■はぎうだ光一の永田町見聞録

　平成26年度補正予算を衆議院で可決し、参議院へ送付しました。この3.5兆円の予算は現下の経済情勢などを踏まえた生活者、事業者への支援が大きな目的で、地域消費喚起の為の交付金や中小企業・小規模事業者等の資金繰り、事業再生支援、省エネ投資補助等、本市にとっても、有効な予算で1日も早く成立させなくてはならず、今週中の成立を目指しました。
アベノミクスの第2章は真に地方と中小企業の皆様に景気回復の実感をお届けするのが至上命題です。補正から本予算へと切れ目のない対策を打つべく、切れ目ない予算委員会の日々が続きます。

　野党の皆さんは、邦人救出は与党も野党も無いと協力の姿勢を示して頂いておりますが、中には政府に原因を関連付けたい輩もあり、各党幹部は党内のはねっ返りを抑えるのに必死です。現地では情報が錯綜し中々出口が見えない膠着状態が続いておりますが、総理もほぼ徹夜の対応で、毅然と指揮をとっております。私達もここは一丸となって支えてまいります。


毎年開会式には地元の織物組合で作っていただいた着物で登院するのが慣例なのですが、一連の対応で急な会議もあり、又晴れ着という性格もあるので残念ながら私は自粛しましたが、伊吹前議長は「国民衣装である着物を着て、国民が一致団結してテロに対応する姿を示す」と動じないコメントを出されました。結構無理がありますが、ベテランの智恵に学ぶ事は多いです。

＜おまけの一言＞
　国会が開会し日々の生活が一変しました。朝から部会、役員会、委員会が続き地元会合へも戻れません。特に予算委員会は朝から缶詰めで自分の部屋へも戻れません。しかし浪人時代を振り返ると仕事がある事は幸せなことです。頑張ります。

32年の歴史ある八王子スポーツ研修連盟主催の駅伝大会が滝ケ原グランドで開催されました。普段は少年野球の団体なのですが、ストーブリーグのこの時期、体力とチームワークづくりに駅伝を続けています。昨年まではニュータウンの中の「富士見台公園」という文字通り西に富士山を仰ぎ、起伏にとんだ周回コースと芝生広場を活用した大きな公園で開催していたのですが、何でも近隣住民の一部から「日曜日の朝から子供の声がうるさい」とか、他の利用者が「散歩ができない」と苦情が入り、駐車場も足りないことから、やむを得ず場所を変えたとの事。年に一度、しかも午前中の数時間程度の事ですし、何か事故やトラブルがあったのならまだしも、借りた時より綺麗にして返すスポーツ団体です。実は私の母校、早実が都から南大沢グランド用地を購入した時も最初は「隣接に都立小山内裏公園があり、最初はジョギング等に最適」と説明されましたが、その後、苦情により使用中止になった事例もありました。
国では今、私が中心になってニュータウン再生の議論を続けていますが、場所によっては高齢化が進み、子供達がいなくなって公園の砂場がカチカチに固まってしまっている所もあり、どうやって若年世代をニュータウンに戻すかを検討しております。子供たちの声がこだましてこそ公園ではないでしょうか？中核市を目指す市はもっとバランス良い仲介を出来る様になって欲しいと願う出来事でした。












イスラム過激派「イスラム国」による日本人人質事件は交渉期限の72時間を超えましたが、未だ安否は確認できずにおります。
この間、政府も与党も部族長や宗教等、あらゆるチャンネルを駆使し交渉を試みましたが、組織そのものの実態も不明瞭で窓口が特定できないようです。
一方、トルコやヨルダン等、首脳自らが指揮をとり、情報収集に力を注いでいる事はありがたい限りでこの2年間の外交努力による信頼関係の成果だと思います。政府は、日本が表明した支援は、イスラム世界の人々を殺傷するのではなく、1000万人を超える避難民の生活向上の為のあくまで非軍事の人道支援である事を重ねて説明を続けています。当然人命第一ですが、一方、我国は国際社会と協調してテロリストに屈する事は出来ない難しい判断が続きます。政府対応に批判的報道もありますが、ここは国民が一丸となって政府の取り組みを支援すべきではないでしょうか？

民主党の岡田代表はじめ新執行部が自民党のご挨拶にみえました。立場は異なりますが、実りある国会にしようとエールを交換しました。






＜おまけの一言＞
　先ほどアンマンで陣頭指揮にあたっている中山外務副大臣から国際電話がありました。ヨルダン政府が24時間体制で我事のように国を挙げて支援をしてくれている事に日本側からも謝意を伝えてほしいとの事でした。日・ヨルダン友好議連を通じて出来る事を急ぎます。

　八王子市では今年、7730人の新成人が誕生しました。午前・午後の2回の式典に出席しましたが、北島三郎さんやファンキー加藤、グッドモーニングアメリカといった本市縁の方々からのビデオメッセージには歓声こそ上がりましたが例年以上におとなしい年でした。選挙直後という事もあり「萩生田さんに入れました」と声をかけてくれる若者もいました。
夜には中学校単位でのお祝いの会に数ヶ所お邪魔し、「20才の時の自己評価はあてにならない。まだまだ無限の可能性を秘めている。色々なことをチャレンジしてください。」と激励しましたが、皆さんあまりにも礼儀正しくてもう少しはちゃめちゃでも良いのでは(笑)と思いました。難しい事は何も考えずに私が市議選への挑戦を宣言したのは31年前の成人式でした。これからの活躍をお祈りします。

　消防団出初式、どんと焼、各地の新年会と恒例行事を駆け廻っています。市内の町会・自治会長の集まる町自連新年会では、4期目に入り地域行事にご無礼をすることが多くなったお詫びをする一方、「うちの町会は来たぞ、と他の町会に言うのもやめて下さい」とお願いし皆さんと大笑いしました。国政での仕事で恩返しをする一年にしたいです。






















　例年1月に行う党大会を選挙の関係もあり今年は3月8日に延期しました。昨年に続き私が実行委員長で準備をしなくてはならず毎週委員会が続きます。毎年少しずつ趣向を凝らし進化をさせなくてはならず、今年のテーマは「統一選必勝」・「地方創生」と「女性活躍社会」です。ゲストスピーカー選びに苦労しておりましたが、幸い、青色LEDの開発者でノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩先生にお願いができました。「地方からの挑戦」をお話しして頂きます。

【おまけの一言】
寺田町会のどんと焼きで選挙のだるまをお焚き上げしてくれました。私の家内がお邪魔したのですが、最後まで頑張る根性だるまに皆様から喝采を頂いたようです。

　例年通り、上野町で除夜の鐘を打ち一年を締めくくり地元の神社を廻って元旦寒中修行の空手拳士に今年最初の挨拶を申し上げ新しい一年が始まりました。
年末の選挙のお礼もそこそこに皆さんからは今まで以上に大きな期待の声をかけて頂き身の引き締まる思いです。

　


　





　




　党の仕事始めでは昨年同様、筆頭副幹事長として司会を務めた後、安倍総裁と共に役員会、役員連絡会、副幹事長会議に臨み統一地方選、戦後70年、立党60年という節目の年への決意と方針を確認しました。
大きな数を持った与党として謙虚に丁寧に、しかし決める時は決める責任ある政治を前へ進めて行く覚悟です。


　








　年末に本市がオリンピックの自転車競技会場へ正式誘致という記事で驚いた方もいらっしゃるかもしれません。これは元々、平成28年度にフル化となる圏央道西インター至近の市有地の活用案として、オリンピックレガシーになるスポーツレクリエーション施設を整備しようと、2年前から取り組んできたのがきっかけでした。自然形態を最大限活かしたマウンテンバイクやBMXといった、近年競技者の増えている競技場の整備に加え、親子で遊べるサイクルパークの様なものを併設し、国内の大会や2020年の海外チームのキャンプ誘致を図っていこうという案だったのです。ところがIOCへ提出した立候補ファイルでは、有明に仮設で最頂40mの人工の山をつくり、それを空撮で世界に配信するにあたり、3分に1便の離発着の羽田空域と被ることが判明しました。当然上空の飛行機の影や音も入ることから心配の声が上がり、一方、競技団体からは仮設で施設が残らないのなら、選手村から距離があっても八王子に常設の計画があるならその方が有効ではないかと、何度も視察を重ねての提案となりました。50年前のオリンピックで8000人の市民ボランティアが自転車競技大会を支えた本市の実績も関係者が高く評価した歴史的背景もありました。この先はIF(国際競技連盟)の判断に委ねるので誘致運動を派手に行うつもりはありませんが、中核市へ移行する市の姿勢としては大いに評価できる新春の初夢です。行ける処まで行ってみましょう。

(おまけの一言)
連日、新年会のはしごをしております。できるだけ自身で出席し、皆さんにお会いしたいのですが、公務や党務とも重なり失礼もあるかもしれません。その際はお許しを。

皆様お揃いで輝かしい新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。昨年末の総選挙では皆様の絶大なご支援により無事、四期目の当選を果たす事ができました。改めて心よりのお礼を申し上げます。
この上は選挙期間中訴えた公約の一つ一つ実現に全力を傾注すると共に故郷八王子の街づくりにも国政からしっかりと、追い風を送り続け皆様の期待に応えてまいる決意です。第三次安倍内閣では引き続き党総裁特別補佐、筆頭副幹事長、選対事務局長を務める事となり党側から総理、総裁を支えてまいります。
　本年四月、本市は都内初の中核市へ移行します。ワンランク上の自治を目指す三多摩のリーディングシティとしての自覚と責任を持って、私自身もその中核市の代議士として政治の上でもリーダーシップを発揮していきたいと思います。
今年一年も皆様にお世話になる事ばかりかと存じますが、八王子を前へ、日本を前へ、全力で頑張りますので一層のご指導とご支援を心よりお願い申し上げます。

平成27年元旦
衆議院議員　萩生田光一