■はぎうだ光一の永田町見聞録

　GIGAスクール構想もスタートする中、児童・生徒の近視実態調査を全国10地域で継続して行う事となり、調査対象校として参画いただいた私の母校でもある八王子市立ひよどり山中学校へ視察に行きました。眼科学会、眼科医会等の専門医療関係者の協力のもと、健康診断で行う視力検査とは異なる「眼軸長」「屈折値」を測定し、1年ごとの経過を確認します。
　学校でタブレットを使う時間が増えますが、子供達の視力低下に影響が無いよう細心の注意を続けていきます。現場では可愛い後輩たちが拍手で迎えてくれ、校内を視察させていただきました。卒業から43年、行事等で体育館へお邪魔した事はありましたが校内をくまなく廻ったのは初めてで、教室へ入ると、当時の事をはっきりと覚えていて、不思議な気持ちになりました。3年生へは開校当初のグラウンドが使えず部活ができなかった今とは違う困難を経験した話をさせていただき、「コロナ禍で大変ですが、中学校最後の一年、目標に向かって頑張ってほしい」と激励をしました。



　都営明神町アパートの跡地が「明神町なかよし公園」として生まれ変わりました。都では建替えや民間デベロッパー転売等の計画もあったのですが、地元の皆様の強い要望を受け、最終的には国の補助もあおぎ、市が土地を購入する事で実現できました。芝生広場、防災井戸、マンホールトイレ、かまどベンチの防災施設も併設し、万が一の時には避難所としての機能も持ちます。駅近には広い公園が無かったのですが、この公園と南口医療刑務所跡地の公園整備で子育て環境は一気に向上します。


　昨年、日本遺産の認定を受けた「霊気満山 高尾山」のガイダンス施設が八王子駅南口のビル内に完成し内覧しました。将来的には医療刑務所跡地へ郷土資料館と一体拡張を予定で、今は決して広くないスペースですが学芸員の皆さんも常勤し、良くできた施設でした。地元とは言え指定からわずか半年でのこのような対応は全国のお手本にもなるグッドプラクティスです。


＜おまけの一言＞
　先日マスターズで日本人初の優勝を果たした松山英樹選手に内閣総理大臣顕彰が贈られました。東日本大震災から10年。当時東北福祉大の学生だった松山さんは初めて出場権を得たマスターズへの参加を躊躇したそうですが、被災地の皆さんの声に押されて渡米したとの事です。以来、被災地へ寄り添った活動を続けてこられました。オリンピックはじめこれからの活躍が楽しみです。





※武蔵陵参拝


※地元の行事


※西山まさる候補　事務所開所式

　国際宇宙ステーション（ISS）に滞在中の野口聡一宇宙飛行士と首相官邸を繋いで交信を行いました。NASAの事情でISSとの直通回線が使えず、JAXAなど関係機関を経由しての会話に毎回10秒ほどのタイムラグが生じましたが、来週の帰還前に元気な姿を見られてよかったです。菅総理は、日米首脳会談で月や火星の探査（アルテミス計画）を議題としたことを紹介されました。私は、今年から日本で新たに宇宙飛行士の募集を行うことへの期待やメッセージについてお伺いしました。野口さんは、「新しい世代の宇宙飛行士は月・火星などが活躍の場となり、幅広いバックグランドを持った人たちに応募してほしい」と語られました。若い皆さんや子供たちが月や火星に立つ日も遠くありません。若手で志ある方は、理系でも体育会系でもぜひ夢に挑戦してみてください。野口さんの残る任務の安全に万全を期すとともに、帰還報告を楽しみに待ちたいと思います。


　東京都では3度目の緊急事態宣言発令が決定しました。大阪・兵庫・京都の関西圏でも実施されます。期間は、まん延防止等重点措置の終了予定の5/11（火）までの17日間です。昨年4月の宣言より厳しい対応となりますが、その代わり短期間で集中して抑え込む戦略です。変異株が拡大し、医療体制がひっ迫している状況を鑑みてやむを得ない判断でした。一方、小中学校については一斉休校は求めず地域の感染状況に応じた対応で乗り切る事としました。臨時休業は最終的には設置者の判断（都立・市立・私立など）ですが、昨年の経験を踏まえ、学びの保障や子供達の心身への影響、又、子供を持つ医療従事者等が仕事を休まざるを得なくなることなども考慮する必要があるため、真に必要な場合に限定し慎重に判断すべきと考えます。一方、ワクチンの接種計画も目途がつきつつあります。ここは皆で協力して、もうひと踏んばり頑張りましょう。

＜おまけの一言＞
　公務の合間をぬって参議院広島の再選挙「西田ひでのり候補」、日野市長選挙、市議補欠選挙の応援に回りました。街づくりの上で隣接の日野市政との関わりは重要です。折角進めてきた都市計画、道路も日野市が価値観を共有してくれなくてはつながりません。厳しい選挙でしたが大坪市長3選を果たしました。これから共に頑張ります。





※スポーツ審議会　総会


※デジタル時代の子供達の目の健康等に関する懇談会


※阿蘇世界文化遺産登録推進協議会　熊本県知事等面会

　文科省が始めた「♯教師のバトン」プロジェクトが何かと話題になっています。元々は教師を目指す学生達に教職の魅力を知ってもらおうと企画したのですが、厳しい現場の声が多数届いております。一部のメディアは失敗と言いたいようですが、匿名の書き込みなのである程度は辛辣な意見が出ることは予想しておりました。ここは教員の長時間労働や本来、教員の仕事で無いことで苦労している実態を国民の皆様にも知っていただき働き方改革につなげていけるよう頑張ります。大臣就任以来、給特法の改正、GIGAスクール構想による学校のICT化、小学校の35人学級、スクールサポートスタッフの配置、免許更新制の在り方、など本気で環境を変えようという改革の胎動を感じていただいているはずです。このトレンドを変える事なく前進させ処遇改善につなげていく決意です。削げる仕事は削ぎ、教師以外に任せる事はマンパワーを増やし、教師にしかできない本来の仕事に特化し、子供達と向き合う時間を増やし、学生の皆さんに憧れの職業だと思ってもらえる環境をつくっていきたいと思います。

　科学技術で顕著な貢献のあった796名の皆さんに文部科学大臣表彰を行いました。コロナ禍で昨年は表彰式が中止となってしまいましたが、今年は各賞を受賞された代表者の方をお招きして、オンラインとのハイブリッドで表彰式を行うこととしました。受賞者の皆さんに直接お目にかかれたのを嬉しく思いますし、今年も多くの若手研究者の皆さんが受賞されたことを大変頼もしく思います。さらに精進され、新しい課題の解決に挑戦していただきたいと思います。


＜おまけの一言＞
　伊藤しょうこう都議の秘書を務める寺田和季君と長谷川碧さんの結婚披露宴にお招きいただきました。寺田家は祖父にあたる元信先生が私の市議会の先輩、又、初めての国政選挙時の党支部長という恩人で、以来、父上の誠司さんはじめ家族をあげてお手伝いをいただいており、毎年お正月には一族の新年会にも加えていただく仲です。長谷川家も亡くなった祖父、長谷川勝次さんが国政挑戦時には私の手を引いて椚田を廻っていただきました。両家のご両親は消防団はじめ地域活動にも熱心でその両親同士の飲み会で縁が結ばれたという今時はめずらしい結婚です。ご両親に負けない幸せな家庭を築かれることを祈ります。




※佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議　面会


※東京五輪まで100日　高尾山にモニュメント設置

　令和3年度は文科省にとって特別なスタートの年です。小学校における35人学級、GIGAスクール構想による小・中学生一人一台端末の整備など「令和時代の新しい学校」が始まりました。昨年から時間をかけ、又、機会があるごとに声をあげ、年度内の端末整備を促してきましたが、全国で1769の自治体等で準備が完了する一方で、残念なことに43の区市町村等で間に合わない事態が生じました。原因は様々で、中にはやむを得ないものもありますが、いずれにしても充分な準備期間や企業側の協力、専門家の派遣など総力をあげて取り組んでも、中々思いが通じない現実を目の当たりにしました。本来、教育行政は大部分の裁量権を地方に任せていますが、今後GIGA運用ルールなど更に細かく指導、助言を行い、「こんなはずではなかった」という事態を避けたいと思います。

　そんな中、一歩先を走ってくれている「全国ICT教育首長協議会」や「教育再生首長会議」の首長さん達がこの一年の文科省の取組みを高く評価していただき、意見交換で大臣室を訪問してくださいました。しっかり連携し良い取組みを全国に横展開してまいります。


　文科省では、科学技術で顕著な貢献のあった若手の皆さんを「ナイスステップな研究者」として選定しています。今回で16回目で、表敬いただいた9名の方と懇談しました。若手の皆さんからは、量子コンピューターやＡＩ等の最先端の研究についてお話を伺ったほか、研究現場の様々な課題についても意見交換しました。科学技術で未来を切り拓く若手の皆さんは我が国のかけがえのない宝です。じっくり腰を据えて挑戦的な研究に没頭していただけるよう、これからも精一杯サポートしていきます。さらに精進され、次世代の子供たちの目標となる、日本を元気にするようなご活躍を期待しています。


　2年ぶりとなった自民党八王子総支部定期総会は感染防止対策で会場をいちょうホールへ移し、客席を半数にしぼって開催しました。併せて行われた都議会総決起大会では改めて伊藤しょうこう（現）西山まさる（新）2名の当選に向け組織総力をあげ必勝を誓いました。又、10月までには必ず行われる衆議院選挙への対応も決議いただきました。写真はいつもと変わりませんがマスクをして声を出さないシュプレヒコールはやっぱり迫力にかけますね。共に頑張ります。


＜おまけの一言＞
　先程の会議で八王子市がまん延防止等重点措置地域に指定されました。いつも永田町では天気予報をはじめ東京と別扱いを受け格差を感じておりますが、今回は嬉しくない東京扱いです。来週12日には八王子から65歳以上のワクチン接種も始まります。地元の皆様には不自由をおかけしますが、感染拡大を防ぐため頑張りましょう。


※全日本ろうあ連盟　石野理事長、馳議員ほか　面会


※ChildrenFirstの子供行政のあり方勉強会　自見はなこ議員ほか　面会


※西山まさるを都政に送る会 総会

　小学校の1クラスの定数上限を40名から35名へと縮小させる義務標準法の改正案が参議院でも全会一致で成立しました。GIGAスクール構想の一人一台端末の整備と少人数学級は「令和時代の新しい学校」の必須アイテム。児童一人一人にきめ細かい指導を進め、先生方の働き方も変えていく事につなげます。40年ぶりの改正は「始めの一歩」。次は中学校へと挑戦は続きます。

※参議院インターネット審議中継出典

　滝山城築城500年を記念して記念碑がつくられ、除幕式に出席しました。「続日本100名城」にも選ばれた滝山城跡は戦略性に富み、守りを固めた山城としても有名で、市民のみならず城マニアの皆さんが全国から訪れます。昨年、「霊気満山高尾山」が東京で初の日本遺産に選ばれましたが、滝山城跡はその構成要素の大きな核にもなっています。地元の加住地域の皆さんが全てを募金でまかなったそうで、素晴らしい郷土愛に敬意を表します。都立自然公園の指定がされており、都も積極的な整備を進めていますが、日本遺産を機に国も連携し、更に魅力を高めていきたいと思います。


　新年度、文科省では66名の新規職員を迎え入省式が行われました。新人代表からは行政官となる決意が述べられ、私からは霞が関や文科省の文化は大切にしながらも若い感性と新しい発想で勇気を持って意見を言う職員になってほしい、この国の礎と未来をつくるのが私達文科省であるというプライドを持って仕事に臨んでほしい、と訓示を申し上げました。又、文化庁では5年間に渡り長官を務めていただいた宮田亮平長官に代わって作曲家の都倉俊一新長官が就任しました。コロナ禍で発表の機会を失った文化芸術事業を積極的に展開し、新しい日本文化を内外に発信してほしいとお願いしました。



＜おまけの一言＞
　令和3年度、八王子市より2名の研修生が文科省に出向する事となりました。一人はGIGAスクールを検証し、全国へ展開する「ギガ・スタディーエックス（GIGA StuDX）」チームに入ってもらう事となりました。「令和時代の新しい学校」推進に向け頑張ってほしいと願います。




※星出宇宙飛行士ほか　面会


※全極真志優会　面会


※関東地区大学準硬式野球連盟　面会



※パナソニックセンター東京　視察