■はぎうだ光一の永田町見聞録

　超党派の保守系議員政策グループ「創生日本」の第4回東京研修会が開催されました。故中川昭一先生が会長、私が事務局長で創設した会なのですがその後一緒に落選、しかも政権交代、突然の中川先生他界後はその意志を継いで安倍先生が会長に就かれ、総理に返り咲くきっかけの一つにもなった会です。過去3回の研修は浪人中でしたが今回は事務局長に復帰し、主催者としてジャーナリストの櫻井よしこ先生から国際情勢、日本教育再生機構の八木秀次先生から教科書改革、作家の百田尚樹先生からは『永遠のゼロ』を執筆された苦労話やその時代の方々への思いについて語られました。全国から参加された400名を超える皆さんも大変喜んでいただき大役を果たす事ができました。


　沖縄県連が普天間の恒定化、危険回避の為、ついに辺野古も選択肢として否定しない県内移設容認の英断を下しました。
鳩山元総理の「最低でも県外」発言以来、混迷を極めた基地問題は党内的には4年前に時計の針を戻した事になります。
もちろん辺野古へ移せば全てが解決する訳ではありません。沖縄の負担を軽減すべく本土内での機能分散も考えなくてはなりません。
　一方中国の一方的な防空識別圏の拡大は国際社会から総批判を受けていますが聞く耳を持ちません。地勢学的にも米軍の海兵隊が一定程度沖縄周辺にいなくてはならない現実の問題もあります。
仲井眞知事の埋め立て容認決断、来年1月の名護市長選の候補者一本化、そして勝利へと幹事長室としての緊張感は続きます。
そこに加えて猪瀬都知事の聞いても解からない記者会見など問題山積みです。

　党中央政治大学院の講師として山梨県へ行きました。昨年の総選挙で1区から3区まで若く優秀な3名が当選したのですが次回は減員区で1名が選挙区を離れなくてはならない厳しい事情があります。前日、石破幹事長からは「山梨、頭痛いね、明日萩生田が行って居なかった奴にするか？」と冗談で言っておりましたら3人で揃って出迎えをしてくれました(笑)党役員って色々な事があって年末までまだまだ大変な日々です。

<おまけの一言>
　来週12月4日9:00〜衆議院文科委員会でオリンピック・パラリンピック集中審議をし、今年最後の質問に立ちます。衆議院インターネットTVでご覧いただけます。

衆議院インターネット審議中継

　文部科学委員会では法案審査の合間を縫って足立区にある「夜間中学」の視察に行きました。八王子五中にも併設されているのですが今回お邪魔した学校は、普通課程のほかに外国人向けの日本語クラスがあり独自のカリキュラムを行っています。正直、現場に着くまでは「何で公立中学校で外国人に日本語を教えてるんだろうか？」「日本語専門学校の代わりになっているのでは？」「法的根拠は？」など各委員からもネガティブな意見があり心配していたのですが現場へ行ってみると事情は大きく違いました。中国残留孤児の2世、3世、日本人の父を持つフィリピン人、脱北者の北朝鮮、在日韓国等それぞれ日本との関わりの中で語学力が足りず中学へ行けなかった、授業について行けなかった方々でこれからも日本社会で頑張っていきたいと真剣に学んでいる生徒ばかりでした。一方、日本人では家業を手伝う為に学校へ行けなかった50代や不登校で一度は人生をも諦めた女の子から様々なお話を聞きました。皆さん、再チャレンジの機会を大切に頑張っておりますし大げさでなく全ての生徒が「学校が楽しい」「勉強ができるのがうれしい」と目を輝かせており、教育の原点を見た感がいたしました。同時に一瞬とは言え紙の上だけで存在や必要性を疑った自分を恥ずかしくも思いました。改めて現場主義の原点に戻り、教育の持つ力をこの国の力に変えていけるよう夜間中学も応援してまいります。






　チベットのダライ・ラマ14世法王を迎えての特別講演会を国会内で行いました。夏から各党代表で世話人会を行い、私も自民党代表で主催者に加わりました。
「21世紀を平和の世紀にする為に各宗教が倫理の力を発揮しお互いを認め合う世界をつくろう」という法王のお話は中国の弾圧に苦しむチベットの実情に我慢しながらの訴えでした。私達と価値観を共有するアジアの仲間として何としてもサポートをしていかなくてはなりません。

　34回目の「いちょう祭り」は、久しぶりに2日間とも晴天に恵まれ多くの人出で賑わいました。直前に「御陵」が八王子に引き続き置かれる事が発表となり、友好都市の皆さんからは本市の重みに羨望の声があがりました。もちろん、お迎えするのはずっと先であって欲しいと願いますが少しづつ良好な環境をつくっていこうと思います。

<おまけの一言>
　「一光会」という支援組織をつくっていただき物心両面で浪人中を支えてくれた弁護士　西川忠良先生がご逝去されました。まだ70才、残念でなりません。お世話になった感謝を込めて弔辞を捧げお別れしました。ご恩を胸に頑張ります。

元市議会議長吉本良久先生が永年の地方自治の功績が高く評価され「旭日小綬章」を受賞し、私も発起人となり祝賀会が開かれました。市議会初挑戦時には自宅が隣町の為、一番激しく戦いましたが、以来親しくご指導を賜り今日では私の最大の理解者であり政治の世界の親父代わりでもあります。華美にならないようにと菊の御紋の記念品はやめて「陣馬せんべい」にする先生らしい庶民的なお祝いは、縁の皆さんのスピーチや歌で楽しく和やかに行うことができました。後継の孝良議員の会合ではよく良久先生と言い間違えたのですが、当日はしょっぱなから逆に孝良と間違えてしまい失礼をしましたが、孝良議員本人は「やっと私の名前が先になった」と喜んでくれました。

宮内庁が異例の記者会見を行い天皇陛下、皇后陛下のご葬儀と御陵のあり方が発表となりました。一年前に陛下が国民生活の影響減や簡素化を望まれ、火葬と合葬のご意向に触れて以来、宮内庁として慎重な検討を加えて、伝統を加味しながら方向を決め、特に合葬に対しては皇后陛下がご遠慮されたようです。畏れ多くもこのような奥深い課題を御陵が引き続き八王子になった事から度々説明や報告を受けてきた私としては改めて八王子選出の代議士としての責任を感じる出来事でした。
常に国民を念頭にお考えになっている事に心からの敬意とご健康をお祈り申し上げます。


※ＢＳ11「本格報道ＩＮｓｉｄｅＯＵＴ」出演（11/14放送）　


※国際観光産業振興議員連盟総会

<メルマガ・おまけの一言>
多摩養育園が法人65周年を迎え、福祉まつりの中で
イメージキャラクターのゆるキャラ発表会がありくす玉割りを行いました。法人の皆さんが私を「萩生田先生」と
呼ぶものですから一緒に手を繋いだ園児さんに「何組の先生なの？」と聞かれ大笑いでした。





※七五三記念撮影

　山本太郎議員の手紙問題、猪木議員の国会中の勝手な訪朝。あきれるばかりで良識の府参院はどうなってしまったのか？規則にないと言う人もいますが、宮中へ招かれる者の常識まで明文化しなくてはならないとすれば日本の国柄が危ぶまれます。山本氏は厳重注意で皇室行事参加認めず、猪木議員は5党が懲罰動議を提出となったようですが、山本氏の支援団体である革マル系の人々が我が物顔で参議院会館の会議室を使っている実態も見過ごせません。いずれにしても選んだのは都民、国民である事実も重く受け止めなくてはなりません。

　市遺族会の皆さんが主催する戦没者・戦災殉難者を追悼する会が富士森の慰霊塔で行われました。毎年春に行う市主催の慰霊祭も同所で行われていたのですが、近年ご遺族の高齢化が進み、丘の上まで登ってくるのが困難な為、駅前のオリンパスホールで行う事になりました。確かに便利になり出席者も増えたのですがそれでは慰霊塔へ行く人が減ってしまうという危惧から秋に集まれる人だけでも集まろう、となったようです。
私はご挨拶の中で「国会も戦後世代が7割を超え、戦争の記憶が遠のいていく中で戦争体験者と政治を共にした最後の繋ぎ世代としてその役割を果たし、平和国家を守り抜く」と約束しました。具体的な課題として体育館の改修に合わせた慰霊塔の移設や、新たな慰霊碑の新設を市、遺族会と相談を始めることとなりました。
市内を見下す富士森の丘ですがご遺族が来れないのではさびしいかも知れません。


※八王子早朝野球大会閉会式にて

　今週、舞台は文科委員会に移りました。民主党政権下で始まった高校無償化には、我党は反対でしたがスタートしてわずか3年で廃止となれば現場の混乱は避けられませんし、子育て世代の負担軽減は何かの形で続けていきたいとの思いから年収910万円までの所得制限を設けて続ける事としました。又、その事で生み出す約890億円を奨学金の充実にあてる検討を始めたところです。
各委員会は与野党の対立構図もあるようですが幸い文科委員会はオリンピック招致を共に取り組んできた事もあり野党の皆さんも協力的で筆頭理事としては助かっております。
一方、規制改革・構造改革特区の中に公立小中学校民間委託という提案が出されました。内閣官房で行っている事ですが、事は義務教育の根幹に関わる事で文科の我々は簡単には認められません。「まずはそういう例外ができるプログラム法だけを認めてほしい」との事ですが現場を知る我々としては慎重に対応していく所存です。

　創生｢日本」(安倍晋三会長)の総会が行われ事務局長として運営しました。野党時代に日本の危機を憂い超党派で始まった議連ですがその後会長が総理となったため「囲い込みだ」などと誤解をされないよう抑制的に会の運営をしてきましたが、新人の皆さんからの入会希望も多く改めて新会員を迎えての総会となりました。会の特徴としては全国の地方議員会員も大勢いらっしゃるので4回目となる東京研修会を教科書をテーマに開く事としました。国会のみならず全国の皆さんとしっかり共有の価値を広げていきたいと思います。

　市民センター祭りが盛況です。地域ごとに特色があるのも広い八王子ならではです。プロ顔負けの歌や踊り、芸術作品、手料理の販売等々。恩方ではこの10年餅をつくのがお約束です。「代議士に戻った粘りのある復活餅だよ」と売り子の皆さんが声をかけていただき即完売してくれました。


※左の写真は児童作品展、右の写真は少林寺拳法演武大会




<おまけの一言>
　筆頭副幹事長として来年一月の党大会の実行委員長になってしまいました。全国から5000人を超える党員が集まる一大イベント、失敗は許されません。






※上の写真は衆議院内で行われた党大会実行委員会