■はぎうだ光一の永田町見聞録:2021年06月

2021年06月

2021年06月25日

■大学拠点接種　始まる

　21日から大学でのワクチン接種が始まりました。大学での接種は職域接種とは異なる「大学拠点接種」。24日に視察した日本体育大学では地域の方への接種も行いながら大変スムーズに学生への接種が進んでいました。若い学生の皆さんが対象となったのは、これからの社会を託す学生に授業や留学、課外活動など貴重な大学生活を取り戻してもらいたいという社会からのエールが込められているからです。だからこそ一部の大学の先生や学生だけでなく、大学同士で連携して接種を望む一人でも多くの方にワクチンが届けられるよう取り組みます。また大学は社会や地域から支えられている存在です。ここから地域や小中学校等の先生方にも接種が広がるようにもします。なお、小中学生等への学校集団接種は、保護者への説明の時間が十分にとれませんし、接種後の体調不良にもきめ細かな対応が難しくなります。また同調圧力を生みやすいこともあるので、専門家の皆さんのご意見も伺い、現時点では推奨しません。

　イタリアで開催されたＧ２０教育大臣会合にオンラインで参加しました。今回はポストコロナを見据えた教育の在り方などを各国大臣と議論しました。私からは、教師と子供たちが直接関わり合う重要性をはじめとした学校の意義を強調するとともに、新しい時代に対応した１人１台端末を活用した新たな学びの実践などについて話をしました。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の安全安心な開催に向けて、万全な感染症対策を講じて準備を進めていることを説明しました。成果文書としてＧ２０教育大臣宣言を採択しましたが、引き続き、Ｇ２０との連携・協力を進めていきます。

　優れた業績をおさめた研究者に贈られる「日本学士院賞」授賞式が、天皇皇后両陛下ご臨席のもとで行われ、私も祝辞を申し上げました。コロナ禍で昨年は式が実施できず、２年分あわせての開催となりましたが、20名の受賞者の皆様、大変おめでとうございました。

　党女性局主催の「女性未来塾」に講師として出席しました。残念ながらコロナ禍でオンラインの開催でしたが、全国の女性局、地方女性議員の皆さんと有意義な意見交換ができました。
私からは「令和の新しい教育」をテーマにGIGAスクールや少人数学級、教員の働き方改革や大学でのハイブリッド授業など、この間の取組みとこれからの人材育成のあり方についてお話しました。次の地方選等を目指している方も大勢いると聞いて大変心強く感じました。

＜おまけの一言＞
　薬害C型肝炎原告団の団長をつとめた山口美知子さんが、当時の取り組みと元教師としての視点で幼児教育の大切さをつづった新著「私の幼児教育政策論」を出版され、帯の推薦文の御礼に文科省にお越しくださいました。
薬害C型肝炎患者の救済の為、共に汗を流した10数年前を懐かしく思い出します。

※東京都議会議員選挙伊藤しょうこう、西山まさる候補の演説会

※手島右卿ファミリー書展

※八王子産ネクタイ・ストールセール

※熊谷・千葉県知事との面会

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2021年06月18日

■第204通常国会　閉幕

　第204回通常国会が閉幕しました。
菅政権初の通常国会でしたが、政府が新たに提出した法案６３本のうち６１本が成立するなど、法案成立率は９６・８％で、過去５年間で最も高い結果となりました。
文科省関連では、私も衆参でのべ100時間近く委員会に出席し、１０兆円大学ファンドの「JST法」、小学校35人学級の「義務標準法」のほか、「国立大学法人法」、「文化財保護法」、「著作権法」など計５本の改正法案、そして、「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律案」など2本の議員立法が成立しました。
国会は終わりましたが、コロナ対策や大学を拠点としたワクチン接種、目前に迫ったオリパラに向けた準備など課題は山積しておりますので、引き続き、公務にフル回転で取り組みます。

　自民党による北朝鮮の拉致問題の解決に向けた全国一斉街頭演説会に参加しました。
第一次安倍政権時代に私が青年局長として始めた事業で、党青年局に継承いただいております。毎年続くということは、言い換えれば、いまだ解決ができていないという事であり、忸怩たる思いがございます。
中央大学の3年生で八王子在住だった蓮池薫さんの支援者やご家族が、市議会にご相談に見えたことがきっかけでこの問題に取り組む事となり、20年以上が経過してしまいました。幸い、蓮池さんはじめ5名の方が帰国できましたが、横田めぐみさん他、多くの日本人が今日も助けを待っています。
今、政府に身を置く一員として、もう一度原点に帰って、全ての日本人を取り戻すため行動を加速させていくことを誓いました。

　恩方市民センターで学童有志の皆さんが子供食堂をスタートし、激励にお邪魔しました。
代表の白井さんはキッズダンスのサークルを主宰し、市議会の頃からのお付き合いです。男性陣を従えて(笑)元気に仕切る姿に女性活躍社会の胎動を感じました。何より恩方地域は町会も学校も地域と一体で支え合う素晴らしい風土があります。
恩方の温かさに触れて育つ子供達が又、次の恩方を盛り上げてくれると信じます。

＜おまけの一言＞
　都議選もいよいよ告示前一週間、先週は「伊藤しょうこう」、今日は「西山まさる」の励ます会です。
今、臨時閣議を終え、電車に乗り換え向かっていますが、間に合うかどうか…
何としてもこの二人を都政に送っていただきたいです。

※日本私立大学連盟の皆さんと

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2021年06月11日

■GIGAスクール　始動

　香川県東かがわ市の白鳥（しろとり）小学校6年生の社会科の授業に、特別講師としてオンラインで参加しました。
担任の原井先生が、かつて私の母校のひよどり山中に赴任していたご縁があり、「来年から故郷へ戻って教師を続けます」と挨拶に来ていただいた時に、オンラインでの再会を約束し、実現したものでした。国会や内閣の仕組みを授業で学んでいる子供たちに文部科学省の仕事や国会のリアルな様子などを説明しました。
これもＧＩＧＡスクールによって実現できる授業の姿。質問コーナーでは子供たちからの純粋な質問に少しびっくりすることもありましたが、コロナ禍にあっても元気に学ぶ子供たちの様子に自然と笑みがこぼれる大変楽しい時間となりました。来月6日には、国際宇宙ステーションの星出船長による「GIGAスクール特別講座～君も宇宙へ～」も開催します。「令和の時代の新しい学校」の姿を子供達に体感してほしいと願います。

　今月、新たに米バイデン政権の科学技術政策局長に就任されたエリック・ランダー氏とオンラインで会談しました。
就任のご挨拶に対し、私からは、国際パートナーで最初に会談をご提案いただいたことに感謝しつつ、4月の日米首脳会談の合意を踏まえ、今後ともAIや量子技術など様々な科学技術分野で緊密に連携していきたい旨を伝えました。
日米双方の強みを生かした科学技術協力は両国や世界の未来を切り拓く重要な鍵であり、ワクチン開発や気候変動対応など取り組むべき課題はたくさんあります。これからよい協力関係を築いていきたいと思います。

　党都連では東京都議会議員候補予定者への公認証授与式を行いました。例年でしたら会場にあふれるほどの各陣営の応援団が集まり、決起大会を兼ねるのですが、コロナ禍で人数をしぼっての開催となりました。声を出さない「勝つぞコール」で締めくくりましたが、今一つ盛り上がらない大会に。難しい環境での選挙となりますが、大切な首都東京の第一党を取り戻し、安定した都政を進める為にも全員の当選に向け全力を尽くします。

＜おまけの一言＞
　国会はいよいよ最終コーナーです。予定していた法案を全て仕上げる事ができました。それぞれの立場でご協力いただいた全ての皆さんに感謝です。

※党都連支部長・常任総務合同会議

※全日本きもの装いコンテスト　世界大会　

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2021年06月04日

■高輪築堤～国史跡へ～

　菅総理と共に高輪ゲートウェイ駅前開発により出土した「高輪築堤」（※2021.2.19 「高輪築堤～明治150年～」を参照http://blog.livedoor.jp/hagiuda1/archives/52341966.html）を視察しました。前回視察の際は第3街区の橋梁部を確認し、保存に向け関係者との協議を進めてきましたが、その後の工事で第4街区の約400ｍの築堤も出土しました。考古学協会等からはこちらも保存すべきと提案がされましたが、第3街区は地権者がＪＲ東日本一社のみですが、第4街区は事情が異なり、民間の複数の地権者が存在します。既に入居者の退去や解体等、作業が進んでいる事、地形的にも設計変更が困難なことから、こちらは残念ながら全面保存は不可能ですので、貴重な信号機跡は周辺を移設の上、復元を計画しています。
第3街区、約80ｍの現地保存を英断されたＪＲ東日本はじめ関係者に感謝を申し上げると共に国の史跡（重要文化財級）としての指定を夏までに文化審議会に諮問すべく作業を急ぎます。
新しい街づくりと150年前の遺構が織りなす「歴史と未来のゲートウェイ」として多くの皆さんが集うエリアにできるよう、文化庁としても努力します。

　新潟県佐渡市を訪問し、現在、世界遺産の候補リストに記載されている「佐渡島の金山」を視察しました。
我が国の文化遺産を世界遺産に推薦するためには、文化審議会に諮問をして、専門家の皆さんに様々に検討していただくことが必要です。次の諮問の時期がまもなくと迫る中、実際に現地を訪れ、「史跡佐渡金銀山遺跡」や江戸時代の採掘跡などを拝見しました。採掘は大型機械はもちろんなく、手で掘り進めていたにもかかわらず、掘った坑道の長さは４００キロに及ぶと伺い、当時の皆さんの技術の高さやご苦労を改めて感じました。諮問に向けて積極的に検討します。

　長岡技術科学大学を訪問しました。長岡技術科学大学は、中学卒業後に5年間一貫で学ぶ「高専（高等専門学校）」の卒業生が8割を占める大学です。最先端の工学系人材の育成に力を入れており、就職率もほぼ１００％です。コロナ禍の中でも、大学が所有する超高性能の分析機器を、遠隔操作により全国の高専生等が研究に使っている“リモート共同研究”の様子を実際に拝見し、私もその場から函館や群馬の高専の皆さんとお話しさせていただきました。人材で勝負する我が国を支える工夫された数々の取組を今後もしっかりと支援していきます。

＜おまけの一言＞
早実時代から40年以上のお付き合いとなる菅原一秀さんが議員辞職しました。平成3年、地方議会に共に初当選以来、党本部の青年部、都政、国政と時につまづきながらも支え合って、同じキャリアを積み上げてきた、かけがえのない盟友であり、ただただ残念です。改めるべきは改め、必ずや再起を祈ります。