■はぎうだ光一の永田町見聞録:2019年10月

2019年10月

2019年10月25日

■即位礼正殿の儀

　今上天皇陛下の即位礼正殿の儀に参列させていただきました。私達閣僚は午後からの式典を前に「即位礼当日賢所大前の儀」など一連の行事にも参列しました。朝からの冷たい雨は時間を追うごとに激しくなりましたが、午後一時の式典直前に雲が切れ、明るい日差しが降り注ぎました。後々ニュースで虹がかかった事も知り、令和の時代の明るい未来を期待させる出来事でした。大切な式典を国務大臣として参宮した責任を胸に努力をお約束します。

　ラグビー日本代表は強豪南アフリカにノートライに抑えこまれ、ベスト４の壁は越えられませんでした。しかし、この間の快進撃、チームが一つになり、最後まで諦めない姿は多くの国民に夢と感動を与え、ラグビーの魅力とスポーツの素晴らしさを伝えてくれたと感謝します。日本はここで敗退となりますが残り4試合、関係者の皆様と協力し成功裡に終了させ日本の力を世界に発信し、東京オリンピック・パラリンピックへ繋げていきたいと思います。

　（一社）八王子青年会議所主催の「街づくりシンポジウム」にパネラーとして参加しました。私からはJR八王子駅南口の医療刑務所跡地の公園整備について話しました。南口の駅至近の約５ｈaという広大な土地をいよいよ市へ移譲する段階にきました。中身は八王子市議会の皆さんの知恵とセンスにお任せしますが、次代への贈り物としてしっかり整備を進めます。

＜おまけの一言＞
　久しぶりにBSフジプライムニュースに出演しました。文科行政全般について課題や思いを伝えました。

※地元の運動会

※地元のスポーツ大会

※地元の文化祭

※地元のお祭り

※地元の作品展表彰式

※ 文科委員会で所信

hagiuda1 at 18:00｜Permalink│

2019年10月18日

■台風19号

　史上最大級の猛威をふるった台風19号は関東から東日本を縦断し、各地で河川が氾濫、家屋が流されるなど、死者70名を超える大惨事となりました。お亡くなりなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
私も危機管理対応で、地元へは戻れず、文科省で全国の被災状況の情報収集に当たる一方、テレビに映し出される八王子・浅川の様子を祈る思いで観ていました。幸い浅川は耐えてくれましたが、上流部の高尾、恩方方面では土砂の流入などで道路が分断され大きな被害も出たようです。翌日には災害救助法の適用となった市の災害対策本部へ出席し、圏央道、河川、鉄道等、国として必要な支援を確認し持ち帰りました。
　全国では小中学校の被害も多く、また校舎は大丈夫でも避難所として開設されている為、授業の出来ない学校も複数あります。全省あげて現地へ職員の派遣を進め、被害の無い空教室や特別教室の活用など一日も早い再開を急ぎます。

　IOCは来年の東京オリンピックでマラソンと競歩を北海道での実施に変更する案を発表しました。先日、ドーハで開催された世界陸上で多くの選手が途中棄権をしたマラソンや、救急車が続出した競歩の結果を見ての判断だそうです。東京は遮熱舗装やミストなど持てる対応策を講じてきました。選手のみならず沿道の観客の熱中症などを考えれば残念ですが、やむを得ない判断と受けとめます。
そもそも放映権はじめIOCの商業的基準による8月開催に無理があると思ってきました。今後、開催都市の裁量権で、ある程度の時期の変更がなければ立候補都市はどんどん減少すると心配します。正式には今月末の調整会議で決定します。
　一方、ラグビーワールドカップでは日本の快進撃が止まりません。ついに全勝で初の決勝リーグ進出を果たしました。被災地にも勇気を与える日本チームの活躍を祈ります。

　ノーベル化学賞を受賞された旭化成㈱名誉フェローの吉野彰先生が大臣室を訪問いただきました。基礎研究の大切さ、科学のおもしろさを実に明るくお話いただきました。「失敗しないと絶対に成功はない」という先生の言葉はこれからの子供達に勇気を与えてくれると思います。

＜おまけの一言＞
　束の間の地元、市文化祭等にお邪魔させていただきました。今までは一客人だったのが「大臣、ちょっといいですか」と皆様からの陳情や注文が続きます。文化行政の責任者として現場の声を活かしてまいる所存です。

※地元のお祭り

※地元の文化祭

※地元の運動会

※地元のスポーツ大会

※地元の展覧会

※日本ボーイスカウト八王子第5団　発団50周年記念式典、祝賀会

※ヴァルダン大臣表敬訪問

※島根県認可保育園理事長会東京研修会での講演講師

hagiuda1 at 18:00｜Permalink│

2019年10月11日

■初答弁

　京都で開催された第16回STS（Science and Technology in Society forum）フォーラムに出席しました。
尾身幸次理事長は清和研の先輩でもあり、初当選以来、科学技術分野でご指導をいただいてきた恩師でもあります。
政界引退後は真に命を削ってこのSTSの発展に努められ、今日では各国の閣僚、大学関係者、ノーベル賞学者も集う世界を代表する科学技術会議に成長させました。
私が担当したセッション「社会のための科学技術教育の役割」では、給付型奨学金の創設や「高専」のシステムが取り上げられました。
拙い英語で冷や汗をかきながらスピーチしました。この分野における各国の教育大臣とも会談を重ね改めて日本への信頼と期待を確認しました。

　国会では代表質疑、予算委員会が始まり、さっそく答弁に立ちました。
質疑や討論で何度となく立った壇台ですが、大臣として改めて責任を感じる新鮮な場でした。
二階幹事長の計らいで「幹事長室から巣立った大臣に出番を作ってあげよう」と林代理が私(前幹事長代行)と西村大臣(元筆頭副幹事長)、小泉大臣(元筆頭副幹事長)の三人を指名していただいた様です。
ありがたい事ですが私だけ一足先にまさかの野党質問で登壇することになり、初答弁とはなりませんでした。

　吉野彰　旭化成名誉フェローがノーベル化学賞を受賞されました。
受賞理由は「リチウムイオン電池の開発」。この研究の成果により、もはや我々が日常生活を過ごすうえでなくてはならないスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器や電気自動車などが普及し、
利便性向上や新産業の創出に繋がりました。
受賞後、吉野先生にお祝いの電話をかけ、これまでの素晴らしい研究業績に敬意を表しました。
これからも日本が誇る科学技術の振興とそのストックの活用、また若手研究者の育成や独創的な挑戦などを応援していきたいと思います。

　真夏に逆戻りのような晴天の中、第5回八王子フードフェスティバルが、今年は西放射線ユーロードで開催されました。
市内の味自慢の店がテントを連ね、ワインの試飲の「サンヴァンサン」に加え、今年は「ウイスキーストリート」という同様のイベントも加わり、市内の酒屋さんやバーの皆さんも参加し、多くの人で賑わいました。
個々に始めたイベントがコラボをして更なるイベントに進化する市民のパワーを感じました。

＜おまけの一言＞
　衆参で予算委員会が始まり連日答弁に立っています。
7時間狭い椅子でエコノミークラス症候群になりそうです。しっかり頑張ります。台風19号、注意して下さい。

※地元の運動会

※八王子フードフェスティバル

※教育関係23団体全国集会

※東京フォーラム802第2回伊藤しょうこう都政報告会

※国道20号八王子南バイパス・日野バイパス延伸事業に係る要望活動

※グリーンイノベーション・サミット

hagiuda1 at 16:27｜Permalink│

2019年10月04日

■秋行事続く

　天皇陛下のご臨席を仰ぎ、第200回国会開会式が行われました。閣僚として臨む初めての国会。今までとは異なりモーニングでお迎えし、最前列でお言葉を賜りました。その後、自らも起草に携わった総理所信表明演説を衆参両院で行いました。いよいよ来週からは論戦が始まります。
令和という新しい時代にふさわしい国の未来を語る国会にしたいと念じます。

　天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第７４回国民体育大会総合開会式が茨城県で開催され、私も大会名誉会長として出席をしました。来年のオリンピック候補選手も数多く参加するため、熱のこもった競技が期待されます。後半１２日からは第１９回全国障害者スポーツ大会も開催されます。

　夕刻、会場を移しての各県代表者による懇談会では乾杯直前に、「ラグビーW杯で日本がアイルランドに勝利」という吉報が届き大歓声に包まれました。全国からわずか９名が表彰された日本スポーツグランプリに八王子の剣道師範竹松健さんが受賞され、会場でお会いする事ができました。９０歳を超えた今でも子供達への指導や自身もシニアの大会へ出場を続けているとの事です。

　2日にはつくば市を訪問し世界の若手研究者を集め、今年初めて開催された「筑波会議2019」のオープニングで祝辞を述べました。筑波大学を中心に経済界の協力も得て、「日本版若手ダボス会議」を目指し今後も継続していきたいと思います。筑波大学では介助ロボット「halu」を開発し大学発ベンチャー企業として上場も果たした、山海先生の研究室を訪問しました。事故などで身体機能が麻痺してしまった患者さんが「HAL」を装着し、自身の意思で手足を動かし、回復へ向かう事例を数多く拝見しました。欧米などではどんどん普及が進み喜びの声が上がっているのに、開発した当の日本が様々な規制により、十分活用されていないのが残念です。関係省庁にも呼びかけ善処を求めていきます。

　学内に開設された「国際統合睡眠医科学研究機構」では柳沢機構長から「人はなぜ眠るのか」をテーマに研究内容を拝聴しました。なぜ眠るのか？夢はなぜみるのか？睡眠障害がもたらす経済への負の影響など、そもそもの疑問に真剣に取り組む研究者の皆さんとの意見交換は実に興味深かったです。人生の約1/3は眠るのですから…。

　その後は宇宙航空研究開発機構（JAXA）、高エネルギー加速器研究機構（KEK）を視察しました。いずれも我国の誇る科学技術の研究拠点ですが、課題は予算。創薬はじめ私たちの健康や暮らしを豊かにする様々な研究は身近なところで既に多くの実績をあげていますが、研究過程があまりにも専門的すぎて中々国民の皆様の理解と応援がいただきづらいのが残念です。できるだけ解りやすく科学技術の大切さを訴えていきたいと思います。