっておりましたがあえて拡大路線はとらず既存メンバーを中心に初会合を迎えました。当日は京大の中西輝政先生、ジャーナリストの櫻井よしこ先生が講師をお務めいただき「今、日本が直面する課題と創生日本への期待」をテーマにご講演をいただきました。
党派を超え、安倍イズムを共有できる貴重な議連ですし、地方議員の会員の方々も大勢いますので是非国民の皆さんの期待に応える事のできる勉強会にしていきたいと思います。


　母校明大の政財界交流会が校友会館で初めて実施され、政界を代表して挨拶をしました。衆参で15名を超えた事や、新藤総務相が誕生した事もあり、法人理事の皆さんも一度集まってみようとなったようです。「永田町では数の上では東大や早慶にはかないませんが、明大健児は個性豊かな政治家揃いで志も、戦闘力も高いが唯一金がありません。パーティーの案内が来たら振り込みだけはお願いします」と経済界の先輩方への財政的支援をお願いしました(笑)

　明日、3月7日(木)午前11時20分頃よりNHK第一放送にて平成25年度予算審議・衆議院予算委員会の質疑に立つことが決まりました。
以下のサイトよりインターネット中継も見られます。
是非ご覧ください。

<衆議院インターネット審議中継>







※各省庁の質問の聞き取りの様子です

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　萩生田光一事務所　秘書より

　平成24年度補正予算が成立しました。2007年以降続くねじれ国会で、一票差とはいえ予算が可決した事は「決められない政治から決める政治」への大きな一歩でした。もっとも、賛成に回った野党議員も真に補正予算の重要性を理解し、英断した方もいたでしょうが7月の参院選を前に生き残りをかけ寝返った方もおります。翌日、手柄のつもりで我党への復党願いなるものを提出してきた方もいましたが、受け取らずにお返しする事と決めました。
　当日は参院で否決を前提に両院協議会(※)が開催される予定で、私は衆議院側の委員として出席し、衆参決裂の「まとめの発言」をする予定で原稿も用意していたのですが、幸か不幸か幻となりました。両院協議会の部屋が滅多に入れない部屋なので写真をとろうと思っていたのですが・・・(笑)

　その補正予算では選挙期間中も訴えた国道20号バイパスの早期整備の必要性が認められ何と、25億5千万円がつきました。当初予算が21億ですからトータル46億でこの3年余もたもたしてしまった買収等が一気に進む事となります。3次救急医療施設を結んだ路線の重要性、都のハイパーレスキュー隊の国道16号鑓水への進出等、市・都、そして自・公の市議会・都議会との連携のもと、資料の作成をし、地元事情も説得力を持って説明できた成果です。もとより、予算を獲得する事が目的ではありません。一日も早く整備を進め八王子の安心・安全をしっかりと広げていけるよう引き続き頑張ります。
     





　総理の訪米を受けての集中審議が予算委員会で行われました。「日米の絆」の復活を世界にアピールした事は与野党からも賞賛の声が上がりました。TPPについては日米双方で日本には一定の農産品、米国には一定の工業製品といった貿易上配慮すべき品目が存在する事が確認され、一方的に全ての関税の撤廃をあらかじめ約束するものではない等の共同文書が発表されました。会談ではなく文書を残した事は大きな成果でした。今後の対応は参加の是非も含め政府、安倍総理の判断に委ねる事となりましたが、農産物や国民皆保険制度など我国の国益をどう守るかが求められています。ましてや国柄を損なう事のない交渉を総理は行うはずです。


※両院協議会・・・衆議院、参議院の議決の不一致が起こった時に開かれる。 両院より10名の代表が選出され、意見の調整を行う。