■はぎうだ光一の永田町見聞録

　福岡で開催中の「世界水泳2023」にご招待されました。と言うより2度の延期を決定した当時の文科相として関係者の皆様に御礼を申し上げに参りました。新型コロナの世界的な感染拡大によりオリンピックの延期を決めた為、世界水泳の開催も難しくなり、まずは1年、その後の状況から更に1年と、高島市長と共にFINA（国際水泳連盟）と度重なる協議の末、2023年開催を決めました。選手の皆さんにとっては半年でも日程が変われば大変な負担ですし、中止も頭をよぎりましたが、関係者の皆様の熱意に押され決断しました。会場に入り、皆様の笑顔や感謝の言葉で全てが報われた感じがしました。大臣も役人も異動があります。文科省でも経産省でも私が口癖で訴えていたのは「自分の関わった仕事はどこにいても、どうなっているか？定年の日までしっかり見守れ」でした。霞が関でこういう文化が広がれば必ず良い行政ができると信じます。退職した丸山元文科審議官も同行してくれました。



　TSMCの立地の決定後、次世代半導体研究に力を入れる熊本大学、熊本高専のクリーンルーム等を視察しました。わずか1年で官民が協同で国策に取り組む姿は実に頼もしく思いました。
海外の技術者の来日予定も多く、その子供達の教育環境整備の一環もあり、付属小学校では英語で授業を行う試みを検討したところ、日本人家族からも要望が多く、この際、規模を拡大し、新校舎を建設する事となりました。研究校としての国立大付属の役割と次世代につながる挑戦を応援してまいります。



　経済産業大臣時代にWEB3.0制作推進室を立ち上げたご縁で、世界中からWEB３に関わる起業家・クリエーターやエンジニアが集まるイベント「WEB X」にてオープニングスピーチを務めました。政調会長としても利用者保護等にも配慮しつつ、WEB3に係るトークンの利活用やコンテンツ産業の活性化や環境整備、担い手やアイデアのすそ野の拡大を力強く後押しするとともに、挨拶の最後で「WEB３が広く一般化するためには、難しく考えている人達を置き去りにするのではなく、取り込んでいかなければいけない。来場者の皆さんにはその啓蒙にも取り組んでほしい」ということをお願いさせて頂きました。


＜メルマガの一言＞
　就任以来3度目となる「全国政調会長会議」をリモートで開催しました。来月の末にまとめる令和6年度予算概算要求に向けて改めて地域の声を聞きました。地方視察と合わせて現場の声をしっかりと込めた予算をつくってまいります。




※国立印刷局東京工場　視察


※一般国道20号南バイパス・日野バイパス延伸を促進する議員連盟　要望活動


※中村裕之政経セミナー　講師




※地元の行事

　4月の統一地方選で初当選をされた都道府県議会議員の研修会が行われ、党政調会長として心構えや政策づくりについて講演しました。何と言っても我党の強みは国政-都道府県政-市区町村政がつながり政策を一気通貫で実行できる事です。このパイプはどこで目詰まりしてもいけないので、それぞれの所属議員がその役割に責任を持ち、つながってこそ地域の声を届ける事ができると訴えました。


　北海道出張では半導体企業ラピダスが進出する千歳市を訪問し、横田市長はじめ幹部の皆さんと次世代半導体政策や工場開発の課題について意見交換と国への要望をお受けしました。関連企業の進出も期待され、北海道全体が大いに盛り上がっていました。大切な事は企業立地のみならず人を育てる事。熊本での大学や高専をつないだ取り組みをお話しました。お隣の苫小牧市は八王子市との姉妹都市50周年の節目を迎えました。日程を併せて合流した自民党市議団の皆さんと「苫小牧CCS実証試験センター」を視察しました。
CCSは我国が先頭を走る二酸化炭素回収・貯蔵システムでカーボンニュートラルを進める大きなツールの一つです。今後は運搬方法など次のステージに入ります。市役所では岩倉市長、藤田議長が迎えていただき、50周年の記念行事等打ち合わせをする事ができました。1800年頃八王子千人同心が開拓をした縁で始まった姉妹都市は50年の歴史を重ね本当に親戚のような良い関係となりました。次代につなげるよう更なる親交を深めてまいります。





＜メルマガの一言＞
　週末は福岡、熊本です。地域のお祭りに参加できませんが、ご理解を。

　ベトナム・ラオス・タイを訪問しました。今年は日ASEAN友好協力50年の節目の年で、1月のタイ・シンガポール、4〜5月のフィリピン・インドネシアに続く訪問です。
最初の訪問国であるベトナムでは、日本のODA（政府開発援助）を活用して建設された空港ビルや、空港からハノイに向かう際に通過する橋を視察しました。「世界で最も改善された空港」に選出されたことや、橋の開通によりハノイ中心部と空港の所要時間が大幅に短縮されたことを伺い、日本の支援が役に立っていることを実感しました。
日本経済に大きく関係する施設も視察しました。住友商事が造成した大規模工業団地にあるデンソーの工場に伺いました。また日本に技能実習生を送っている「LOD人材開発株式会社」では、日本語や職業技術を学ぶ若い皆さんから熱い歓迎を受けました。私から運営企業の幹部の皆さんに、日本の技能実習制度が見直し時期を迎えていることや、人権を尊重しない悪質な受け入れ企業には市場から退場してもらう決意をお伝えしました。
ベトナム滞在中、グエン・ホン・ジエン商工大臣、越日友好議連のチュオン・ティ・マイ会長、ファム・ミン・チン首相、ベトナム共産党のレー・ホアイ・チュン中央対外委員長と相次いで会談しました。ジエン大臣は私が経済産業大臣時代のカウンターパートで、会談ではサプライチェーンやエネルギーなど多岐にわたる分野で協力を強化する方針を確認しました。チン首相との会談では、安全保障、経済協力、人的交流といった幅広い分野で二国間協力を深化させることで一致しました。



　ラオスでは、マライトーン・コンマシット商工業大臣、ソーンサイ・シーパンドン首相、プット・シンマラヴォン・教育スポーツ大臣、ラオス日本友好議員連盟のトゥンマリー・ヴォンパチャン会長、ブントーン・チットマニー国家副主席、ラオス人民革命党のトンサワン・ポムヴィハーン対外関係委員長と、多くの要人と意見を交わしました。
ソーンサイ首相には、昨年9月に行われた安倍元総理の国葬儀に参列していただいたことに謝意を伝え、2025年大阪・関西万博などについて意見を交わしました。ブントーン国家副主席とは経済や投資、文化交流などの分野で協力を深化させることで一致しました。


　最後の訪問国、タイでは高専を訪問しました。タイの高専は、私が文部科学大臣の頃に携わった思い出深い施設です。優秀な学生をタイ全土から集め、日本から派遣された教員が英語で授業を行っています。学生に話を聞くと、ゲームソフト開発やサイバーセキュリティーの分野で活躍したいと夢を語ってくれました。タイの高専の卒業生が、日本が投資した現地企業で働く仕組み作りなど、ワンランク上の海外高専のあり方も検討して参ります。


　安倍元総理の一周忌に参列しました。早いものであれから一年。昭恵夫人の言葉、歴代総理からの思い出話、縁の方々との再会で、改めて偉大なリーダーを失った悲しみが戻ってきてしまい、こみ上げるものがありました。派閥の後継体制などが決まらない事でご心配をおかけしておりますが、夜には全員参加の偲ぶ会で結束を誓いました。
　安倍家の法要は人数に限りがありましたので、党と清和研の主催で午後から夕方まで増上寺に特設祭壇をつくり、議員の方々の焼香と一般の方々からの献花をお受けしました。多くの皆さんがお集まりいただきましたので、時間を前倒しで開始しましたが、終了時間まで列は途絶える事なく続きました。一年たっても多くの方々が安倍元総理を偲んでいただく事に感謝です。改めてご冥福をお祈りすると共に、少しでもご遺志を継いで頑張る所存です。




＜メルマガの一言＞
　私の出張中、八王子市が39.1度を記録したと報道で知りました。今週末からは4年ぶりに地域のお祭りも再開されます。熱中症に注意しながら夏を楽しみたいですね。


※はぎうだ光一を支える税理士の会　総会・懇親会

　週末は、自民党長野県第一選挙区支部（若林けんた支部長）大会、自民党秋田県支部連合会（御法川信英会長）総会、自民党兵庫県第三選挙区支部（関芳弘支部長）大会と、計1300kmを移動しました。
秋田は夕刻からの会でしたので、宿泊をしたのですが、食事会場に向かう途中の広場で竿燈の練習をしている団体に遭遇しました。たまたま穂積市長（秋田市）が会場に来ており、通りすがりの私を見つけ声をかけてくれました。準備中だったようですが、市長さんが私を皆さんに紹介いただき、特別にご披露いただく事となりました。竹の筒をつなぎ、高いものは30Mほどになり、片手でバランスをとって扱う姿は壮観です。おでこの上に乗せるベテランの技も見せていただきました。私も小若の一番小さな竿燈を持たせていただきましたが、難しかったです。機会があればいつか本番のお祭りを拝見したいと思います。（秋田竿燈まつり8/3(木)〜8/6(日)）
各地では地方議員の方々との懇談の機会をいただき、私が市議会、都議会を経験している事に皆さん、親しみを感じていただき議会内のレアな話で盛り上がっています。



　私が落選中に結成いただいた異業種若手経営者の会、Rebootの会（桐生一郎会長）の夏季研修会が党本部で行われ、エネルギー政策について皆さんと学びました。
チャーターメンバーは、もはや若手ではなくなりましたが、一方、新しい仲間も加わり、毎回充実した活動をしていただいております。懇親会は一人しゃぶしゃぶのカウンターを貸し切りで行い、コロナ後の新しいスタイルを思いのほか楽しむことができました。上座も下座もなく全員の顔が見える宴会って良いですね。


　20回を迎えた東京ルネッサンスのゴルフコンペは公務で顔も出せませんでした。党三役は平日は地元へ戻れないのが永田町の常識です。参加いただいた皆様には申し訳ないですが、了解いただき感謝です。皆さんで留守を守っていただければ幸いです。

＜おまけの一言＞
　早いもので、明日で安倍元総理が亡くなり一周忌となります。私は午前中から安倍家の法要に出席します。午後からは安倍家・自民党・清和研合同主催の一般献花があり、立礼でお迎えする予定です。お時間がございましたら、
場所：増上寺「大殿」前
立礼13:30-14:00（一般献花は13:00-16:00）
尚、献花はスペースの関係で一輪を各自ご持参ください。もちろん手を合わせるだけでも結構です。


※与党国家安全保障戦略等に関する検討WT　手交


※地元のスポーツ大会