■はぎうだ光一の永田町見聞録

　フジテレビ「新報道２００１」での私の「新談話」発言をめぐり皆様にはご心配をおかけしました。
新聞によっては「またも失言」？とか書いてありましたが、タイミングを危惧する声には真摯に耳を傾けますが、中身は私がかねてから主張してきた事で新しい話ではありません。因みに「菅官房長官から注意」？も私の方から朝、「記者会見で時間を取らせる事になりご迷惑おかけします」と電話を入れたのが真実です。
そもそも１９９３年に日韓両国が充分に調査をし、協議を重ねて相互信頼の上発表した談話なら今更検証をすることは失礼な話ですし、再検証をしても何ら新しい事実は出てこないはずです。それを過剰に反応するのはこの談話の作成過程がでたらめで事実に基づかない捏造があることの証左でしょう。予算委の場に参考人として出席した当時の実務責任者である石原信雄元官房副長官の「強制性を示す資料はなかった」「裏付調査はしなかった」「当時の日本側の善意が生かされていない」の発言は重く、その時代の政治家として後世の日本人のためにも検証は必要です。

　石森市長と共に新藤総務相を訪ね、中核市への指定申し出を致しました。閣議決定を経て政令交付がなされれば来年４月１日、都内初の中核市が誕生します。
都が担ってきた福祉や都市計画など事務委譲がなされる事によって市独自の基準づくりや認可権を持ち八王子ならではの街づくりや制度をつくることができ、市民サービスの質・スピード共にアップが期待できます。
新藤大臣の地元が次の指定を目指す川口市という事もあり、今までの取り組みや今後の課題について踏み込んだ意見交換ができました。提出により市側の手続きは終わってホッとしましたのでその後市長と久しぶりに祝杯をあげました。
この一年が正念場、名実ともに多摩の中核となるべく引き続き市政・都政・国政と連携強化をしながら移行を実施します。







〈おまけの一言〉
　浪人中から３年余に渡り秘書として頑張ってくれた小宮くんが実家の家業へ戻ります。これからは週１〜２回の非常勤となりますが後援会行事には必ずいますので今まで同様よろしくお願いします。ひとまずご苦労様でした。

　来年の統一地方選対応や党員拡大をテーマに全国9ブロックの幹事長会議が始まり党幹事長室を代表して関東ブロック、近畿ブロックに出席しました。各県連を取りまとめる地方幹事長からは現場の生きた声、新人の動きの悪さへの不満、ベテランらしい厳しい叱責も頂きます。参院選に勝利してねじれが解消したとは言え、政権奪還の最終章は統一地方選です。4年前、国政のあおりで迷惑をかけた地方議員や首長をしっかりと取戻し、国全体で政策を共有し、実現にスピードを感じられる体制づくりを目指します。一方、本部では一回生とブロックごとの昼食会を続けておりますが、ここでは逆に地方への不安、地方議員との間の取り方に難しさを聞きます。双方を調整し、解消するのも幹事長室の仕事です。

　横田ご夫妻が孫のウンギョンさんと会う事が出来ました。存在を知ってから12年。直ぐにでも会いたい気持ちはあったでしょうが「めぐみさんの死亡説を肯定する北側に利用される」「拉致問題の幕引きにつながる」と我慢をしてきました。モンゴルへ出した北側は当然その話題を持ち出したでしょうが、早紀江さんは毅然と「新たな事実は無かった」とコメントを出されました。北側も国内事情から様々なシグナルを出し始めたのは事実です。この機を逃さず政府と一体となって被害者全員の帰国を目指し、出来る事を頑張るのみです。

　久しぶりに年度内予算が成立しました。役員会では「衆議院予算委が頑張ったから」と参院から労いの声をいただきました。お互いに緊張感を持って臨んだ結果です。

<おまけの一言>
　3月23日(日)7:30〜フジテレビ　『新報道2001』に出演します。テーマは日韓・日中関係、拉致問題です。
ハーグでの日米韓首脳会談がきまったところですので波風立てずに行ってきます(笑)

　3年目の3月11日を迎えました。国立劇場では天皇皇后両陛下のご臨席のもと、政府主催の追悼式が行われ地震の起きた午後2時46分には黙祷をささげました。被災地からは息子さんを失った岩手のお母さん、奥様を亡くされた宮城のご主人、お父様を亡くされた福島の娘さん、それぞれご遺族代表が三様の追悼の言葉を述べられましたが涙が止まりませんでした。政権交代により被災地も多くの国民も「これで復興が加速する」と期待したはずです。しかし、地形・地権・人員、材料不足・原発等様々な事情が複層的にあるとは言えこの間の復興が充分だったとはとても言えない現実をしっかりと受け止め、工事の発注方法や権利処理等この際、超法規的な対応も含めて次の一年、結果を出す事を党内でも確認し合いました。
間違ってもオリンピックの準備が東北の復興を遅らせる事になってはなりません。

　小保方さんのSTAP論文は残念ながら撤回の方向に向かうようです。この一週間、文科部会でも独法のあり方を所管する行革本部でもこの問題で持ちきりでした。事は我国の科学技術の最高峰である(独法)理科学研究所内での研究結果であり、小保方さん以外にも9名の所属研究者が携わってきた研究です。新年早々の爽やかな朗報として世界を驚かせた「リケジョ」の快挙が全て捏造だとは思えませんし、何か間違えがあればそこへ立ち返ってもう一度研究を続けて欲しいと願います。あれだけの報道をしておいて、何となく研究者個人の資質にすり替えようとする周辺の姿勢にも厳しく注意をしました。ここは科学技術創造立国日本の威信をかけて名誉挽回に全力をあげるべきです。

　党支部総会、市民レク大会等、凝縮した週末を地元で送っております。30回を迎えたレディースバレーボール大会は今回をもって一区切りとなりました。30年前、小西六(現コニカ)の体育館で行った第1回大会に学生ボランティアとして手伝って以来、毎年皆さんの勇姿を楽しみにしてきましたし、その都度お母さん方からうかがう、出産、育児、保育や乳がん検診まで、女性の声を政策に反映する事ができた貴重な交流の場でもありました。
折角、今秋には狭間に新体育館ができるのですから、長い間、運営をいただいた平松さん達ベテラン組の皆様に感謝を申し上げ、何らかの形を変え、再開できるよう試みようとなりました。

<おまけの一言>
　パラリンピックの報道があまりに少なくて残念です。確かに20人の日本選手団ですから競技のかたよりはあるでしょうが、アルペン座位の全競技金メダルは立派です。2020年にはパラリンピックをもっとクローズアップしたいと検討しております。

　「日米関係に不協和音？　安倍政権巡る米の思惑」をテーマにＢＳフジのプライムニュースに出演しました。
　昨年の靖国参拝に対して米大使館から「失望」表明が発せられて以降、日米関係のきしみを心配したり、煽ったりするキャンペーン報道が続いている事に対して現状を正しく伝えました。２月の岸田外相の訪米時にも、様々な米国とのパイプを通じても既にワシントンでは収束している話題であって、来月のオバマ大統領来日も国賓としての招待の準備をしていて日米の信頼の基軸はブレていない事、そして、総理の参拝は戦前回帰でもなければひたすら慰霊と平和国家を守る決意の参拝である事を主張しました。
開き直って「問題は無い」と言うつもりはありませんし、危惧や忠告をいただいている声も真摯に受け止め今後の行動に活かしていく事も語りました。
　翌日、著名なジャーナリストの方から「うんざりしたテーマなのは解かるが今や貴方の言葉は世論を変える事ができるのだから自信を持って前を向いて話をするように」と注意をされました。
確かにビデオを見直すと歯切れが悪くうんざり感が伝わり反省したところです。(笑)テレビって難しいですね。



　予算委員会が一息ついたのも束の間、参議院に舞台が移った隙間を使い、文科委員会を動かさなくてはなりません。今週は理事会、委員会で私学法改正の閣法を付託できたのですが、その審議は来週の文科大臣が参院に取られない日にセットしなくてはならず、パズルのような毎日です。注目の59年ぶりとなる教育委員会制度改革に充分な審議時間を確保するには連休前までに他の法案を仕上げなくてはならず座りっぱなしの一か月から、今度は駆け回る一か月に変わります。

<おまけの一言>
　家内の実家のある秩父郡の市町村長さん達が過日の雪害対策の陳情で党本部にお見えになりました。いちごのハウスがつぶれてしまった事や、芝桜の開花を心配した私があまりにも土地勘があるのでビックリしていました。地元の今野代議士をサポートしながら国交省、農水省等と協議しながらご要望に応えていきます。