■はぎうだ光一の永田町見聞録

　教育再生実行本部では総裁からの特命で「教科書検定の在り方特別部会」が設置され私が主査として取り組む事となりました。
第一次安倍内閣で教育基本法が改正され、特に第2条では「伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我国と郷土を愛すると共に、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う事」と記されました。その後、学習指導要領が改正され現存の教科書検定が行われたのですが、相変わらず自虐史観記述が多いのはなぜなのか？という国民の声に応えるべく検定の在り方を幅広く議論し、採択制度についても見直していく方針を示す事となります。どこの国の歴史にも光と影はあります。影の部分を目隠しすることもありませんし、又、必要以上に誇張する事もなく、正しく史実を学ばせる事が重要です。
早速、翌日には某国大使館から問合せがきましたが、勿論我々も政治的検閲などといわれないようバランス良く議論をするつもりです。





　いよいよ都議選に向け、公認証授与式、党事務所開きが行われ看板かけをしました。全都から集まった57名の精鋭が都政を取り戻すことができるよう党をあげての支援体制を組みます。東京では石原会長、下村会長代行が閣内、内田幹事長が候補の為、事実上私が事務方の責任者を務めます。相川・近藤両氏はもちろん、同志の皆さんの為に頑張ります。

　恒例の後援会女性部主催「春の旅行会」は北上する桜前線を追いかけ山形まで足を延ばし、福島の霞ケ城公園では満開の桜に再会ができました。
旅行会社の選ぶ旅館ランキングで常に上位に位置する「日本の宿　古窯」は文字通り風格ある旅館で料理も美味しかったです。宴会では中川総料理長から料理の説明をいただく事になっていたのですが突然、女将に厨房に招かれシェフの出で立ちで私が挨拶するサプライズパフォーマンスもありました。
予算委員会の為、深夜に帰京する事となり、二日目はご一緒出来ませんでしたが、落選中も続けていただいた旅行会はもはやスタッフの皆さんが主役で頼りになります。







　第2回グラウンドゴルフ交流大会も実行委員会の皆さんが全てを取り仕切り準備、運営、豚汁作りまで万遺漏無く対応いただき、あっという間に八王子最大の大会となってしまいました。
お陰様で天候にも恵まれ楽しい一日だったと皆さんも大喜び、国会の忙しさをご理解いただき閉会式だけの出席となりました。

　連日の質疑が続いた予算委員会ですが、衆議院でやっと可決に至り、参院に送付する事が出来ました。丁寧な運営を心がけた結果、一度も空転なく採決まで辿り着いたのはここ何年かで初めてだそうです。今後は月1〜2回のペースになりますが、朝昼晩と議論をかわした与野党理事の皆さんと会えなくなるのはちょっぴり寂しさもありました。これから各常任委員会が忙しくなりますが私は予算理事の経験をかわれ、新たに文科委員会の筆頭理事を兼務する事となりました。

　相川、近藤両都議が主催し、市議の皆さんと合同の都政勉強会が行われ、平成25年度八王子市管内の都関連事業等の説明を受けました。手前味噌ですが私が都議の時代に「市議会と共通認識を持とう」と始めた会で歴代の都議が継承していただいております。来月は国会で同様の会を開きます。

　花の散ってしまった各地の花見会ですが、躊躇なく「花より団子」で賑やかに行われました。久しぶりにお会いする皆さんからは「毎日テレビで会っているから・・・」と予算委員会での働きを激励いただいております。
その予算委員会は中央公聴会、各分科会と審議が進み、いよいよ来週中には採決の可能性も高まってまいりました。
与党理事は分科会で委員長を務める事となっており、私は文科省を担当する第4分科会で下村大臣と共に、時には一日11時間の審議という過酷な環境の中、トイレも我慢して頑張っています。様々な視点で切り込む各党皆さんの議論を拝聴する事も良い勉強の機会でもあります。テレビ放映はありませんが、インターネットでご覧いただく事もできます。幅の広い丁寧な議論が行われている事を是非知っていただければ幸いです。








　党教育再生実行本部(遠藤利明本部長)では「グローバル人材育成部会」の提言をまとめ、総理に提出しました。あくまで政府の進める経済対策の3本目の矢、「成長戦略」の中でそれを支える国際社会に対応できる人材育成という視点でとりまとめをしたのですが、TOEFL等の大学入試採用や理科の入試必修、全生徒へのタブレット端末の配備等かなり大胆な提言となり賛否両論です。一方、マスコミの注目度が高すぎて各社が取り扱ってくれたのはありがたいのですが「自民党はエリート教育しか考えていないのか？」という間違ったメッセージにもなり問合せも来ています。教育再生実行本部はこれだけでなく、「学び直しによる公教育の再生」や「義務教育期間の見直し」等様々な議論が行われています。たまたま政府の経済対策に合わせて優先順位を変えただけで、私は来週から「教科書検定制度のあり方」を副本部長として取り組みます。

「1票の格差是正」を迫られた国会は各党と協議を重ねてきましたが昨年同意したはずの「0増5減」を野党は党利党略で、時間稼ぎに終始し結論が出ません。本日、閣議決定後、自公のみで上程しました。もちろん全体の定数の見直し等、今後の課題もありますがまずは違憲状態を正し、その後に削減を検討します。

　予算委員会詰めの一週間でした。途中、採決判断の参考となる地方公聴会が実施され、私は山本委員長と共に福島県へ出向きました。当日は春の暴風雨で電車も遅れ、除染作業も中止となってしまい、いわき市に仮庁舎を構えている楢葉町長から状況聴取した後、公聴会会場にていわき市長、浪江町長等から被災地の現状、要望をお聞きしました。野田政権下では原発事故の収束宣言がなされましたが実態は程遠く、安倍内閣ではそのような認識は踏襲せず被災地に寄り添って一つ一つ解決する事を確認しました。
　私からは日本の画期的技術によって開発された放射能を可視化できる「ガンマカメラ」の有効性について環境省に質しました。
まだ注文生産の為、台数が少なく、作業時間がかかるそうですが、面の除染を点で行える為、不要な汚染土の処理量が大幅に削減でき、結果として費用も圧縮できます。是非、量産化を目指し活用すべきですし、世界へも紹介できる逸品だと思います。







　日銀の正副総裁同意人事がやっと可決しました。度重なる議連でのヒアリングや予算委員会への参考人招致、金融政策決定前に国会が総裁らの日程を縛る事が、折角上向いた市場にどう悪影響を与えるかなどお構いなしの野党の姿勢はデフレの原因の一つだったかも知れません。
黒田総裁にはレジームチェンジした新しい日銀の姿をしっかりと示し、大胆な政策で活路を見出していただけると期待します。
一方、私達は地方へ回った金を金融機関で止めるのではなく市場へ流れる中小企業支援策を種々検討しております。