■はぎうだ光一の永田町見聞録:2019年11月

2019年11月

2019年11月29日

■ロボコン2019

　感動の連続でした。「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2019」（通称ロボコン）に出席しました。毎年4月頃にテーマとコンセプトが示され各学校は制作にあたるのですが今回は「らん♪ RUN Laundry」。高さ2Mの物干しにシーツ、1.5Mにバスタオル2枚、1MにTシャツ10枚をロボットが時間内にきれいに干す課題です。各校が全く異なるアイデア、技術とパフォーマンスで競います。
10代の皆さんがこれほど高いレベルでプログラミングやものづくりに励む事ができる人材育成ができるのが高専の強みです。
大臣就任時から高専支援を宣言してきましたが、改めて意を強くしました。老朽化した校舎、古い設備を一気に更新し、生徒のレベルアップを応援します。

　吉野彰先生のノーベル賞受賞のお祝いがスウェーデン大使館で開催され私もお招きを頂きました。在京大使のペールエリック・ヘーグベリさんは先日「チコちゃんに叱られる」に出演し今や最も有名な大使です。歴代ノーベル賞の先生方も一堂に会していましたが、IPSの山中先生に聞くと「誰かが受賞しないと集まる事がないんです」と答えてくれました。これだけの人が東京に集まるのでしたら、次回は便乗してこの会の前に文科省に集まっていただき意見交換の機会をと提案しました。来年も皆さんが集まれるよう科学技術、文化にしっかりと追い風を送ってまいります。

＜おまけの一言＞
　今国会の会期も残り10日。会期末に向け少しずつ波が高くなってきました。法案成立に向け来週も丁寧にがんばります。

※日中ハイレベル人文交流協議

※サボイア駐日ブラジル大使　面会

※地元の行事

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2019年11月22日

■第40回いちょうまつり

　令和の時代となり初となる秋の最大イベント「いちょう祭り」が40回目を迎えました。2日目の式典に何とか間に合い、好天にも恵まれ例年以上の賑わいで多くの皆さんからお声をかけて頂きました。今年は御代替りもあったため、1月には退位前の上皇両陛下が追分からいちょう並木を通って武蔵陵に参拝され、来月には天皇皇后両陛下も就任の報告にお見えになる予定です。先日、新潟でご一緒させていただいた天皇陛下には直接いちょう並木の歴史を御話しする機会もいただきました。大正天皇の御陵に合わせて宮内庁が植えた760本を超えるいちょうの木は、昭和、平成を経て市のシンボルとなり今日では市民のコミュニティを繋ぐ並木道として街を黄金色に染めています。

　公立小中学校等の先生方の働き方を変える法律が衆議院を通過しました。長時間勤務を改め、一年単位の変形労働制を入れる事で夏休み等に長期休暇を取得できるようにするものです。もちろん、その事だけですべてを改善できる訳ではなく、小学校での専科教員の配置、スクールサポートスタッフや部活の外部指導員の導入、ICTの整備による事務量の縮減など総力戦で臨みます。そのための予算確保に向け、補正予算、令和2年度予算の交渉も続いております。教師の皆さんが本業の授業に力を注ぎ、子供達と向き合う時間を増やす事ができるよう、まずは周辺業務の削減に臨みます。その先、3年後の勤務実態調査を踏まえ給与体系等の見直しを進める予定です。今日から舞台は参議院に移りましたが、与野党の皆さんの声をしっかり聞いて、教師を志す皆さんのやりがいと安心が第一の働き方改革に挑戦します。

＜おまけの一言＞
　公明党市議団の皆さんが文科省に研修で来てくれました。学校の施設整備等八王子と関わりのある案件を共に勉強しました。

※日本サッカー協会　田嶋会長　面会

※JASRAC80周年記念祝賀会

※地元小学校　国会見学

※地元のお祭り

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2019年11月15日

■大嘗宮の儀

　天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典「祝賀式典」に参列しました。
皇居前特設ステージには抽選で選ばれた約3万人の皆さんが集まり、会場に入れない方々は日比谷公園などに設置されたパブリックビューイングからお祝いしました。
各界からのお祝いの言葉に続き、この日の為の奉祝曲が披露され、「二重橋」にお出ましになられた両陛下を前に「嵐」が熱唱し、皇后陛下が涙ぐまれる一幕もありました。
翌日は秋晴れのもと、多くの沿道の皆様の祝福の中両陛下を乗せたパレードが盛大に行われ一連の祝賀行事は無事終了しました。

　一方、昨日は、天皇陛下が一代に一度臨む重要儀式である大嘗宮の儀に参列しました。夕方から翌明け方まで続く儀式を我々参列者は野外席から見守ります。凛と澄んだ野外の空気と静謐な儀式の緊張感から身が引き締まる思いでした。寒かったですが、一生に一度の経験、ありがたく光栄に存じます。

　今週はノーベル賞受賞者の吉野彰先生の総理表敬同行、総合科学技術イノベーション会議、未来投資会議、経済財政諮問会議等、官邸での会合が続きました。
会議の席上、学校のICT環境整備について「日本全国、高速通信がひかれた学校で子供たち一人一人がタブレットを手にプログラミングなどを学べる環境は、もはやスタンダードでなければいけない」とその重要性を説明しました。
会議の参加者からも一定のご理解をいただきましたので、引き続きスピード感を持って制度設計に向け取り組んでいきます。

　現職地方議員や政治家を目指す若手、大学生などが参加した「自民党栃木未来塾」東京研修と「TOKYO自民党政経塾」合宿講座で講師を務めさせていただきました。
前半は自身の地方議員経験から「現場目線での政策立案」と「現場に出続けることの重要性」についてお話をさせていただき、後半は文科大臣として教育の重要性や今後の教育・科学技術・スポーツ・文化政策について、自分の夢を織り交ぜながらお話させていただきました。

＜おまけの一言＞
　週末わずかな時間で地元の行事を廻っています。皆さんからの「がんばれ！」の声を力にかえてしっかり働きます。

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2019年11月08日

■国会会議の一週間

　毎朝7時には大臣室での答弁打合せが続く一週間でした。衆参の文科委員会大臣所信への質疑、衆参の予算委員会集中質疑、本会議では登壇の上、教員の働き方改革の法案を提出し質疑を受けました。文科行政の責任者としてしっかり対応してまいります。

　アジア10ヶ国で展開している「日本語パートナーズ」によって日本語や日本文化を学ぶ高校生50人が文科省を訪問してくれました。外務省の外郭団体、「国際交流基金」が主催している事業で、官房副長官の時代から応援をしております。通訳なしの日本語で意見交換を行いましたが皆さん上手に日本語を話します。将来は日本に留学したり、仕事をしたいと夢を語ってくれました。それぞれの国と日本を繋ぐ架け橋として活躍をお願いしました。

　ラグビーW杯は南アフリカがイングランドを破り3度目の優勝に輝きました。翌日は夕刻から深夜まで「ラグビー2019アワード」が行われ各優秀選手の表彰が行われました。W杯の年だけはその開催国、それ以外はモナコで行われるとの事です。華やかなパーティーは日を超えて続くそうでしたが、私は23時で失礼しました。今回の盛り上がりを一過性にする事なく関係者に出席いただく「（仮）ラグビー振興に係る検討会」を設置し秩父宮ラグビー場の建て替え、プロリーグ、全国でのラグビー場整備などレガシーと4年後を見据えた会議体をスタートする事を発表しました。

＜おまけの一言＞
　国会の合間をつかって各国要人の方々の訪問をお受けしております。文化や科学技術での交流を望む国が多い事に改めて日本の力を感じます。

※英語入試決議手交

※毛利館長(日本科学未来館、宇宙飛行士)　面会

※文化功労者顕彰式

※地元の行事

※地元の文化祭

※地元のスポーツ大会

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2019年11月01日

■決断

　ラグビーW杯に出場した各国の大使、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長はじめ、大会関係者をお招きし、文科大臣主催のレセプションを上野の東京国立博物館で行いました。閉館後の博物館をゆっくり観ていただいた後、屋外につくった特設舞台で歌舞伎も鑑賞いただき大好評でした。10年前に招致を決めた時には「チケットが売れるだろうか？」など心配ばかりが先行しましたが、日本戦以外も完売が続き、参加した国々からも全てにおいて最高の評価をいただく大会となりました。このレガシーをどう残していくか？ハード・ソフト両面でしっかり検討してまいります。

　私の大学入試英語民間試験に関する不用意な発言で皆さんにご心配をおかけする事態となりました。私の真意はどのような環境下にいる受験生においても、自分の力を最大限発揮できるよう自分の都合に合わせて適切な機会を捉えて試験を頑張ってもらいたいとの思いで発言したものです。初当選以来、「家庭の経済事情によって子供達の進路が狭まっていく日本を変えたい」と念じ、奨学金の利息を取りやめたり、給付型奨学金の創設を牽引し、経済格差の解消に取り組んできた自負があったのに、結果として間違ったメッセージとなってしまったのは私の不徳の致すところです。

　一方、残念ながら今日に至っても詳細な会場等、情報が出そろわない実態があり、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、等しく安心して試験を受けられるような配慮も不十分なため、文部科学大臣として、自信を持って受験生の皆さんにお薦めできるシステムにはなっていないと判断せざるを得ません。
これ以上決断の時期を遅らせることは混乱を一層大きくしかねないため、本日、私の責任で、来年度からの導入を見送り、延期することを決断いたしました。

　今後のグローバル社会を考えれば英語四技能を身に付ける事の必要性は変わりません。それを入試でどのように評価していくのか。できるだけ公平で、アクセスしやすい仕組みはどのようなものか、今までの時間でなぜ準備ができなかったのかなど過去も検証し、今後、一年を目途にしっかりと検討し、結論を出す所存です。

＜おまけの一言＞
　第25回映画鑑賞会は雨の中でしたが、多くの皆さんにご出席いただき盛会に開催することができました。地元では文化連盟主催の文化祭が続いています。時間が許す限りおじゃまします。